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【セブ島博物館3選】セブ島をより深く知りたいなら、博物館巡りに出かけよう!

更新日2023.12.12

【セブ島博物館3選】セブ島をより深く知りたいなら、博物館巡りに出かけよう!

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皆さん、こんにちは。

留学の準備中、もしくは留学中に、セブ島の歴史について興味を持った、もっと知りたいという方もいますよね!

フィリピンは過去スペインとアメリカ、そして中国から莫大な影響を受けてきました。なかでもセブ島はフィリピンで最古の都市です。 スペイン軍がフィリピンに建設した初の植民地都市であり、マニラに拠点が移るまでフィリピン第一の都市だったのです。

セブ島には美しいビーチやリゾート、快適なショッピングモールがあるのは既に皆さんもご存知だと思いますが、セブ島の歴史を学べる博物館もあるのをご存知でしょうか。

今回は、その中からいくつかを選び皆さんにご紹介したいと思います。歴史好きの方、アンティーク好きな方なら見逃さないでくださいね!

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今は悪名の高い下町になってしまいましたが、かつてセブの商業地区として栄えていた「コロンストリート」の近くにある3カ所の博物館にお邪魔しました。

かつては刑務所だった場所を博物館として改築した「MUSEO SUGBO」、200年前の優雅な暮らしが保存されている豪邸「Casa Gorordo Museum」、築343年というフィリピン屈指の古民家である「Yap-Sandiego旧邸」です。

昔のセブにタイムスリップする準備ができましたか?それでは、出発しましょう!

MUSEO SUGBO(ムセオ サグボ)

スペイン語で博物館を意味する「museo」、そしてセブ島の古名である「Sugbo」。

1871年に建てられたという建物は、名前や外観からスペイン統治時代の趣が感じられます。

昔は刑務所でしたが、リノベーションを経て2008年8月5日に博物館として変身しました。

入館料はフィリピン人なら30ペソ(約78円)、外国人は75ペソ(約195円)です。

エントランスから真っ直ぐに入ると中庭に出れます。そこには1階建ての白い建物がその端を四角い形で取り囲んでおり、過去に刑務所だった面影が残っています。

博物館の中に入る前に、職員の方から写真の女子大学生たちを紹介してもらいました。彼女たちは現在バランバン市にある「Cebu Normal 大学」の観光学科に在学中の学生さんです。夏休みに入り、職場トレーニング(OJT)のためこちらの博物館に派遣されたそうです。

そういう訳で、当日は彼女たちが私のガイドになってくれました。まだ研修中なのでガイド料金はかかりませんが、英語で案内されたため、まさに英語での歴史授業を受けたような気がしました(笑)。

まず最初は、フィリピンという国名が付く前の「スペインの統治前」の時代から始まりました。

そこにはお墓から出てきた器や金鉱で発見された道具など、 フィリピンという国になる以前の部族国家だった時代の、特にセブで発見された大切な遺物などが展示されています。

そして次の「スペイン統治時代」の館に移動すると、フィリピンの運命を大きくひっくり返した1521年4月7日、 スペインの冒険家マゼランがセブ島へ上陸したことから展示が始まります。

その後、当時のスペイン国王の名前だった「Philip」から因んで、この国は「Philippine」と名付けられます。

特に印象に残った展示物をいくつか紹介します。セブ島を完全に植民地化した将軍のMiguel Lopezが1556年にスペインのPhilip国王に送ったとされる自筆の手紙、その当時に使われたスペイン軍の剣、スペインから持ち込まれた銃、1878年に発行されたセブ島の現地語であるビサヤ語とスペイン語の辞書などが綺麗に保存されています。

そして時代が変わってスペインが去り、アメリカがフィリピンを統治していた時代、その後は、第2次世界大戦に巻き込まれた時代の展示もありました。中には日本軍が残した物も見ることができます。

写真については、1913年に描かれたセブ島の都市計画図、戦争時代に使われた短刀、昔の貨幣、戦争時代の遺品など、戦争時代の貴重な遺品が展示されています。

また別の部屋では、フィリピンの歴代大統領の写真やサイン、業績などが展示されていました。 フィリピンの近現代史が学べる大切な場所です。

珊瑚石で作られた低いようで高いレンガの塀。 変わっていく世の中から断絶され、そのまま時間が止まっているように感じます。

「MUSEO SUGBO」では展示されている遺物の数は割と少ないですが、英語の説明パネルがしっかりしていて、歴史の教科書の世界に入り込んだような時間でした。セブ島、そしてフィリピンの歴史が知りたい方なら是非足を運んでみてください。

• 開館:午前9時~午後6時
• 入館料:フィリピン人30ペソ(約78円)、外国人75ペソ(約195円)
• 所要時間:40分~2時間
• 休館日:日曜日
• 公式Facebook

