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海外でパスポートを盗難・紛失した時の対処法〜セブ島ではこうすればOK〜

更新日2023.12.07

海外でパスポートを盗難・紛失した時の対処法〜セブ島ではこうすればOK〜

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以前から、いつかはやるのではないかと思っていましたが、ついにやってしまいました。

パスポートをセブ島で無くしました!

今までカメラを2回、スマホを3回無くしてきましたが、ついにパスポートまで…。

今回は私のように海外で(特にセブで)パスポートを紛失した方のために、どのように日本に帰国すれば良いか。

その手続き方法をご紹介します。

ざっくり最初に書いておくと、日本へ帰国する方法は2パターンあります。

1、フィリピン国内でパスポートの再発行をする方法(最短1週間) 2、日本領事事務所(マニラの場合は日本大使館)から帰国のみのための渡航書「一回限りの旅券」を発行してもらう方法(最短2日)

1つ目は書類集めで推定2日、日本領事事務所の手続きで4日かかりますので、平日しか対応してもらえない事を考えると最低でも1週間はかかります。

2つ目は最短2日でいけます。パスポートを日本国内で再発行するつもりなら、こちらが最短です。ただし、「一回限りの旅券」を発行してもらうには、いくつか条件があります(後述)。

今回は、 2の一回限りの旅券を発行して頂いたので、セブ島ではどのような手続きを踏めばよいのか、ご紹介していきます。

 

実際の流れ(一回限りの旅券発行の場合)

さて、それではパスポートをなくした私が行った実際の流れをご紹介します。

1.セブにある日本領事事務所に連絡、もしくは訪れて必要な書類を確認する
2.パスポート用の写真を撮る
3.ポリスレポートをゲットする
4.セブにある日本領事事務所に行き、申請する
5.受け取り帰国

といった感じです。

私の場合はパスポートがない事に気づいたのが水曜日。

その週の土曜日に帰国予定で、「そろそろ支度をしないと」と思って探したところ、パスポートがないのに気づきました。

パスポート代わりになるIDカード(セブ日本人会で作ってくれます)を持っている私は、パスポートは基本的に持ち歩かないのですが、探してもなかったためどこかに落としたか、盗難されたと判断し、帰国のためにやむを得ず「一回限りの旅券」を発行してもらう事にしました。

1.セブ日本領事事務所に連絡を入れて、必要な書類を確認する

まずはセブ日本領事事務所に連絡を入れました所、以下の事を教えてもらいました。

・旅券の再発給については、所要日数は4日です。必要書類(紛失届に関する書類も)は、以下のURLを参照願います。
▶︎http://www.ph.emb-japan.go.jp/itpr_ja/00_000293.html

・帰国のための渡航書と呼ばれる「1回限りの旅券」もあります。旅券の再発給には時間を要すことはもちろん必要書類も多いのですが、帰国のための渡航書であれば即日(できる限り早く)発給することが可能です。なお、帰国のための渡航書は、あくまでも「日本まで直行便で帰る」というために発給するものですので、例えばフィリピンから第三国に行った後に日本に帰るということが想定されていると、旅券の再発給を行う必要があります。

参照URL:http://www.ph.emb-japan.go.jp/itpr_ja/00_000296.html

まず フィリピン国内で再発行するか、帰国だけのための渡航権をゲットするかを決めます。

私の場合は帰国日が土曜日と決まっていたので、「一回限りの旅券」を受け取る方法を選びました。

注1:この一回限りの旅券を受け取るためには、直行便でセブへ入国している事が条件のようです。というのも、来たルートで帰らなければいけないという縛りがあるためです。
例えば香港経由、インチョン経由などでセブ島に来た方は、この方法が使えませんので、フィリピン国内でパスポートの再発行をする方法になります。

マニラ経由でセブへ入国した方は、マニラの出国審査官に説明が必要かと思われるので、出国できるのかが不透明です。セブの日本領事事務所と相談してみてください。

注2:ここには詳しくは書けませんが、あなたがどのぐらいセブ島に滞在しているかによっても、事情が異なって来ます。「一回限りの旅券」で帰国を望む方は、やはり一度日本領事事務所に相談してみてください。

 

 

2.パスポート用の写真をゲットする

セブ現地でパスポートを再発行する場合も、一回限りの旅券を申請する場合もパスポート用の写真は必要です。

残念ながら日本のようにあちこちに証明写真器具があるわけではありません。各モール内にある写真屋さんに行き、撮りましょう。
アヤラモールの場合は3階の新館側に2軒あります。

