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留学先にイギリスを選ぶメリットとデメリット10選

更新日2024.01.23

留学先にイギリスを選ぶメリットとデメリット10選

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ひとえに留学と言いましても短期留学から高校、大学からの派遣留学、または交換留学と多岐に渡ります。

また忘れてはいけない選択肢としては、現地の大学生と同じカリキュラムで学び、現地の一学生として学ぶ正規留学という方法があります。

しかし、その方法に加えて留学したい国を選ぶとなるとさらに選択肢は多岐に渡ります。 筆者は日本で大学を卒業後、イギリスの大学院へ進学し、経営学を学びました。

おそらく、語学学習の先にあるのは交換留学、正規留学といった選択肢かと思います。筆者の大学院選択を行った経験をもとに、イギリス留学のメリット、デメリットをまとめていきたいと思います。

イギリス留学のメリット

1.格調高い英国英語の世界で生活できる

エリザベス女王が話すクイーンズイングリッシュのイメージを皆さんお持ちではないでしょうか?鼻にかかったような英語、私たちが日本で学んだ英語とは全くことなる英語をあなたは耳にすることになるはずです。

典型的なイメージはI can’t(アイ カント)などの発音でしょうか?あなたが街中で生活を始めれば、このようなイギリス英語を避けて生活することは困難です。

またあなたが覚えてきたアメリカ英語ももとはといえばイギリスからアメリカに渡って独自に進化していったものです。そのようなことを考えれば英語の原点であるイギリス英語を学ぶ楽しみも増えるかもしれません。

またイギリス式スペリングなどアメリカとの違いは随所に見て取ることができます。 クラシックとモダンが融合するイギリスでの生活は思いもよらない気づきをあなたに与えてくれるかもしれません。

2.教育水準の高さ

筆者はイギリスで語学学校に通ったことがないので、コメントは難しいのですが、大学・大学院について言及するとイギリスは私立校がほとんどありません(イギリス全体で4校程度のはずです)。

そのため、 イギリス政府によって高い教育水準が保たれており、経済紙等が発表する各世界TOP100大学ランキングにも多く名前を連ねています。

オックスフォード大学やケンブリッジ大学は言うまでもなく有名ですが、24の大学から構成されるラッセルグループに属する大学は、その高い教育水準と研究レベルにおいて高く評価されています。

また産業界との結びつきの強い大学も多く、常にその教育の質を高める努力をしています。もし皆さんがそのような環境で学ぶことになれば、高い教育水準が保証された環境で安心した勉強を行うことができます。

また伝統校が多いことから、 その勉強空間も中世ヨーロッパ調のものも多く、伝統と革新を繰り返してきたイギリスの大学の雰囲気を味わうことができるでしょう。

またその教育水準の高さに比例し、大学キャリアセンターや、Student Unionといった学生の活動も盛んなため、勉強面以外でも活発なイギリスの大学生活を経験することができるでしょう。

3.大学は3年、大学院は1年で卒業(イングランド内)ができる!

意外と知られていないのですが、イギリスでは多くの大学コースが3年で卒業することが可能であり、Bachelor(学士)の学位を取得することができます。また大学院に関しては1年でMaster(修士)の学位が取得可能となっています。

しかし、 注意点としてスコットランドの大学では学士取得まで4年、修士取得に1年以上かかる場合があるので注意してください。あくまで学校やコース内容によります。MBAを目指されている方は1年や1・5年というケースが多いです。

この年数が短いメリットとしては、大学や大学院に通う時間を節約できることが大きいと思います。日本ですと、大学学部から大学院を卒業すると合計で、4年+2年で6年かかりますが、イギリスだと4年ですべての過程を終えることができます。

これは生活費などの面を考えるとアメリカをはじめとした海外大学への留学と比較すると大きなアドバンテージになっているのではないかと思います。

4.日本人が少なく、英語のみという環境で生活できる

私はイギリス北部のリーズという都市に正規大学院生として滞在していましたが、日本人と会うことは少なく、英語という環境に没頭することができました。

イギリスに留学する日本人学生は年間4000人程度らしく(留学種別は不明)、アメリカなどメジャー留学先に比べると日本人密度は非常に低いように思われます。

注意点として、語学留学などで大学付属語学学校などは日本の大学等との提携を結んでいるケースが多いため、日本人密度が高いことは覚悟しなければなりません。そのため、正規留学の場合は日本人が少ない傾向があるということに留意してください。