CASA GORORDO MUSEUM(カサ・ゴロルド博物館)

スペイン語で「家」という意味の「casa」。ゴロルド家の邸宅という意味のこの建物は、1800年代に建てられました。1863年にはスペインの商人であった「Juan Isidro De Gorordo」が購入し、4代にかけて生活していた邸宅です。

当時の一般的な家は、竹を利用して建てたネイティブハウスだったので、石や木材造りのこの家はどれだけ影響力があって豊かな家柄だったか想像できます。

その後は、 1970年に財団が設立され、1983年からは博物館として一般に公開されています。

石材で作られた1階には様々な写真やジオラマなどが展示され、19世紀のセブ島の暮らしを見ることができます。そして木材造りの2階は、Gorordo家の生活が垣間見れる空間となっています。

こちらが邸宅のゲートです。

「MUSEO SUGBO」から徒歩で約10分くらいの距離ですが、治安が良いエリアではないのでタクシーで行くことをおすすめします。

中で120ペソ(約312円)の入場料を払い、建物の中に入りました。フラッシュをたかない限り、写真撮影も可能です。

展示室に繋がる廊下では、 この建物の歴史や当時のセブがどんな形で発展していったのかが、英語で説明されています。

こちらも1階にある当時の生活が分かる写真です。スペインやアメリカの影響が混ざりあった独特な文化を目にすることができます。また、色々な行事に参加しているセブ市民の顔からは、今よりも余裕が感じられました。

左上にスペインが建てた三角形「サン・ペドロ要塞」が見えますでしょうか。こちらは1870年、1920年、1945年のセブシティーを見せてくれるタッチパネルです。

今ではセブの貧困層が集まっているコロンストリートですが、1800年代後半は、貿易や商業の中心地としてもっとも繁盛していたそうです。

それでは、19世紀のGorordo家のお宅にお邪魔してみましょう!

特にアンティーク好きの方なら、きっとお気に入りの空間です!

こちらが2階に繋がる階段です。左にあるのはとても豪華な鏡付きの杖立てです。

2階に上がるとまず、こちらの応接室が迎えてくれます。ご主人は社交家だったでしょうか、椅子の数が多いですね。床が縞柄になっていたり、様々な形の椅子がまた面白いです。

こちらは新婚さんのロマンチックなお部屋です。化粧台の上に置かれている写真から夫婦の姿が見えます。向い側には可愛い赤ちゃん用のベッドが置いています。

廊下にはこのようにお茶ができるスペースが設けられていました。チャイニーズスタイルの家具も結構あります。

家の中に教会が?と思ったらお祈り室です。 Gorordo家からフィリピン人初の司教が出たというだけに、本格的な造りです。

ビックリしたのは、こちらはお手伝いさんの部屋だったのです。ソーイングマシーンが置かれているのできっと間違いないと思いますが、とても良い環境のお部屋ですね。家主はきっと人柄の良い方だったでしょう。

次は浴室です。以前は家の外にあったようですが、1930年代に配管施設が整い、家の中に設置されたようです。

こちらは書斎です。本棚には沢山の古書がぎっしりと詰まっており、Gorordo一家は向学の念があったことが分かります。

こちらはダイニングエリアです。

10名ほど座れるこのテーブルでは、おそらく当時の著名人などを招待して贅沢な晩餐会などを開いたのではないでしょうか。

中国、日本、そしてヨーロッパから集めたという食器類はとても豪華で、優雅ですね。また、隣にあった食器棚にも沢山の器が陣列されおり、見比べてみるのも面白かったです。

そして食事を用意していたキッチンです。だいぶ現代風にリノベーションされています。

左上は科学の時間で学んだ原理が応用された完全手動の昔の浄水器です。右上も焚き木やチャコールで火を起こしたストーブで、右下はかなり現代に近い流し台です。左下はキッコーマンの醤油瓶が面白くて入れてみました。

他にも家の中にはソーイングマシーン、蓄音器、タイプライター、麻雀やトランプカードなど、アンティークな小物が数多く置かれ、モノクローム映画の時代にタイムスリップしたような気分が味わえます。

こちらは広くて開放感がある2階のバルコニーです。

そしてバルコニーからは、こちらの素敵なお庭を見下ろすことができます。

左側に見える別の建物についてはこれから紹介したいと思います。

1階はこのようなカフェが!博物館巡りの途中に一休みを取るには丁度いい場所です。その上、お手洗いもとてもキレイだったので、申し分ないです(笑)

セブ島産のカカオニブやチョコレート、グヤバノエキスなど 一般のスーパーマーケットでは見られないメイドインセブのスナックなどがしっかりとした瓶詰で売られていますので、お土産にも良いかもしれません。

こちらはメニューです。

コーヒー、紅茶、スムージーやソフトドリンク、そしてケーキ類も扱っています。そして毎日午後4-5時は10%割引もあります!

