病院やクリニックで働く医療従事者の方の中には、外国人の患者さんと言葉が通じず、コミュケーションが取れなかったという経験をお持ちの方も多いのではないでしょうか。
日本に来る外国人は急増しています。2018年には3000万人を上回る見込みで、5年前の約3倍です。最近では外国人労働者の受け入れを緩和する法律も成立するようで、今後もますます外国人は増える見込みです。
患者さんとのコミュケーションだけでく、英語で文献を読みたいという方や、将来は海外で働きたい!という方もいらっしゃると思います。
医療英語を学ぶことができる海外の語学学校をご紹介します。実際に留学した方の体験談もありますよ。
フィリピン(セブ島)医療英語留学
1,Happy Life Cebu Academy
医師向け、歯科医師、看護師、薬剤師、助産師、作業療法士向けなど多岐にわたり、患者や医療関係者と英語でコミュニケーションがとれることを目的としています。学校にもロールプレイング用に医療器具が揃えてあり、実際の現場を想定した実践的な医療英会話が習得できます。
また現地の病院見学実習や病院インターンシップ、保健センターや離島での保健指導活動などに参加でき、国際医療ボランティアに興味のある方にもおすすめ。日系の語学学校なので、現地では日本人スタッフがサポートしてくれますし、もちろん日本語での問い合わせも可能です。
Happy Life Cebu Academyの体験談
前からセブ留学は気になっていました。私は中国で働いているのですが、今回中国の連休があり、急遽留学することにしました。
俺のセブ島留学のサイトを見て、IT parkであれば有名な大規模な学校もあるけれど、大きい学校よりも小さい学校を探しました。クラスのアレンジとか融通きかせてくれそうだからです。それとHLCAは学校の雰囲気が明るい感じがしたのがポイントです・・・・・
HLCA(Happy Life Cebu Academy)の当サイトの紹介記事はこちら
▶︎現地の医療現場も体験できる!医療英語に特化したセブ島の語学学校【HLCA】
2,BRILLIANT CEBU ENGLISH ACADEMY
→https://www.brilliant-cebu.com/course/?id=medical
医師、看護師、薬剤師など実際の医療現場での英語コミュニケーションを円滑なものにすることを目的とします。日系の語学学校なので日本語での問い合わせが出来ます。
3,CDU-ESL
→http://cduesl.jp/
医大付属ならではの施設見学などより専門性が高い医療英語を身につけることができます。
4,Philinter
→http://philinter.org/
講師は全員医療従事者です。医学生や医療従事者に向けたメディカルコースがあります。
オーストラリア医療英語留学
5,Melbourne Language Centre(メルボルン)
→http://www.melblang.com.au/
OET対策コースと看護教育プログラム。
6,Sydney College of English(シドニー)
→https://www.sce.edu.au/
特にすでに母国語で医師、看護士、歯科医、薬剤師などとして活躍していた人に適しており、OET対策コースもあります。
7,Deakin University English Language Institute(メルボルン)
→http://www.deakin.edu.au/international-students/dueli
看護系英語。ディーキン大学の付属語学学校。
8,Flinders University Intensive English Language Institute(アデレード)
→http://ieli.sa.edu.au/
フリンダース大学付属の語学学校。医師、薬剤師などの一般的な医療英語をカバーしているが、この大学に看護コースが設置されているため、特に看護系英語に強いです。OET対策コースもあります。
★オーストラリア医療英語留学の体験談その1
女性・24歳 看護師
メルボルン・ランゲージ・センター
2017年10月~12月、10週間
看護師として総合病院の外科病棟に3年間勤務していました。
私の勤務する病院はネパールに短期間、看護師のインターンシップ制度がありましたが、医療や福祉制度の先進国で学びたいという思い、治安や衛生面を考
えてオーストラリアに留学することにしました。留学先のメルボルン・ランゲージ・センターはまず、OET試験に向けた対策がしっかりとしていました。
英語は得意と言える程ではないし、医療用語は知らないことがほとんど。発音も苦戦しましたが、日本語でサポートしてくれる方もいたので日々の学習をしっかりしていれば、大きな問題が生じることはありませんでした。
しかし、異国の地で生活スタイルも分からずに過ごすことは、めげそうになることも多くありました。食事やお酒を楽しんだり、観光したり、現地でのストレス発散方法を見つけていくことも大切だと感じました。
また自分がなぜこの道を選んたのか、今回の経験を帰国してからどのように生かすのかを明確にしておくことも重要でした。私は、オーストラリアでは、指圧やアロマセラピー、リフレクソロジ-は医療行為とされていることを学びました。
その考え方や知識や技術を患者さんのために。と、帰国後に緩和ケア病棟に配属を希望し、実際に疼痛緩和効果がみられていることから、今後も深めていきたい分野だと感じています。
★オーストラリア医療英語留学の体験談その2
女性・22歳 薬剤師
クイーンズランド大学
2011年8月、3週間
留学当時は大学の薬学部に在籍していました。英語の授業があり、アドバンス授業として夏休みにオーストラリア薬学研修がありました。
元々外国に興味があり留学してみたいと思っていたことや、英語を学ぶことはもちろん、外国の医療がどのように行われているのか実際に見てみたいという思いがありすぐに参加することを決めました。オーストラリアではホームステイをし、現地の文化を楽しむことができました。