一つ目がこちら、「picturecity」
New Wingエスカレーターを上ったところにあります。

こちらは常に混んでいて、午後になると撮影してもらうだけで、20分〜30分待ちはざらです。そこからプリントアウトしてもらうのに更に時間かかります。

もう一つはエスカレーターを挟んだ、斜め向かいにあるこちらのお店
「COLOURS」ここ、穴場です!ほとんどの方がただのカメラ屋だと思っており、写真撮影が出来ると思っていないようです。証明写真を持ってき忘れた留学生の方、月曜日はぜひここを利用してください。

奥に行くとちゃんと撮影スペースが。

価格は100ペソ前後です。 パスポートのサイズだけ注意してください

縦4.5cm×横3.5cmです。店員さんは「Japaneseパスポートは縦・横4.5cmだよー」と言ってくれたのですが、違うんだけどなあ、と思いつつも、まあ横はあとでカットすれば良いので、そのまま進めました。

撮影後は45分〜1時間待てば、写真を現像してもらえます。

3.ポリスレポートをゲットする

続いてこちらが肝心。

紛失証明書を手に入れるために、 「ポリスレポート」というものを手に入れる必要があります。
手順はこうです。

1.ツーリストポリスに紛失の提出をする
2.そこでゲットした書類を所轄警察署(紛失した場所の警察署)に提出
3.翌日に再び所轄警察署に訪れて、ポリスレポートのコピーをもらう

となります。

■3-1.ツーリストポリスに紛失の提出をする
2019年5月現在、ツーリストポリスではなく最寄りの警察署で対応に変わったようです。まずは、最寄りの警察署に行ってみてください。

ツーリストポリスは外国人向けの警察署です。何か盗難にあったり、問題が発生した場合はここが請け負います。

実は私、近場で済めばそれに越したことはないと思い、アヤラモール近くに住んでいるものですから、最初に以下の一番近い警察署に行ったんですね。

そしたら「ここは外国人用の場所じゃないからレポートは出せないよ。ツーリストポリスに行って。」と言われてしまいました。

アヤラモール近くの警察署。ここで済めば楽だったのですが、残念ながらショートカットは出来ないみたいです。

*もしかしたら、マクタンでは所轄警察署にいけば、ツーリストポリスに行く必要なく、書類をくれるかもしれません(現時点では不明)。
ツーリストポリスは、サントニーニョ教会で有名なダウンタウンエリアにあります。
検索のしかたは「Tourist Police Unit」です。観光地としてこちらも有名な「マゼランクロスのほぼ真横」

ダウンタウンというと怖いイメージですが、観光地であるこの場所はそうでもありません(右側の建物がマゼランクロス)。

ダウンタウンなので綺麗な街並みではありませんが、広々としているので昼間はスリに合う事もないでしょう。

見つけました。こちらがTOURIST POLICE UNIT。

大きな警察署の一部にあるのかと思ったら、カフェのような小さな建物でした。

ここで何をどうしたか、どうしたいかを説明してください。


何した : I lost my passport.
いつどこで : I lost it July 20th in Taxi.
具体的に落とした場所:From Banilad to Ayala Mall
何をしたいか:I need your police report to get a temporary(仮の) passport.
誰に言われた:Japanese embassy staff told me.

別に怖い感じではありませんが、警察側も質問せざるを得ないので、多少は英語が出来ないと苦労すると思います。

書類を渡されるのでここに書き込みます。
分からない点は聞けばOKです。

■ポイント1
パスポートのコピーを持っている方は必ず持ってきてください。
私はパスポートのコピーはなかったのですが、以前作ったセブ日本人会の会員カードにパスポート番号の記載が入っていたんですね。
このおかげで身元保証を警察官にきちんと伝えることができ、非常にスムーズに話が進みました。

というわけで、セブ在住歴が長い方はセブ日本人会の会員になっておくと、こういったもしもの時に役立ちますよ。

また、ウォーターフロントや和食レストラン、5スターリゾートなど多くの場所で10%前後の割引があるので、これもお得です!

セブ日本人会のHPはこちら
http://www.ja-cebu.com/

■ポイント2
パスポートを紛失した場所の管轄警察署に行く必要がある。
というのも、そのポリスレポートを後ほど事件が起きた場所の管轄警察署に届け、翌日そこにポリスレポートを取りに行かなければいけないからです。

