フィリピン留学の魅力は、なんといっても留学費用が安いことです。授業料にしても、宿泊費や生活滞在費にしても、欧米留学や他国への留学と比べて、フィリピンは格安です。
留学中の小遣いにしても、フィリピンであれば月に4万円もあれば十分と、よく耳にします。なぜならフィリピンは物価が安く、感覚としては日本の3分の1から5分の1ほどにすぎないためです。
全般的に格安価格で留学できるフィリピンですが、それでも実際に留学するとなると、できるだけ節約したいと思うのは誰しも同じです。
では、具体的にどうやって節約したよいのでしょうか。気になりますよね?
そこで、俺のセブ島留学編集部ではフィリピン留学経験者を対象に、実際にどのように節約したのかについて聞いてみました。
この記事では留学費用を
「A.授業料・宿泊施設などメインの留学費」
「B.渡航にかかる費用・準備費用」
「C.現地での生活費用やアクティビティ」
の3つに分け、アンケート調査から見えてきた賢い節約方法10選を紹介します。
目次
A. 授業料・宿泊施設などメインの留学費を節約する方法
フィリピン留学では語学学校や留学エージェントに支払う留学費用のなかに、授業料はもちろん、宿泊費や食費も含まれていることが普通です。
ここでの費用がフィリピン留学にかかる費用全体の大半を占めます。ここでは、主として2つのことに気をつけてください。
1.無料の留学エージェントを選ぶ(有料を選ばない)
留学エージェントを通す際、多くの留学エージェントのなかからどこを選ぶのかは、節約するうえでとても重要です。
まずは、コメントを紹介します。

フィリピン留学に必要な手続きをすべて代行してくれるとともに、語学学校の比較など有益な留学情報を得られ、留学中も手厚いサポートを受けられる留学エージェントは、なにかと心強い存在です。
ことに初めて海外留学に臨む場合は、留学エージェントを通すことで大きな安心感を得られます。
でも、エージェントを通すことで手数料が上乗せされるため、費用が跳ね上がるのではないかと心配になるかもしれませんね。実は、そんなことはありません。
フィリピン留学に限っては、留学生から紹介手数料をとっていない留学エージェントがいくつもあるからです。
逆に言えば、紹介手数料をとっている留学エージェントを経由してフィリピン留学に申し込むと、かなり損をします。
その見分け方は簡単です。ホームページに「紹介手数料無料」と明記されている留学エージェントを選べば大丈夫です。
もうひとつの良い方法は、学校に直接申し込みをすることです。
フィリピンには日本人オーナーが経営する語学学校が多いため、日本語で丁寧に説明されているウェブサイトが目立ちます。
留学したい学校が決まっているのであれば、webを通じて直接申し込みをした方が、正しい情報を得られるためおすすめです。
コロナ禍で問題が生じ、返金を依頼するときなどでも、留学エージェントを通さない方が揉めにくいともいえます(返金のフローが複雑でないため)。
関連記事:フィリピンセブ島留学エージェントおすすめ【19選】失敗しない選び方を徹底解説
2.学生寮は大部屋を選ぼう
フィリピンの語学学校の授業料には、基本的に宿泊費と食費が含まれています。
「○人部屋滞在で○コマの授業なら1週間でいくら」といった設定がなされていることが一般的です。
何人部屋に滞在するかは、自分で選ぶことができます。大人数の部屋を選ぶほど、費用は安くなります。
フィリピン留学の費用のなかで最も大きな節約につながるのが、部屋代です。節約を優先するのであれば、できるだけ大人数の部屋を選ぶことがポイントです。
コメントを紹介します。


日本人の大半は1人部屋に慣れているため、大部屋暮らしに不安を覚えがちです。しかし、多くの留学経験者は大部屋でよかったと述べています。
多少の不便さはあっても、それ以上の安心感と楽しさを得やすいからです。
1人部屋と4人部屋では同じカリキュラムでも費用が2倍以上違うこともあります。非日常となる留学期間に、普段とは異なる生活空間に身をおいてみるのも、案外楽しいものですよ。
B. 渡航にかかる費用・準備費用を節約する方法
ここでのポイントは、航空券の手配と海外旅行保険の2つです。
3.航空券は格安航空券を自分で手配しよう
フィリピンまでの航空券は、留学エージェントに任せれば簡単に手配してくれます。
しかし、航空券は自分で手配した方が節約できます。留学エージェントを通すとしても、航空券は自分で手配することをおすすめします。
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航空券はできるだけ早い時機に購入した方が安く入手できます。留学の期日が決まった時点で、すぐに動いた方がよいでしょう。
できればハイシーズンを避けた方が、費用を抑えられます。ハイシーズンは春休み中の2月~3月、夏休み期間の7月末~9月です。
LCCなどの格安航空会社を選ぶことで、大きく節約できます。
関連記事:フィリピンセブ島留学で失敗しない海外航空券の選び方
4.海外旅行保険を見直そう
留学準備として欠かせないのが海外旅行保険への加入です。留学中に怪我をしたり、病気になっても困らないように、必ず加入しておきましょう。
ただし、補償内容を検討したうえで必要なものだけを選ぶようにすることで、安く済ませることができます。
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海外保険が付帯するクレジットカードも多くあります。自分がもっているクレジットカードに保険が付帯しているかどうかを、まずは確認しましょう。
複数のクレジットカードにそれぞれ付帯保険がついている場合は、それらを合算した額の補償を受けられます。
ただし、この保険だけを頼りに留学することは、おすすめできません。補償額が十分ではない場合が多いためです。
実はクレジットカード付帯の保険と一般の海外旅行保険は併用できます。ですから、付帯の保険に補償額を加算する感覚で海外旅行保険を活用すれば、最低限の補償額で十分なため、保険代を安く抑えることができます。
また、補償内容にしても死亡補償を受けるような事態は、ほぼ起こりません。家庭をもっている人でない限りゼロでもよいぐらいです。
補償内容をしっかりと確認したうえで、必要な補償だけをチョイスしてくださいね。
関連記事1:フィリピンセブ島留学で失敗しない【海外旅行保険】の選び方
関連記事2:【クレジット付帯の海外旅行保険】留学・旅行でも!自動付帯のおすすめはこれ!
