2020年 10月20日 火曜日
俺のセブ島留学 フィリピンニュース ニュース 飛行機と空港で新型コロナウイルス感染を防ぐ15のリスク対策

飛行機と空港で新型コロナウイルス感染を防ぐ15のリスク対策

※この記事は、2020年3月3日初回公開です。

新型コロナウイルスの感染拡大に関する報道が連日続き、社会全体に不安感が漂うなか、感染予防対策として根拠のないデマ情報もネットに出回っています。

これからフィリピン留学で渡航するにあたり、感染予防のために具体的にどうすればよいのか悩んでいる方もいることでしょう。

そこで今回はマナビジン編集部がデマを廃し、科学的に根拠のある対策のみを「機内と空港で新型コロナウイルスの感染を防ぐ15の対策」としてまとめてみました。

機内と空港内に共通する対策・機内での対策・空港内での対策の3段階に分けて、全部で15の対策を紹介しています。

*根拠となるデータは全て飛行機でウイルス感染するリスクは何%か?最新情報に基づく機内での新型コロナウイルス予防法の記事の最後に記載しました。3月3日時点までに調べた時点での最新情報です。

機内と空港内に共通する対策

対策1.手を清潔に保つこと

手洗い
ウイルス対策については各メディアにおいて繰り返し伝えられています。細かな違いは多少あるものの、最重要とされる対策については共通しています。

新型コロナウイルスの感染を防ぐために最も重要な対策は、手を清潔に保つことです。なぜなら感染のほとんどは、手を介して行われるからです。

感染者が咳やくしゃみをすることで飛び出した飛沫を直接吸引するケースは、マスクをしていればほとんどありません。ほとんどの感染は飛沫が付着した物を触ることでウイルスが手に移り、その手で顔を触れることによって鼻や口、目などを通して感染します。

機内においても空港内においても、あらゆる物にウイルスが付着している可能性があるだけに、手で触れるすべての物は例外なく危険をはらんでいると考えた方がよいでしょう。

手をウイルスの付着から守るためには、小まめに石鹸で洗うことが最も有効です。そのためには携帯用の石鹸を常に持ち歩くことをおすすめします。どの手洗い場にも常に石鹸が常備されているとは限らないためです。

手洗いと一口で言っても効果的な除菌ができる正しい洗い方があります。一般的には最低でも30秒以上の手洗いが必要とされています。二度洗いをすれば、その分、安全度が高まります。

手を洗うのが難しい場合は、次善の策として手指消毒用アルコールを用いるのがベストです。スプレー形式でもウェットティッシュタイプでも構いませんが、新型コロナウイルスを除菌するにはアルコールを含んだ消毒薬を用いる必要があります。アルコールを含んでいない消毒薬では新型コロナウイルスを除菌できない可能性があります。

ただし、消毒薬のなかには手指の消毒に適したものと適さないものがあります。消毒薬であれば何でも手指の消毒に使ってよいわけではありませんので、注意してください。

手指用の消毒のためには、アルコール成分がエタノールのものを選ぶようにします。ドラッグストアなどではアルコール成分としてイソプロパノールも市販されていますが、こちらは油を落とす際に用いられるため、日常の手指の消毒として用いると手が荒れやすく、安全面で問題があります。「エタノール」と成分表示されている消毒薬を選ぶようにしてください。

ちなみに一文字違いで「メタノール」と成分表示されているのは燃料用アルコールです。メタノールは危険物ですから消毒には使えません。ドラッグストアにも普通に店頭に並んで売られていますが、けして消毒用と間違えて買わないようにしてください。

なお、スプレータイプの消毒薬を100円ショップのスプレーボトルに詰め替えて携帯することが流行っていますが、市販の消毒薬のラベルには「他の容器に入れ替えないでください」と書かれているものがほとんどです。

なぜなら消毒薬の種類によっては、容器に移し替えることによって微生物が繁殖しやすいものがあるためです。また、容器を変質させてしまうこともあります。100円ショップのスプレーボトルには「エタノールを入れないでください」と表記された商品が数多くあります。

ですから、初めから携帯用の小さなボトルに入った状態で市販されている消毒薬を購入した方が安全です。

対策2.マスクは感染を広げないためにつけるもの

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現在、マスクは品切れ状態が続いており、医療機関でも入手するのが困難になっています。「外出の際にマスクをつける必要があるのか?」「マスクは新型コロナウイルスの感染を防ぐうえで役立つのか?」については、様々な見解が飛び交っており、どうすべきか悩むところです。

