近年、留学費用の安さと距離的な行きやすさから人気があるフィリピン・セブ島留学。
留学費用の相場は1ヶ月で30万円程度と言われることが多いですが、実際はどのくらいかかるのでしょうか。
今回はコロナ後のリアルな留学費用を、1、2、3週間、4週間(1ヶ月)、2ヶ月、3ヶ月、、、と期間別に分け、かつ10項目の費用に分類して、総額でいくらかかるのかを解説します。
主要の10項目がわかれば、節約方法も見えてきますよ!
目次
期間別!フィリピン・セブ島留学の費用
まずは、留学期間別に費用をみていきましょう。
主に上記の10項目がほぼ全員にかかる費用です。
【1週間】フィリピン・セブ島留学の費用
・学費:9〜17.5万円
・日常生活費:0.5〜3.5万円
・渡航費:5〜15万円
コメント:航空券代が占める割合が高くなりがちです。いかに安いチケットを購入できるかが鍵と言えます。
【2週間】フィリピン・セブ島留学の費用
・学費:11.5〜24万円
・日常生活費:1〜5万円
・渡航費:5〜15万円
コメント:1日8時間+土日もマンツーをやり続ける場合の体力の限界です。ただし費用があるならやるべきです。2週間の場合は土日1回だけなので、お金を使わずに過ごすかそれとも思い切ってアクティビティ代も用意しておくか考えておきましょう。
【3週間】フィリピン・セブ島留学の費用
・学費:15〜31.5万円
・日常生活費:1.5〜8.5万円
・渡航費:6〜16万円
コメント:土日が2回あるので、1回は節約しつつ勉強、もう1回の週末はアクティビティを楽しむのがおすすめです。
【4週間(1ヶ月)】フィリピン・セブ島留学の費用
・学費:19〜37万円
・日常生活費:2〜12万円
・渡航費:6〜16万円
コメント:1ヶ月だとTOEICのリスニング100点アップも現実的な英語力がつきます。体調に気をつけて勉強に集中できる環境を作りましょう。
【2ヶ月】フィリピン・セブ島留学の費用
・学費:36〜69万円
・日常生活費:4〜24万円
・渡航費:7〜17万円
コメント:2ヶ月以降だと長期割引がある学校も多いです。割引をうたっていなくても1ヶ月未満より割安にな料金プランの学校が多いです。
【3ヶ月】フィリピン・セブ島留学の費用
・学費:52〜200万円
・日常生活費:8〜42万円
・渡航費:8〜18万円
コメント:3ヶ月の留学ができる方は時間の余裕がある方だと思います。目標の英語力が明確な場合は、目標まで早く到達して留学期間を抑えられるかが、留学費用を抑えるポイントと言えます。
【6ヶ月】フィリピン・セブ島留学の費用
・学費:102〜195万円
・日常生活費:16〜84万円
・渡航費:11〜21万円
コメント:6ヶ月近い留学の場合は、自分で宿泊施設を確保する通学型の学校だと費用を抑えられる場合もあります。
フィリピン・セブ島留学の費用の内訳を知る
フィリピン・セブ島留学の費用は大きく3つに分けることができます。
1つ1つ見ていきましょう。
学校・宿泊にかかる費用
まずは学費など学校に支払う費用です。
授業料
授業料は、留学期間や授業コマ数、レッスンがマンツーマンかグループよって値段が異なってきます。
授業コースは、1日に何コマの授業を受けるのかをベースに料金が変わります。
一般的なプランでは
・マンツーマンレッスン4コマ
・マンツーマンレッスン5コマ+グループレッスン2コマ
・マンツーマンレッスン6コマ+グループレッスン2コマ
・マンツーマンレッスン8コマ
といった授業プランがあります。
1日のレッスン数が多ければ多いほど授業料は高くなり、あとはマンツーマンレッスンのコマ数やTOEICなどの専門的な授業を受けたい場合は金額が高くなります。
また留学期間は長くなればなるほど高くなりますが、留学期間が長くなれば割引されることが多いです。4週間の授業料と、1週間の授業料×3 が同じぐらいの料金設定の場合もあります。
ただし学校によっては、授業料と宿泊費は合計金額での表示で、個々には示されていないことも多いです。
生徒1人に対し先生も1人なので、費用は高くなります。ただし短時間で英会話を上達できると考えれば宿泊費や生活費を抑えることができますので、結果としては費用を安く抑えることができるかもしれません。
宿泊費用