C. 現地での生活費用やアクティビティで節約する方法
フィリピンの物価は安いものの、現地での生活費用については、「チリも積もれば山となる」です。ちょっとした節約を積み重ねることで、生活費を減らせます。
一方、アクティビティについては、成り行き任せだとかなりの散財につながることが往々にしてあります。財布の紐をいかにきつく締めるかがポイントになります。以下で詳しくご紹介します。
5.食事付きの学校を選ぼう
*ECCセブでの食事風景
フィリピン留学では語学学校の用意した寮に寝泊まりすることが一般的です。授業料には食事代も含まれていることが多く、寮では通常、食事が提供されます。
ただし、三食とも提供されるのか、朝晩の二食のみなのかは、学校によって異なります。
また、基本的に授業が休みとなる土日にも食事を提供してくれる学校もあれば、土日は外食に頼るよりない学校もあります。
寮での食事はすでに支払い済みのため無料ですが、外食するとなると、その分の食事代がかかります。節約のためには、できるだけ多くの食事を寮で済ませることです。
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寮での食事が出ないときには外食することが一般的です。いくら物価の安いフィリピンとはいえ、観光客や富裕層が目立つレストランに足繁く通っていたのでは、大きな散財になります。
節約のためには、現地の人たちがよく行く食堂がおすすめです。先生や学校スタッフに聞いて、情報を集めるとよいでしょう。
屋台を利用すれば、もっと安く食べられますが、衛生面に不安が残るため、あまりおすすめできません。
詳しくはセブ島の食事ガイドライン。注意すべき食べ物・飲み物をランク別でご紹介の記事をご覧ください。
6.両替に注意
フィリピンで暮らすうえで日本円は使えません。生活に必要な分の金額を、日本円からフィリピンペソに換金する必要があります。
ここで重要なのは、どこで両替するかです。
1ペソ何円といったレートは刻々と変わります。換金レートは各両替所ごとに個別に定められています。
そのため、1万円を換金して受け取れるペソは、両替所によって異なります。できるだけ換金レートの高い両替所を利用することで、より多くのペソを手にできます。
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たしかに、日本で換金するよりもフィリピンに渡航してから換金した方が圧倒的に得です。
空港の両替所はレートがよくないため、800~1000ペソほどの必要最低限の両替にとどめ、本格的な両替は街中の両替所を利用しましょう。
銀行やホテルで換金するよりも、大型のショッピングモールなどに入っている両替所で換金した方が得です。
7.必要な日用品は現地で調達しよう
大型ショッピングモールに足を運べば、生活に必要な日用品はほぼすべて入手できます。留学前に日本であれこれと買いそろえるよりも、物価の安いフィリピンで調達した方が節約できます。
現地の物価は、先生や学校スタッフから早めに聞いておきましょう。
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日用品は大型ショッピングモールまで足を伸ばさなくても、寮の近くにあるサリサリストアと呼ばれる小売店でも売られています。
ただし、サリサリストアの仕入れ先はスーパーマーケットが大半です。仕入れ値に上乗せされた売値になるため、スーパーに比べて安いわけではありません。
また、日本のペンやノートの方がセブ島で売っているものより質が良いため、文房具は日本から持っていくことをおすすめします。
関連記事:【完全網羅】フィリピンセブ島留学・旅行時の持ち物リスト
8.移動はタクシーの相乗りで
日本ほどではないにしても比較的治安のよいフィリピンですが、時間帯によっては近寄らないほうがよい危険な区域があります。移動の際は、積極的にタクシーを使った方が安全です。
タクシー料金は安く、日本の5分の1ほどです。とはいえ、頻繁に利用していると、気づけばかなりの額になってしまいます。
おすすめは、同じ方向に向かう留学生を募り、1台のタクシーに相乗りすることです。タクシー代を割り勘にすることで節約にもなれば、1人だけで乗車するよりも安全度が高まります。
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乗り合いバスのジプニーは、フィリピン人の足代わりです。たしかに乗車賃は安いのですが、その反面リスクをともないます。
普段は現地の人ですし詰め状態のなかに割って入るため、外国人はいやでも目立ちます。ジプニー内はただでさえスリや盗難が多いことで知られています。そこへ外国人が入り込めば、間違いなく標的にされます。
長期滞在でフィリピンによほど慣れた留学生以外は、ジプニーは避け、タクシーを使った方が無難です。