医療英語の授業では現地で使われている体調を表す表現などを学ぶことができましたし、薬剤師と患者のロールプレイなどを行い実戦に近い形で勉強できたと思います。
さらに実際に病院や薬局を見学して日本との違いを実感し、日本にいても絶対にわからなかったであろうことをたくさん学ぶことができました。期間が短かったので英語がペラペラに…とまではいきませんでしたか、私の人生の中のかけがえのない経験になっています。
今は薬局で働いています。日本語が喋れない外国の方が来ることがないので実際に英語で投薬したことはありませんが、もし外国の方が来ても、拙い英語にはなると思いますが、服用方法など説明することができるのではないかと思っています。
英語を使わないにしても、外国で自分の力で暮らしたことで度胸がついたと感じます。
カナダ医療英語留学
9,ILSC – Vancouver(バンクーバー)
→http://www.ilsc-school.jp/vancouver
生物学的な英語から実際の手術や救急医療の現場などで使われる英語を、専門用語、リスニング、スピーキングの3つを中心に訓練します。
10,Vancouver International College(バンクーバー)
→https://www.vicenglish.com
中級-上級レベルの人のみ受講でき、不定期に実際の医療現場への見学ツアーも開催されています。一般クラスに医療英会話のクラスを組み込むか、医療英会話専門でレッスンを受けることができます。専門用語を使ったロールプレイが中心。
11,English School of Canada(トロント)
→http://www.esc-toronto.com/
患者とのコミュニケーションや同僚とのディスカッションなど、スピーキング、リーディング、リスニングに重点を置いて医療英語を学びます。
イギリス医療英語留学
12,KKCL English(ロンドン)
→http://www.kkcl.org.uk/
医師、看護師、薬剤師などすでに従事している人におすすめ。実際の医療現場を想定してのコミュニケーション能力の向上に重点を置いています。
13,The Burlington School of English(ロンドン)
→http://burlingtonschool.co.uk/
一般英語コースとセットで受講する。医療文章などライティングやリーディングに力を入れています。
14,London Meridian College(ロンドン)
看護師向けのリスニングとスピーキングに重点を置いたコース。メインは看護師だが看護師以外の医療従事者も利用できます。
*サイトなし
15,ECS Scotland(エディンバラ)
→https://www.ecsscotland.co.uk/
医師や看護師などの医療分野で働きたい、主に学生向けのコース。一般英語とセットになっており、初級レベルでも受講できます。
16,ETC International College(ボーンマス)
→http://www.etc-inter.net/
ヒューマンバイオロジーやメディカルサイエンスなど主に看護分野での医療英語を学びます。その他イギリスとアメリカでの医療の違いも学ぶことができます。
17,Rose of York Language School London(ロンドン)
→https://www.roseofyork.com/ja
医学生や医療従事者を対象としています。主にコミュニケーション能力の向上に重点を置き、講師は有資格者です。
★イギリス医療英語留学の体験談
女性・28歳 歯科衛生士
イギリス ブリティッシュ・スタディ・センター ロンドン校
2008年4月~6月、12週間
留学前の仕事は、開業歯科医のもとで働く歯科衛生士でした。
そもそも私が留学しようと思った理由は、今後ワールドワイドな時代の流れから、必ずや日本にもビジネス目的であったり、移民が増えると思ったからです。
永住権を得た外国人だけでなく、訪日外国人観光客も増えていくということに対して自分ができることは、言葉の壁を取り払うことで、自らの仕事の幅が広げられるのではないかと考えました。
当時は来院される外国人の方は、だいたいが日本語が理解できる方でしたが、中には急患で全くと言ってよいほど日本語の通じないかたもいらっしゃることがありました。
そのとき、片言の英会話と身振り手振り、絵図によって説明をしてご理解いただき治療を進めることになりましたが、これからの時代は英語くらいは理解できないと患者さんに対して、不安を与えてしまうのではないかとの気持ちが私を突き動かしたんです。
留学中の様子や感想としては、日本人だけでいると日本語しか使わなくなるので、なるべくそうしないようにしました。また、専門用語を学ぶというよりも、ネイティブの方との何気ない会話をすることで、自分の中の英語に対する身構えやコンプレックスを払拭することができました。
留学してみて、仕事に役立っていると思うことは、外国人の患者さんの対応を任せられる機会が増えただけでなく、医院のホームページでも英語対応スタッフがいるとの表記をしてもらえるようになり、以前よりも仕事にやりがいを感じられるようになったことが挙げられます。
アイルランド医療英語留学
18,Foyle International(ロンドンデリー)
→https://foyle.eu/
一般英語とセットで受講。通常午後から医療英語のマンツーマンレッスンです。
まとめ
将来は海外の病院で働きたいという方はもちろん、まずは医療英語の勉強の仕方を学びたいという方にも、短期間で集中して学べる留学はおすすめの方法です。
色々な国で医療英語を学ぶことができますが、やはりフィリピンで学ぶのが一番ラクでオススメです。1週間から留学できますし、イギリスやカナダと比べると大幅に費用を抑えることができます。
特に、Happy Life Cebu Academyでは、病院でのインターンシップが可能なので、海外の病院で働くという貴重な体験をすることができますよ。