交換留学もケースによっては非常に日本人が多い環境になり、 英語のみの環境になることは難しいだろうなと筆者は感じました(体感として正規留学生10%に対し交換留学生・語学留学生90%といった比率です)。

そのため、100人を超えるコースに私は在籍していましたが、日本人はゼロといった環境でした。英語で学び、英語のみで生活したい方はイギリス留学を筆者は比較的おススメします。

もちろん日本人がいないと寂しいという方は、日本人サークルなどもあるはずですので、そちらでコミュニケーションはとれるはずです。

5.ヨーロッパへのアクセスがよい

イギリスもヨーロッパの一角ですので、フランスやスペインといったヨーロッパの有名観光地にも気軽に訪れることができます。

ヨーロッパへのアクセスが良いことがメリットの理由としては、学期の休み期間にクラスメイトなどと出かけ、彼らの国を訪れることができるかもしれないからです。これはおそらくヨーロッパ圏での留学だからこそ経験できるアクティビティかと思います。

また イギリスから格安航空便も多く発着しており、スペインまで往復で£70以下で行くことも可能です。フランスですとロンドンからの長距離バスも運行しており、ヨーロッパへのアクセスは抜群です。

勉強の合間や、週末、長期休暇を海外で過ごすことができるのは、厳しい勉強生活を過ごす中で大きな息抜きになりますし、場所が変われば風景も食事も変わります。それを低予算で経験することができるのはイギリス留学の大きなメリットの一つではないかなと思います。

イギリス留学のデメリット

6.イギリス英語に慣れるまでが大変!

憧れの英国生活かもしれませんが、生活するうえで思わぬ足かせとなるのが、皆さんが憧れているイギリス英語です。英語の慣用表現や発音などがアメリカ英語等と比べて大きく異なる場合があり、慣れるまで時間が必要なためです。

例えばマクドナルドなどで商品を外で食べたい場合は、Take outを主なフレーズとして使っているかもしれませんが、イギリスではTake awayとなります。感覚的には変わらないので、意味は掴めるかもしれませんが、いざその言葉を聞いてみると戸惑ったりするものです。

またデニムなどのパンツ類はイギリスではTrouser(トラウザー)と言います。 パンツとうっかり英語で言ってしまうあなたの下着を指すこととなるので注意してください!!

多くの留学生たちがこの違いを冗談にしていたりするので、現地で耳にすることもあるかと思います。またイギリスは地域によって話す英語に癖がはっきりと表れており(日本語の方言と同じ)、彼らの英語を聞き取ること自体が困難な場合もあります。

北に行けば行くほどこの傾向が強くなるのではないかと筆者は感じました。筆者の英語力の問題もありますが、スコットランド人の教授の授業の際には慣れるまで半分程度しかわからないということもありました。

彼らの特徴としてゴモゴモしゃべる人もいるので、リスニングは苦労するかもしれません。

7.教育水準が高い反面、学費と物価は高め

イギリスの大学はインターナショナルと国内・欧州出身生徒の授業料が異なります。例としてビジネススクールに大学院生として通う場合平均して£17000程度かかります!(高い!)これに対して、イギリスを含む欧州出身の生徒はその半分程度の学費を払います。

およそ2倍近くの学費格差がありますが、イギリス人やヨーロッパ出身の生徒は学費が高いと文句を言っていますが、まだ安いほうです。ここは日本人学生にとって大きなボトルネックとなるでしょう。しかし奨学金等もあるのでそこは頑張り次第かなと思います。

また生活面に関しても物価が高く、家計にその負担が重くのしかかってくることも覚悟しなければなりません。現在(2016年9月)では円高も進み、£1あたり135円前後となり比較的日本と比べても生活費用の差は縮まってきたかなと感じます。