多くの専門家の指摘する見解は、ほぼ一致しています。マスクは他人に感染を広げないためにつけるものであり、ウイルスの感染を防ぐ役割は、ほとんど期待できません。

そのため、実際に体調を崩している、あるいは熱があるなど、ウイルス感染の兆候がある人はマスクを着用すべきですが、現在健康な人があえてマスクを付ける必要はない、と指摘されています。

マスクをつけることよりも大切なことは、手を清潔に保つことです。

それでも専門家の見解はどうあれ、まだ未知のことがある新型ウイルスだけに、不特定多数の人が多く集まる空港内や機内ではマスクを付けた方が安心できることはたしかです。

各交通機関でもマスクの着用を呼びかけています。科学的な予防の効果は疑わしいとしても「ないよりあったほうがまし」と考えて、マスクを着用することが一般的です。

また、もし自分が感染している場合に他の人に移さないという観点からも、日本やアジア圏では機内や空港内でマスクを装着する方が無難といえそうです。

ただし、欧米圏ではマスクに対する意識がアジア圏とはまったく異なるため注意が必要です。欧米では健康な人が感染予防としてマスクを付ける習慣がありません。そのため、マスクを付けるのは病人だけと見なす文化が根付いています。

欧米圏ではアジア人がマスクを装着しているだけでウイルス感染者と見なされ、差別の対象となり、暴行を受ける事件も発生しています。欧米圏とアジア圏では意識を切り換える必要があるでしょう。

マスクを装着する際は、正しく着用することを心がけ、マスクを気にして手で触れないように注意する必要があります。

マスクの種類については一般的なサージカルマスクで十分とされています。比較的高価なN95タイプの防塵マスクの方が安全と言われていますが、科学的には疑問とされています。N95マスクとは「細菌や花粉など直径0.3μm(マイクロメートル)以上の微粒子を95%以上捕集できる」性能を持つマスクのことです。

コロナウイルスの大きさは直径0.1μm程度のため、N95マスクであってもコロナウイルスの侵入を防ぐことはできません。

マスクが予防として役立つのは、感染者の咳やくしゃみによって放出される飛沫を防ぐことにあります。飛沫の直径は0.5μm程度のため、安価なサージカルマスクでも十分に防げます。

したがって、あえてN95マスクを装着する必要はないと考えられます。さらに N95マスクは実際に装着してみればわかりますが、かなり息苦しい作りになっています。呼吸が苦しいなか、機内や空港内で長時間にわたってN95マスクを装着することは、現実的ではありません。

安い使い捨てのマスクを複数用意した方が、はるかに役立つことでしょう。

対策3.使い捨て手袋も有効

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手袋についても見解が分かれていますが、機内や空港内では使い捨ての手袋を装着したほうが安全度が高まりそうです。

ただし、手袋を装着してもウイルスが付着するのが、素手か手袋かの違いだけです。ウイルスの付着した手袋をしたまま顔に触れれば感染するため、注意が必要です。

また手袋のなかは温度が高く汗ばんでいるため、微生物の増殖を促す環境になっています。小まめに手袋を取りかえ、手を石鹸で洗ったり、手指消毒用アルコールを用いることを忘れないようにしてください。

対策4.熱がある人、咳をしている乗客がいたら、できるだけ近寄らない

熱がある、あるいは咳をしている人がいても、必ずしもウイルス感染者とは限りません。ですが、新型コロナウイルスの感染拡大が危惧される今の時期だけに、警戒するに越したことはありません。

感染が疑われる人が近くにいた場合は、客室乗務員に空席に移りたいと頼んだ方が無難です。どの席であれ、感染者の近くの席よりも安全です。

空港内においても同様で、疑わしい人がいた場合は、できるだけ近寄らないように細心の注意を払った方がよいでしょう。

空港内では、できるだけ周囲に人がいない席に座るようにしてください。

対策5.水分を絶やさないように

ウイルスの多くは鼻と口の粘膜を通して侵入してきます。喉の粘膜にウイルスが付着するのを防ぐためには、小まめな水分補給が有効とされています。喉の渇きを覚える前に水分を補給するように心がけましょう。

また、鼻の粘膜も乾燥しているとウイルスが侵入しやすくなります。機内には携帯用の鼻スプレーを持参し、搭乗前とフライト中に鼻を湿らすとよいでしょう。

対策6.他人との接触を避ける、握手はしない

ウイルスは物品よりも生体の表面に留まることを好む性質があります。他人との身体的接触は、できる限り避けた方が賢明です。

ことに握手は避けるべきです。手は身体のなかで最もウイルスが付着しやすい部位です。新型コロナウイルスの感染拡大が危ぶまれる今、握手を求めてくる人もいないと思われますが、十分警戒が必要です。

