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日本人の英語力は中学レベルが過半数!?衝撃の【英語能力】調査結果

更新日2023.12.07

日本人の英語力は中学レベルが過半数!?衝撃の【英語能力】調査結果

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皆さんは日本人の英語力の実態について興味がありませんか?
フィリピン留学を考えてこのサイトを見ているような人なら、少なからず興味があるトピックかもしれません。

今回は日本人の英語力について書きたいと思います。

・日本人の平均的な英語力が分かる
・低いからこそ、日本において英語学習は大きな可能性がある
・現代日本の英語力の低さに対して、フィリピン留学が有効な理由

この記事を読了することで、上記3つについて実感できるでしょう。

日本人の英語力の実態は?

「日本人は英語力がない」とよく聞くし、皆さんも実感としてそのように思っている方が多いと思います。

では、どのぐらい英語力が低いのでしょうか?イメージではなく客観的なデータをもとに見てみましょう。

英検やTOEICなど英語力を測る試験はありますよね?
しかし、それではその試験を受験した人の英語力しかわかりません。

「日本人の英語力」というからには、特定の試験受験者だけでなく試験を受けない人も含めて、どのぐらいの英語力があるか見る必要があります。

要は、英語に対して熱心な層だけにフォーカスするのではなく、英語に対して関心の薄い一般の人間もすべてひっくるめて「日本人の英語力」を見ていきましょう。

高校3年生でも中学レベル?全国高校生7万人の英語能力調査の結果は?

2014年に行われた全国約480校の高校3年生7万人の英語能力調査の結果を見ると、 「読む、聞く」の平均学力は英検3級(中学卒程度)相当、「書く、話す」はさらに低くかったという結果が出ています。

高校生ならそれなりの英語力はあるのでは?と感じる人は少なくありません。

しかし、 大半の高校生の英語力が「中学生レベル」というこのデータには驚いた方も多いでしょう。
驚愕の事実ですが、まぎれもない真実です。

下の表に分かりやすくまとめてあります。

表の左にあるCFERとは、Common European Framework of Reference for Languagesのことで、国際的な外国語能力の参照基準です。

表でわかるように、調査結果は文部科学省が定めている指標と実態が大きくかけ離れていることがわかります。

この結果を見て、 全国の高校3年生の英語力は英検3級から5級程度が過半数だと客観的に理解できます。

因みに、NHKではCFERを以下のように分かりやすく分けています。

英語能力指数EF世界ランキング

他にも日本の英語能力の低さを示唆する指標があります。「EF SET」というテストをご存じでしょうか?EF社によって作成された英語力を計るテストのことです。

オンラインで受けられる読解力とリスニング力を測る適応型英語テストであるFE SET。

2022年版では、111カ国の210万人もの人間が受け、結果を明確にランキングにしています。

気になる日本ですが、その結果は 111カ国中80位という非常に低い順位となってしまいました。

「非常に高い」「高い」「標準」「低い」「非常に低い」と、大きく5つのグループに分類されます。英語能力指数EF世界ランキング

日本は平均に劣る「低い」にカテゴライズされており、その「低い」グループの中でもさらに低い順位であることが分かります。

VERSANTにおける日本の英語力

もうひとつ英語力の指標となるテストをご紹介します。「VERSANT」という英語のテストをご存じでしょうか?

TOEICなどの知名度の高い試験ではないので、初めて耳にする方は多いのではないでしょうか。

しかし、きわめて実践的な試験であるVERSANTの受験者は、年々拡大の一途をたどっています。

イギリスのピアソン社によるこのVERSANTという試験は、 実践性を重視している試験です。

実際に英語を聞き、英語をしゃべることでスコアを得るシステムなので、現場での対応力が求められます。

さて、気になる日本人の平均的なスコアですが、100点満点で35~40点という結果になっています。
簡単に表現すると、「簡単な日常会話が可能」なレベルでしょう。

CFERの表では下から3番目のA2に位置づけされる点数です。

「基本的な情報について、述べることができる」と記されています。世界規模で言えば、優秀な結果だと言うことはできません。

日本の英語の先生の英語力は?