ずっと歩き回っていた私は、さっそく冷たいアイスコーヒーとフィリピンの伝統菓子である「Cassava Cake」を頼みました。タピオカの原料でもあるキャッサバで作られたケーキは、ほんのりスイートポテトの味がしてもっちりして美味しかったです。

エナジーを充電し、2階に上がったら、そこには何と本格的なクラフトショップが!

キーホルダーや小銭入れなどの小物からスカーフやカバン、アクセサリー、入れ物から装飾品など「CASA GORORDO」のラベルが付いた様々なクラフト商品があります。

中でも私の目を引いたのは、木や貝殻を利用して作られたこちらの食器です。ナチュラル感があって使い心地も良さそうでした。

いかがでしたか。昔はきっと1階と2階に分散されていたはずの物が、現在は展示のために全て2階にまとまっているので、物が多い気もしますが、まさに 映画撮影の現場のような19世紀の上品な暮らしが見られる良い機会でした。

• 開館:午前9時~12時、午後2時~5時
• 入館料:120ペソ(約312円)
• 所要時間:30分~1時間
• 休館日:月曜日
• 公式ウェブサイト
• https://www.facebook.com/casagorordomuseum/公式Facebook

Yap-Sandiego Ancestral House(ヤップサンディエゴの旧邸)

「CASA GORORDO」から歩いておよそ2分の距離にある「Yap-Sandiego 旧邸」。中国風の提灯が印象的なこの家の歴史は1675年までさかのぼります。

当時、セブ島に定着を計画していた中国の商人「Yap」夫妻が建てたと言われ、その後長女がフィリピン人の「Sandiego」氏と結婚し、今の苗字になったそうです。フィリピンで最も古い家とされ、現在は10代目の「Yap-Sandiego」氏がハウスミュージアムとしてこの旧邸を管理しています。

入館料は50ペソ(約130円)。

中に入るとフィリピン人の伝統衣装を身にまとったキレイな女性が、この家屋の概要や注意事項などを説明してくれました。

1階には色あせた昔のウェディング写真があり、古い歴史が感じられます。

テーブルや椅子、そして食器(多分最近加わった物)からも、中国文化が深く浸透していたことが感じられます。

カメラがなかった時代には、一家の姿を絵で残したのでしょう。

こちらは家の外にあるトイレです。中は便座が置かれ完全に現代式になりましたが、外観はスペイン風に飾ってあるのが面白かったです。

少しおおざっぱな1階を見て回り、木造の階段で2階に上がります。

2階では、床の保存のためにこのような履物を靴の上に被せます。とても滑りやすく気を付けないといけません。築343年の建物だったので、こうやって沢山の人が毎日歩き回ると崩壊しちゃうのではないか、ちょっと怖かったです(笑)

セブ島をより深く知りたいなら、博物館巡りに出かけよう!

こちらは寝室です。繊細に刻まれたベッドは今見ても高級感がありとても素敵です。

2階のダイニングルームにあたる場所には、古いテーブルや椅子、様々な食器など置かれています。

そしてリビングルームにあたる場所の壁には大きな油絵がかかっています。これは昔のコロンストリートだそうです。スペイン植民地時代に、計画都市として繁盛していた趣が伝わってくる絵です。

他にもまたノスタルジックな物がいっぱいです。昔ながらのダイヤル電話機、手作りのように見える算盤、今も音がでるラジオ、ハープとピアノなどがキレイに保存されています。

最後は裏庭の写真です。CEBUと書いてあるクッションのカウチが、おそらく写真スポットのようです。

至る所で開発が進んでいるセブ島ですが、このような歴史的な建物が子孫によって守られているのも心に響きました。今のセブとは違う歴史の現場を訪れてみてはいかがでしょうか。

• 開館:午前8時~午後7時
• 入館料:50ペソ(約130円)
• 所要時間:15~30分
• 休館日:無休
• 公式Facebook

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大小7100以上の島々からなる東南アジアの島国フィリピンは、島ごとにも特徴が異なります。 国全体に美しいビーチリゾートが散在しており、高級リゾートから自然の美しさを生かしたトロピカルな雰囲気漂うリゾートまで様々。 フィリピンは熱帯性気候のため、1年を通して暖かく、マリンスポーツなどリゾート気分を味わえるのも魅力の一つ。 日本からも4時間の距離にありながら世界第3位の英語使用国のため、フィリピン留学では比較的気軽にリーズナブルに語学を学ぶことができます。

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