機内での対策

対策7.座席は窓側

飛行機の座席
エモリー大学の「フライヘルシー研究チーム」が独自の研究に基づき、機内で最も感染リスクが低い座席がどこかを公表しています。

機内で他者と接触する回数は、座席の位置によって大きく変わることがたしかめられています。研究によると、機内で最も感染のリスクが高い座席は通路側であり、最も安全なのは窓側の席でした。

近距離接触の平均回数は中央席の乗客で58回、通路席側の乗客で64回、窓側の席で12回です。つまり、通路側の乗客は窓側の乗客に比べて、他の乗客と接触する頻度が5倍に膨れ上がることになります。近距離接触の回数が増えるほど、感染者と近距離で接触するリスクが高まります。

以上のことから、機内で最も人との接触回数が多いことが明らかとなっている通路側の席は避けたほうがよいでしょう。

機内での感染のリスクを最小限に抑えるためには、窓側の席を選ぶ必要があります。予約の段階で席を指定できるシステムを採用している航空会社が多いため、事前に窓側の席を予約するようにしましょう。

対策8.できるだけ席を立たないこと

トイレを利用したり、頭上の棚から荷物を取り出すために、多くの人が席を立ちます。ですが、機内を移動することで感染者に近寄るリスクが高くなります。

機内での移動は最小限に留めた方が、感染リスクを抑えられます。理想的なのは、一度も席を立たないことです。

対策9.頭上のエアベントを開けて、フィルターを通った空気を吸えるようにすること

機内の頭上にはエアベント(エアコン吹き出し口)が設けられています。座席に着いたなら真っ先にエアベントを開けて自分の顔に向けてください。できる限り、フィルターを通った空気を吸えるようにするためです。

機内の空間は密閉されているように思いがちですが、実際は違います。大半の機内には「HEPA」と呼ばれる高性能フィルターが備えられており、1時間に20~30回、このフィルターを通った空気が機内を循環しています。

「HEPA」は病院の手術室で使われるほどの高性能フィルターです。バクテリアや菌類、ウイルスといった微粒子状物質の99.9%を除去する性能を持っています。

つまり機内の空気循環は、手術室並みの環境で整えられていることになります。そのため、機内は映画館やオフィスビルよりもはるかに換気に優れ、病原菌が生存しにくい空間を確保しているといえます。

エアベントを空けて顔に当たるように調整することで、ウイルスが近づくリスクを大幅に減らせます。

対策10.座席テーブルなど手に触れるすべてを拭くこと

機内で細菌数が最も多いのは、どの場所だと思いますか?

TravelMath.com が飛行機内のどこが最も不潔かを調べるために、微生物学者に調査を依頼したところ、機内で細菌数が突出して最多だったのは、座席のトレーテーブルでした。

細菌数が多ければ、それだけ新型コロナウイルスが付着している可能性も高くなります。

ですから、トレーテーブルは特に念入りに除菌する必要があります。手早く除菌するには除菌シートがおすすめです。

トレーテーブルから始め、アームレストやテレビ画面、座席のポケットや機内誌など、これから手が触れそうな物の表面を除菌シートで拭くようにしましょう。

対策11.できれば早朝のフライトを予約すること

新型コロナウイルスが騒がれている時機だけに、どの航空会社でも普段以上に念入りに消毒と清掃が行われています。それでも最も念入りに機内清掃が行われるのは、飛行機が空港に停泊するときです。

ということは、朝一のフライトであれば、日中や夜間のフライトに比べて、より清潔度がアップしていると考えられます。

つまり、早朝の便を予約することで、感染のリスクは大幅に減ります。旅程に差し支えなければ、早朝の便をできるだけ抑えたほうがよいでしょう。

一般的に早朝のフライトは避ける人が多いため、乗客の数も少なめです。乗客が少ないほど感染のリスクも下がります。

対策12.トイレでは手を拭いた後のペーパータオルで取っ手をつかむこと

機内のトイレはウイルスが留まりやすい場所です。誰もが必ず触れるドアの取っ手は、特に要注意です。

日本人の感覚からすれば信じ難いことですが、トレイで用を足したあと、手を洗うことなく出てくる人がかなりいることが知られています。

たとえば、2003年に北米7都市の国際空港内の公衆トイレで、利用者が手を洗うかどうかの調査が実施されたことがあります。それによると「全体の約3割がトイレの後に手洗いをしていない」との結果が出ています。

このことからトイレの鍵や取っ手には、ウイルスや雑菌の付着している可能性が高いことがわかります。

せっかく手を念入りに洗っても、トイレを出る際に触れざるを得ない鍵や取っ手に素手で触れたのでは意味がありません。

手を拭いた後のペーパータオルで鍵や取っ手をつかみ、出ていく際にゴミ箱に捨てるようにするとよいでしょう。

対策13.毛布や枕、ヘッドフォンを使いたい場合は持参すること

機内で配布される毛布や枕、ヘッドフォンについては、消毒まではされていないと考えられます。一般的に洗いたての毛布や枕が提供されるのは、その日の最初のフライトのみです。