筆者が渡英した際は £1あたり185円程度でしたので、何をするにも高いなという印象がありました。ロンドンで生活する場合は東京以上の生活費がかかるといっても過言ではありません。

またイギリスポンドは変動が激しいため、為替変動による生活費や学費の上下動はデメリットといえるでしょう。

8.在籍年数が少ないため、過密日程になる可能性も

これはとくにイギリスの大学院を志望される方に注意してほしいのですが、時間は想像以上に足りません。特に大学院生の方に言及すると、約12か月のコースの中で9か月が授業、3か月が修士論文執筆期間となります。

コースでは常にエッセイやグループ課題の期限に追われるのが日常茶飯事です。さらに修士論文においては3か月でテーマ選定、指導教授決め、インタビューやアンケートなどのデータ収集、そして執筆とすべてをその期間で終えなければなりません。

データ収集など自分でスケジューリングできない部分もあるため、非常に過密日程となります。また、就職活動を現地で予定されている方は学期中に就職活動を本腰を入れて行うことは非常に厳しく、休暇中及びコース終了後に行うことが賢明かと思います。

しかし休暇中はテストへの準備、またコース終了後の英国滞在期間も年々減らされてきており、時間確保はなかなか難しい状況です。過密日程になりがち、ならざるを得ないという点はイギリス留学のデメリットになるかもしれません。

9.食事面での苦難が待ち受ける可能性も・・・

イギリスといえば食事がおいしくない。皆さん一度は耳にしたことがあるかと思います(筆者は個人的にはそこまでダメージを受けることはありませんでしたが)。
しかし、学食や現地のレストランなどは日本人の味覚に合わないこともあるでしょう。 主菜にマッシュポテトや茹でたミックスベジタブル、フライドポテト(イギリスではチップスと呼びます)を合わせたスタイルでは耐え切れなくなる方もいらっしゃるでしょう。

そこはやはり頭の痛いところかなとは思います。しかし、中華系スーパーなどは意外と街に点在しており、日本食も手に入ります。またアジア人が多い地域では、普通のスーパーでも白菜なども手に入りました。

しかし、味付けや材料など食事の面で苦労する可能性は否定できないので、そこはイギリス留学のデメリットでしょう。体はすべての資本ですので食事で苦労して、体を壊すことのないように気を付けてください。

10.イギリスのEU離脱による影響力が不明

ニュースでご覧になった方も多いと思いますが、イギリスは国民投票でEUからの離脱という決断を下しました。この決断に関しての賛否はさておき、移民政策等への影響から、留学生のイギリス生活が多少困難なものになる可能性も否定できません。

また学費の値上がりや、ビザ取得難易度の向上など、先行きが不透明な状況が待ち受けていることも確かです。 手続き上だけの問題だけではなく、人材の欧州への流入なども懸念されるため、イギリス自体のかじ取り予想も難しいですよね。

そのため先行き不透明なイギリスの未来はイギリス留学を考える際のデメリットとなるかもしれません。

まとめ

イギリス留学におけるメリット・デメリットを5選ずつまとめてみました。

英国紳士やクイーンズイングリッシュなど、様々な憧れを抱かれるイギリスではありますが、その反面多くのデメリットもあることが分かったかと思います。

あくまで筆者の体験をもとにした個人的見解ですので、実際にイギリスへ行かれてそうではなかったという方もいらっしゃるかもしれません。

この記事が皆さんのイギリス留学への参考になればとおもいます。

イギリス留学ついて

歴史ある文化や伝統が色濃く残るイギリスは、古い伝統も守りながらも、 常に流行の発信地としてファッション・アート・音楽・考え方や技術などを生み出し世界中に発信している国としても有名です。 英語教育にも長い歴史をもち、語学学校の質や教育レベルも世界的に高いです。 イギリス留学では、英語発祥の地として、上品なクイーンズイングリッシュを学ぶことができることが魅力。 多国籍国家でもあるため、国際色豊かで留学生でも住みやすい雰囲気があります。 ヨーロッパ各国へ小旅行を楽しむこともできる、ヨーロッパの魅力たっぷりの国です。

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