宿泊部屋は、1人部屋以外に、2人部屋〜6人部屋の大部屋があります。
また学校内にある寮がある場合や、外部のホテルやコンドミニアムに宿泊する学校もあります。
基本的に1人部屋より相部屋、ホテルやコンドミニアムより学生寮の方が安いです。プライベートが欲しい人は1人部屋に、なるべく安くしたい人は6人部屋にすると金額を抑えられます。
留学生同士で交流を深めたい大学生にはおすすめ出来ますが、社会人やレッスン後に仕事や自習に集中したい方に向いているとは言えません。また留学中の体調や集中力維持のために睡眠は大事なので、他人と同じ部屋で寝れないかもしれないという方は1人部屋を選んだ方が良いでしょう。
学生寮 | ホテル/コンドミニアム | |
メリット | ・学校内にあることが多いので、通学の必要がない ・留学生同士での交流がしやすい ・学校が管理しているので、不具合などの相談がしやすい | ・ホテルの場合、ホテルのサービスを利用できる ・コンドミニアムの場合、自炊ができる |
---|---|---|
デメリット | ・ホテルほどの豪華さはない ・門限が設定されていることがある | ・学校から距離が離れていることがある ・費用が高い |
入学金
多くの学校で入学時に入学金が必要です。
相場は、1万円〜3万円です。1万5,000円ぐらいの学校が多いです。閑散期(10月〜12月、4月〜6月)などは、入学金はあるけどキャンペーンなどで0円としているところもあります。
光熱費・洗濯等
光熱費や洗濯も学校によって様々です。学生寮の場合は光熱費を徴収されることがありますが、ホテルの場合にはかかりません。
1ヶ月で電気代は2,000〜5000円ほど、水道代は500から1,000円ほどです。
電気代は日本と同じぐらい高く、特にエアコンは電気代がかかりますので、気にせず使ってしまうと結構な金額になる恐れがあります。
ビザ・SSP代・外国人登録許可証
留学する人全員が必要なのが、SSP代です。SSPとは Special Study Permit の略で、フィリピンの語学学校に留学するには留学期間に関わらず必要です。
フィリピン滞在期間が5週間以上の方はビザ代、9週間以上の方はさらに外国人登録許可証なども費用に加わります。
留学に行く前から、料金もはっきりわかります。学校によっては手数料を少しプラスしている場合があるので若干異なります。2022年8月時点で、1ペソは約2.4円です。
I-Card代:(59日以上の滞在の場合) 3,200 PHP
ビザ更新代:8 weeks (59 days) 3,840 PHP、12 weeks (89 days) 8,650 PHP
参考サイト:QQEnglish
その他
その他の費用として下記が挙げられます。
これは学校によって大きく異なりますが、いずれもそこまで高額な費用ではありません。下記は一例で授業料に込みの場合もあるので、自分が通う学校がこれらの内訳がいくらかかるのか把握しておきましょう。
追加でレッスンを受ける場合には、1コマ1,000〜2,000円程度必要です。
祝日授業追加料金
授業追加
空港送迎
学校セキュリティ用のID
デポジットなど
生活にかかる費用
食費
まずは食費です。
3食付きの学校の場合は学校に支払う費用の中に含まれていますので、追加で費用はかかりません。その場合は、カフェやおやつ代、たまに週末などに外食に行くぐらいでしょう。
学校によって食事が全くつかない、または朝か昼のみという場合もあります。またはオプションで、食事は選択制のところもあります。
食事が別途の学校の場合は、食費は1日2,000円前後は見ておきましょう。
外食費用の目安
・パン1つ(ローカルパン屋):5〜30円
・コーヒー1杯(カフェ):200〜400円
・ファストフード:200〜400円
・日本食レストラン(定食またはラーメン):700〜1,200円
・日本食レストラン(大人数で行った場合の1人あたり):1,200〜2,000円
・フィリピン料理レストラン(大人数で行った場合の1人あたり):700〜1,500円
学食のメリットとしては、日本人好みにしている(日系の学校)、待たないで学校内ですぐ食べられることがあげられます。さらに学校によってはビュッフェ形式なので、好きなものを好きなだけとることができます。