セブ市内に住んでいる人が、マクタンで紛失するとマクタン島の警察署に行く必要があり、大変です。

■3-2.書類を所轄警察署(紛失した場所の警察署)に提出
さて、SMモール斜め向かいにある警察署に着きました。

奥に見えるIMAXと書かれた建物が、SMシティモールです。

POLICE STATION 4。タクシードライバーには「マボロの警察署、SM近く」といえば伝わるようです。

やる事は先程作ってもらったポリスレポートをここに提出するだけです。

警察官がいくつか質問をしてきますが、(申し訳なさそうに、悲しそうな顔で)答えていけば問題ありません。

すると、「じゃあ、明日の朝にレポートが完成しているから取りに来て」と言われます。これだけです。

なお、できるかどうか分かりませんが、どうしても当日中に必要な方は「明後日フライトなので、今日中にどうしても欲しです。何とかならない? Express feeを払うので。」と言えば、もしかしたら当日中にもらえるかもしれません。もしかしたらですが、、、

というのも、彼らの仕事自体はハンコやノートに記載、コピーするぐらいなので、本来であれば30分もあれば終わります。

私はフライトが土曜日だったため、翌日もらっても木曜日(中2日あり)、十分間に合うと思っていたので交渉はしませんでしたが、もし急ぎだったら交渉したと思います。

ちなみに、この警察署の奥にはCustodial Facilites(拘留所)があり、牢屋に入った人が何やら警察官や親族っぽい人たちと会話していました。

ここだけには入りたくないですね。

■3-3.翌日に再び所轄警察署に訪れて、ポリスレポートのコピーをもらう
そして、翌日の朝・・・
やってきました。マボロの警察署。

自分のIDを見せて、無事ポリスレポート(のコピー)をゲット。

受け取る際に「チップを置いていけ」と言われたので、200ペソ渡しました。

少なすぎて苦笑いされたのですが、「So sorry, I don’t have any small bill.(小銭ないんだよー)」といって誤魔化しました(笑)。

雰囲気からは、1000ペソは渡さなくてもOKっぽかったです。

■ここまでの話のまとめ

帰国のための渡航書発給に必要となるポリスレポートですが、所轄警察で取り扱ってくれない場合、今回のようにダウンタウンにある市庁舎近くのツーリストポリスに紛失の届出をする場合があります。

ツーリストポリスではお金を払いませんでしたが、場合によってはお金をいくらか払う必要があるかもしれませんので、ご注意ください(セブは担当する人によってルールが変わるので、その辺は臨機応変に)。

また、ツーリストポリスや各警察署の受付時間は17時までのはずです。

平たく言えば、17時より前に市役所でレポートを作成してもらい、所轄警察署にそのレポートを提示してポリスレポートを発行してもらう段取りになります。

故に、帰国日、警察に行く時間およびツーリストポリスでの作成時間という要素を十分に余裕を持って対応しないと、最悪帰国のための渡航書すら発行できない事態が生じ得ますのでご留意願います。

■もし盗難の場合には?
今回はパスポートの紛失の場合をご紹介していますが、もしパスポートやスマホ、財布などの貴重品を盗難にあってしまった場合は、少し流れが異なります。

盗難にあった場合も紛失同様に「いつ、どこで、何を盗られたのか」などは質問されます。さらに盗難の場合には、現場に警察官が行き、付近の監視カメラを調べたりする場合があるようです。

また貴重品をテーブルの上に置きっぱなしにしていて盗まれた、ジプニーの中で財布をスラれたなど、事実確認ができない場合や自分にも不注意があったと言われかねないケースでは、ポリスレポートの発行を拒否されることもあるようです。

 

 

4.セブにある日本領事事務所に行き、申請する

朝10時にポリスレポートを受け取った、その足で日本領事事務所に行きます。
書くべき書類は
渡航発行申請書
紛失届
紛失一般旅券等届出書
誓約書(後ほど、国内に戻ったら戸籍謄本を在フィリピン大使館か、セブ領事事務所に提出する必要がある)

5.受け取り帰国

というわけで受け取りまして、無事帰国出来ました!

その後

実は私、その後、セブからの帰国日当日に…
なんと自分のパスポートを発見してしまったんです!

あったのはいつも機内で着るユニクロのダウンジャケット。

日本からセブに来た時、着いてすぐにパスポートをこのポケットに入れた事をすっかり忘れておりました。

まあそれでも、今回こうやって自身がなくした事で、皆さんに「パスポートをセブで無くしても日本に帰国できる」事を証明出来たので、良しとすることにします。

 

フィリピン留学ついて

大小7100以上の島々からなる東南アジアの島国フィリピンは、島ごとにも特徴が異なります。 国全体に美しいビーチリゾートが散在しており、高級リゾートから自然の美しさを生かしたトロピカルな雰囲気漂うリゾートまで様々。 フィリピンは熱帯性気候のため、1年を通して暖かく、マリンスポーツなどリゾート気分を味わえるのも魅力の一つ。 日本からも4時間の距離にありながら世界第3位の英語使用国のため、フィリピン留学では比較的気軽にリーズナブルに語学を学ぶことができます。

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