タクシーに乗車する際は、メーターがついているかどうか、またメーターがついている場合も、きちんと動いているかどうかを確認しましょう。メーターを動かしていない場合は、さっさと違うタクシーに乗り換えた方がよいでしょう。
一番安全なのは、タクシー配車アプリのGrabを使ってタクシーを呼ぶ方法です。Grabは東南アジアで人気のアプリで、日本で言う「GO」、欧米でいう「Uber」になります。安全度が高く、低価格です。
関連記事:フィリピンセブ島タクシーアプリGrab(グラブ)の乗り方・使い方
【もうボラれない!】セブ島タクシー攻略ガイド(料金表付き)
9.アクティビティはほどほどに
南国リゾートとしての顔をもつセブ島には、楽しいアクティビティや観光スポットがたくさんあります。
野生のジンベイザメと出会えるオスロブのジンベイザメウォッチングや、美しい島を巡りながらシュノーケリングを楽しめるアイランドホッピング、スキューバーダイビングなど、休日のアクティビティには事欠きません。
これらのアクティビティは学校内のツアーに参加することで手軽に楽しめます。
ただし、あくまで外国人を対象にしたアクティビティのため、フィリピンの物価からすると、かなりの高額です。
ジンベイザメツアー
ジンベイザメをシュノーケリングで見たり、巨大な滝を見るツアー
→大迫力!セブ島ジンベイザメツアー【オスロブ】
島をめぐるアイランドホッピング
2〜3つのキレイな島をめぐるツアー、シュノーケリングも楽しめる
→【セブ島観光人気No1】アイランドホッピング完全攻略ガイド
市内観光ツアー
主にフィリピンやセブ島の歴史を見るツアー
→フィリピンセブ島オススメ観光スポット5選
ボホール島ツアー
船でいける隣の島への観光ツアー
→ボホール島ツアー完全ガイド 行き方、人気観光地、ツアー内容、ホテルまで徹底解説
スキューバダイビング
セブ島は世界でも有数のダイビングスポット。また資格取得も格安なので、この機会に取る方も多い。
→セブ島【ダイビング完全ガイド】おすすめポイント・シーズン・ツアー
多少のアクティビティを体験することはよいとしても、休日の度に参加していたのでは大きな出費になります。節度を保つことが大切です。
コメントを紹介します。


フィリピン留学が始まる前に、アクティビティはどの程度楽しむのかを決めておいた方がよいでしょう。現地で成り行き任せにしていると、思わぬ出費につながります。
できればアクティビティや観光は、留学が終わってから後日、改めて旅行として訪れればよいのだと割り切り、留学中は英語学習に集中した方が、大きく節約できます。
10.最大の節約方法とは?
ここまでフィリピン留学での節約方法について、紹介してきました。最後にもっとも重要、なおかつ最大の節約方法をお伝えします。
それは、フィリピン留学の目的を忘れることなく、英語学習に全力を注ぐことです。
留学中には異国の友人との出会いや交流、楽しいアクティビティなどが目白押しです。遊ぼうと思えば、いくらでも遊べます。
しかし、留学を決意したのは、英語力を伸ばしたいという切なる願いがあったからこそのはずです。
そうであれば、せめて留学中は、何よりも英語学習を第一に優先してください。何をするにしても、まずは英語学習に結びつくことを優先して行動するように、心がけましょう。
それができれば余分な出費をガクッと減らせるため、結果的には大きな節約につながります。
コメントを紹介します。

留学目的をなんとしても達成しようとする気概は、とても大切です。その思いこそが目標達成を実現する原動力になるとともに、あらゆる誘惑を断ちきることで、大きな節約をもたらすといえそうです。
まとめ
授業料にしても、宿泊費や食費、さまざまな物価にしても、ただでさえ格安なフィリピン留学ですが、工夫次第でさらに節約できる余地は、かなりあります。
とはいえ、とにかく安くすませることだけを優先するのは考えものです。
たとえば、授業のコマ数を減らせば授業料を引き下げることもできますが、これでは本末転倒です。留学経験者に聞いても、そのような節約を図った人は一人もいませんでした。
また、留学中は先生を含めたグループで食事をする機会があるかもしれません。
こういったときに、節約をしたいからといって断ってしまうのは、英会話をするチャンスを逃すのでもったいないといえます。
英会話は自習ばかりをしていて身につくものではありません。実践が一番大事で、それこそがフィリピン留学の価値です。先生と食事をしたり、一人でカフェでオーダーすることも大事な行動です。
あくまで目的が英会話の取得であれば、どんなお金の使い方をすれば自分が成長できるかを常に考えて行動しましょう。
あなたにとって大切なことは、節約よりもフィリピン留学の目的を達成することです!
フィリピン留学経験者の声を、ぜひ参考にして、賢く節約してくださいね。