レストランへ食事行く場合はもちろん好きなものが食べられますが、移動時間や提供までにかなり時間が取られてしまいます。現地の人が食べる食堂やファストフードなら提供も早いし安く済みますが、日本人が好むようなレストランはそこまで安くはないですし、提供までに時間もかかります。
アクティビティ代
週末はアクティビティに出かける方が多いです。学校でアイランドホッピングやジンベイザメツアーを企画してくれるところもあります。
セブ島のアクティビティは、離島をボートでまわるアイランドホッピング、ジンベイザメと一緒に泳ぐジンベイザメツアーが人気です。
主なアクティビティの費用目安
・マッサージ(1時間):700〜1,200円
・アイランドホッピング:5,000〜1万円
・ジンベイザメツアー:6,000〜1.2万円
・ボホール島 1泊旅行:1万〜2万円
・ホテル日帰りデイユース:3,000〜1万円
渡航にかかる費用
最後に渡航費です。
航空券
日本からセブ島への直行便は、フィリピン航空(成田、関空、名古屋)、セブパシフィック航空(成田)の2社あります。
フィリピン航空が手荷物預入や機内食がついているフルサービスの航空会社で、セブパシフィック航空はLCCで預入荷物や機内食はオプションです。
ただし現在セブ島への直行便はフィリピン航空の成田便のみが再開しています。割高となっており、往復10〜15万円程度かかります。
マニラ経由でも良いという方はセブパシフィック航空を使えば、往復5万円弱から取れることもあります。
→フィリピン航空の公式HP
→セブパシフィック航空の公式HP
セブパシフィック航空のチケッを購入する場合は、公式HPよりスカイスキャナーというサイト経由の方が安くて便利です。
→スカイスキャナー
海外旅行保険
海外旅行保険は必ず加入しましょう。学校によっては、海外旅行保険の加入は必須となっています。
注意点として、現地に到着してからでは加入できませんので気をつけてください。
保険は大きく分けて2種類あり、加入型の海外旅行保険か、またはクレジットカード付帯の保険があります。
加入型の保険の場合は、保障内容に比例して保険料は変わりますがだいたい1ヶ月1万円が目安です。
クレジットカード付帯の保険は、保険料はかかりませんが保障金額が低かったり保障の期限(最長90日)があります。また、自動的に保険が適用されるカードと、事前に航空券代などをカード決済が必要なカードもなかにはあります。
実際に病院受診で使う場合でも、クレジットカード付帯の保険は事前にカード会社への連絡が必要など、加入型に比べて手間がかかります。
※一部の語学学校ではこういったクレジットカードの保険ではなく、加入型の保険に入るようにすすめています。
欧米留学と比較してわかるフィリピン・セブ島留学の安さ
フィリピン・セブ島留学は欧米留学に比べて留学費用の安さが魅力です。実際にどのぐらい違うのか、下記の表をご覧ください。
1ヶ月の留学費用をまとめた表です。授業料がどちらも20万円となっていますが、フィリピン・セブ島留学の方が授業数が倍になっています。また、宿泊費や航空券、食事代や物価も考慮すると欧米留学はセブ島の3倍近くかかります。
フィリピン・セブ島留学は授業料・宿泊費・通学代・食事代がセットになっているところがほとんどなので、費用も明瞭です。
欧米留学では「あとから予想外のお金・現地での実費がかかった」という話をたまに聞きますが、フィリピンセブ島留学ではそういったことはまずありません。
※ただし2022年8月時点では、航空券が上記表より高額となっています。セブ島への直行便は約10万円、欧米へは20万円以上かかります。
フィリピン・セブ島留学の費用のよくある質問
日系または韓国系で費用は違う?
一般的に日系の学校は高め、韓国系は安めの傾向にあります。
ただし日系がコスパが悪くて韓国系がコスパが良いというわけではありません。設備や学校の立地、マンツーマンレッスン数の違いによるものです。
また当然のことながら日系の学校は日本人の生徒が多いですし、韓国系は韓国人の生徒が多いです。学食の内容やサービスなどは、生徒の国籍に合わせたものとなることが多いのでその点は事前に知っておきましょう。
学校へ直接申し込みまたは留学エージェント経由はどちらが安い?