生徒が英語を学ぶ上で、最大の影響力を持つのはもちろん英語教員です。

どのように英語力というスキルを磨いていくのかは人それぞれですが、導入部分には必ず教員の方が存在しますよね。

義務教育過程では、英語教員の方の影響が大きいはずです。

新学習指導の実施により 2020年から小学校にも「英語」という教科が必修科目となりました。

今や小学生も英語を必ず勉強する環境にあることは喜ばしい事であると同時に、講師陣の手腕が大きく問われるということでもあります。

文部科学省は英語教員の英語力の目標も設定しています。

「生徒の英語によるコミュニケーション能力を育成するため、生徒が英語に触れる機会を充実するとともに、授業を実際のコミュニケーションの場面とすることができる。」

この目標を達成するために、下記の条件が設定されています。

・英検準1級以上
・TOEFLでの一定数のスコア(PBT550点以上、CBT213点以上、IBT80点以上 )
・TOEIC730点

上記3点の条件を満たす英語力を推奨しています。

しかし、調査によると、 目標を達成している教員は公立中学教員で約29%、高校教員で約55%に過ぎないという結果が出ています。

あくまで推奨なので強制義務ではないので、致し方ない部分もあります。しかし、決して楽観的に捉えてよい内容ではありませんね。

国が示す英語力の目標とは?

文部科学省は今後の英語教育改革を計画する中で以下のような目標を示しています。

簡単に要約すると以下のような感じですね。

小学校・・・中学校から本格化する英語学習のため、基礎に徹して英語に対しての「慣れ」を目的に学習する。

中学校・・・コミュニケーション能力を育むために、偏りのない基礎的な知識の習得を目的に学習する。

高等学校・・・より実践的かつ実用的な英語でのコミュニケーション能力の向上の為に、幅広いケースで経験を積み、学習する。

そしてこれを達成するために、様々な取り組みや細かな目標を設定していますが、ここでは専門的になりすぎるのでその説明は省略します。

ガラパゴスマインドからの脱却、私が考える改善策

様々な観点から日本人の英語力を上げるための改善案を、私は語れます。

数ある改善方法の中でも、 一番大切なのは英語の必要性を実感してもらうことではないでしょうか?

英語をただ単に全く実生活と関係しない学校で学ぶ学問、または受験のためにしょうがなく学ぶものとしか感じられないなら、日本人の英語力の底上げは難しいでしょう。

ガラパゴスマインドに囚われていると表現してもよいでしょう。

ガラパゴスマインドとは、一言で言うと 「外界への視点を閉ざし、内向きに凝り固まった思考」のことを指します。

要はアタマが硬くなりすぎて、外部からの良い影響も悪い影響もシャットアウトしてしまっている状態のことですね。

現在の日本における英語教育を言い表しています。

そんなガラパゴスマインドから脱却するためには、英語でコミュニケーションすることの必要性や楽しさを、1人でも多くの人に実感してもらえるような工夫をまず行う必要があると思います。

その意味では、以前、大前研一さんもある雑誌で書いていましたが、「国民皆留学制度」があってもいいかもしれません。

若いうちに皆、2週間の短期間でもいいので、フィリピンなどへ留学すべきではないかと思います。

フィリピン留学は、低い費用で相当の英語力が向上が可能なコストパフォーマンスの非常に高い英語学習方法です。

しかし、その高いコストパフォーマンスというメリットに隠れがちですが、「英語の楽しさ」を自然に簡単に実感ことができるというメリットがあります。

そして、「英語の需要」つまりは「英語が自分には必要だ」と強く実感することが出来る場所でもあります。

フィリピン留学はそういった面でも、 非常に有用性の高い英語学習の方法といえますね。

日本の英語力が相当に低いということはみなさんに伝わったかと思います。

だからこそ、大きい可能性を秘めていると言えるでしょう。

伸びしろという点では、未来しかありません。フィリピン留学でその伸びしろを強く実感できることでしょう。

・英語教員のレベルを大幅にアップさせる
・外国人ALT(外国語指導助手)を増やす
・英語の授業は、英語で教える
・英語の入試を4技能試験にする

上記のように、現在でも既に予定されている改善の施策はあります。

しかし、私はやはり英語なんて必要ないと思っている日本人の、マインドを変えていくことが一番必要なことだと思っています。

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