最初のフライト以降は、誰かが使ったかもしれない毛布や枕がパッケージされて提供されることがほとんどです。そのため、毛布や枕には誰かの唾液などが付着している可能性があります。感染者が使用した毛布や枕を知らないうちに使っているとしたら最悪です。

したがって、機内で提供される毛布や枕は使わない方が無難です。どうしても必要な場合は、自前の物を持参するとよいでしょう。

毛布の持ち込みまでは大変でしょうから、軽く羽織れるカーディガンなどを持参するのも手です。

ヘッドフォンは航空会社によって対応が異なりますが、機内で提供されるヘッドフォンの清潔度を過信しない方が無難です。

使いたい場合は、除菌シートでよく拭いたほうがよいでしょう。持参したヘッドフォンで事足りる場合は、持参した物を使うに越したことはありません。

空港内での対策

対策14.空港内で最も注意すべきはセキュリティゲートで荷物を置くトレー

荷物のトレー
空港内で飛行機に搭乗するまでの間、もっともウイルスが充満している場所はどこだと思いますか?

イギリスの「バイオメド・セントラル感染症学雑誌」の2018年9月号に、イギリス人とフィンランド人の研究者がヘルシンキ空港で調査した結果が掲載されています。

一般的にはトイレの便座がもっとも危険と考えがちですが、調査の結果は意外なものでした。

空港内でもっともウイルスが充満していたのは、セキュリティゲートで荷物を置くトレーだったのです。

もちろん、当時はまだ新型コロナウイルスは発見されていませんが、呼吸器感染を引き起こす細菌がトレーに大量に付着していたことがわかっています。

そのことから考えれば、空港内の荷物を置くトレーには新型コロナウイルスが付着している可能性が高いことがわかります。

トレーは頻繁に使い回されるうえ、多くの人の手に触れるアイテムだけに、ウイルスが付着しやすい条件を備えています。

雑菌が多いトレーの上にスマホやベルト、腕時計や財布などを入れることで、たちまち雑菌が付着します。検査を終えた後、大半の人はそれらの所持品を急いで再び身につけますが、その過程で多くの雑菌を身にまとうことになるのです。

それらの雑菌のなかに、新型コロナウイルスが含まれている可能性を否定できません。

ですから、トレーに置く所持品はできるだけ少なくすむように工夫したほうが賢明です。鞄にしまえる所持品は、セキュリティゲートに並ぶ前に予め鞄に入れておいた方がよいでしょう。

トレーに入れた所持品を再び身につける前に、除菌シートなどで拭くことをおすすめします。セキュリティゲートは混雑するため、トイレに直行して拭くとよいでしょう。

トレーに触れた後は、手洗いももちろん忘れずに!

ちなみに調査によると、空港内のトイレは案外清潔に保たれており、ウイルスの検出は少なかったことが発表されています。研究者はその理由について「多くの人が警戒して、便座やボタンに触るのを最低限にしようとする」結果だと推測しています。

空港内のトレーは、トレイよりよほどウイルスに感染する危険度が高いことになります。十分警戒しましょう。

対策15.遅めに搭乗し、できるだけ行列には並ばない

他者との接触が増えるほど、感染リスクが高まります。搭乗ゲートの行列に加わる時間を最小限に抑えられるように工夫した方がよいでしょう。

機内では席が決まっているだけに、急いでも仕方ありません。許される限り遅めに搭乗することで、他者との接触を避けた方が賢明です。

まとめ

ここまで、機内と空港内ごとに新型コロナウイルスの感染を防ぐための対策について紹介しました。少しでも感染のリスクを減らせるように睡眠時間を十分にとるなど、日頃の体調管理も重要です。

しかし、飛行機で移動するからといって、あまりにも過敏に恐れる必要はありません。こちらの記事(飛行機でウイルス感染するリスクは何%か?)でもご紹介していますが、日本の公共交通機関に比べたら飛行機内での感染リスクはかなり低いと考えられるからです。

いずれにしても手洗い、うがい、アルコール殺菌が鍵です。感染しないための対策をきちんと施すことによって、安心して空の旅を過ごしましょう。

ドン山本
ドン山本
その後、持ち前の放浪癖を抑え難くアジアに移住。フィリピンとタイを中心に、フリージャーナリストとして現地からの情報を発信している。

監修サイト:日本とフィリピンの第二次世界大戦

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