基本的には同じです。
ただし、一部の留学エージェントは学校へ直接申し込むより安いプランを用意しているところもあります。(例:海外留学ならスマ留)
学校直接申し込み、留学エージェントそれぞれのメリット・デメリットについてはこちらの記事をご覧ください。
→フィリピンセブ島留学に留学エージェントは必要か?なしの場合のメリット・デメリット
なるべく費用をかけずに留学する5つの方法
①繁忙期を避ける
繁忙期(冬休み、春休み、夏休み、GW、お正月)を避けることが出来る方は、繁忙期を避けると留学費用が安くなることがあります。オフシーズンは学校や留学エージェントが割引やキャンペーンを実施していることが多いためです。
また、繁忙期は航空券代も高くなるので、もし繁忙期の留学を検討している方は早め早めの行動がおすすめです。
②多人数部屋を利用する
1人部屋ではなく、多人数部屋を利用するとグッと留学費用が抑えられます。留学費用を抑えたい方は、2人部屋以上を希望してみましょう。
ただし、同室によるストレスを抱えては勉強に支障がでます。神経質な方や部屋に他人がいるのが嫌だという方は、無理に多人数部屋にしない方がいいでしょう。
③LCCや経由便など航空券を安くする
航空券代を節約するためには、LCCを利用したり、韓国経由便を利用すると安くなることがあります。
また航空券代は、直前に予約すると高額になることが多いです。留学時期が決まったらなるべく早めに予約しましょう。
④仕事しながら留学する
フィリピンからもオンラインでできるお仕事であれば、仕事を辞めて留学に来ることなく、レッスンのない時間に仕事をしながら留学をすることができます。
もちろん、留学中にフィリピンペソを稼ぐことはできません。あくまで日本の仕事をオンラインで行い、日本の銀行口座へ報酬の支払い等の場合に限ります。
または、語学学校でのインターンシップ・0円留学を利用する方法もあります。学校で1日のうち半分は就労体験や仕事をすることで、授業料や宿泊費が無料になります。
⑤安い宿泊施設を確保する
一部の学校では、宿泊施設は自己手配が可能ないわゆる「通学型」の留学が可能です。(例:QQ English)
ホテルに宿泊する場合は授業料よりも宿泊費の方が高額の場合も多いですが、宿泊費を節約できれば留学費用を抑えることが可能です。
ホテルをマンスリー契約
全てのホテルではありませんが、セブ島の一部のホテルではマンスリー契約が可能なところがあります。
Agodaなどのホテル予約サイトからではなく、ホテルへの直接問い合わせをし問合せをしてみてください。1泊ずつのレートで30日予約するのと比べ、半額以下になることもあります。
半年以上ならコンドミニアム
半年以上滞在ならコンドミニアムへの滞在も可能です。コンドミニアムのメリットしては、自炊ができるという点が挙げられます。
短期間でもAirbnbを使えばコンドミニアムの滞在は可能ですが、その場合料金は安くありません。Airbnbを使わず直接契約の場合、費用はグッと安くなります。ただしデメリットも多いです。
・通常1年契約
・光熱費は別で、自分で支払う必要がある
・インターネットやケーブルテレビの契約は自分で行い、自分で支払う必要がある
・自炊は可能だが、調理器具はほとんどないことがある
語学学校の宿泊施設としてよく使われるミドルクラスの1ルームタイプの場合、学校が借り上げて提供する場合は1ヶ月10-15万円程度支払う計算になりますが、自分でオーナーと1年直接契約すれば月に3-5万円程度で済みます。
部屋探しは、Facebookの不動産コミュニティのページや不動産紹介サイト、またはコンドミニアムのフロントデスクで紹介していることもあります。
通常は1年契約ですが、多少家賃に上乗せすることで、半年契約ならOKというオーナーさんが多いです。
まとめ
今回は、フィリピン・セブ島留学の相場とリアルな留学費用、実際はどの程度かかるのかということについてご紹介しました。
授業数を減らす、マンツーマン数を減らす、相部屋にすれば留学費用は抑えることができますが、英会話習得の効率は下がりますし、結果として長期間の留学が必要となるので必ずしも安いとも言えません。
予算と相談して、最大限の効果が出る留学にしたいですね!
そのためには、やはりまずは予算をしっかり確保すること、続いて集中できる環境を選ぶことが大事です。
フィリピン・セブ島留学に興味がある方の参考になれば幸いです。
1. コロナ・学校再開情報
2. セブ島留学とは?
3. セブ島留学の費用(この記事)
4. セブ島語学学校の一覧表
5. セブ島留学エージェント一覧
6. 留学相談・申込の流れ
7. 留学に必要な持ち物
8. セブ島留学の航空券
9. セブ島留学の海外旅行保険
10. 出発当日の入出国・送迎
11. 留学前〜中の勉強法
12. 平日・土日の過ごし方