フィリピン留学の授業はマンツーマンレッスンというのは聞いたことがあると思います。
最近はオンライン英会話が人気ですが、そのような感じで一対一で話すイメージです。では、授業ではどんなことをするのでしょうか。
フィリピン留学の授業はただの雑談ではなく、コースが豊富にあり、カリキュラムを自分で選んで、自分に合った勉強をすることができます。今回はフィリピン留学の授業について解説します。
目次
1. フィリピン留学と欧米留学の授業の違い
まずはマンツーマンレッスンについて、欧米留学と比較しながら解説します。
① 欧米留学の場合
欧米留学はグループレッスンなので、日本の中学校や高校のような感じで授業をします。16人とかの大人数で先生の話を聞くような授業で、自分が分からないところを気軽に聞けなかったり、授業中に話す機会が少なかったりといったデメリットがあります。
② フィリピン留学の場合
フィリピン留学はマンツーマンレッスンが中心です。生徒一人に対して先生が一人なので、分からないところはすぐ聞けますし、そもそも自分だけのための授業をしてくれます。
自分が苦手なところを重点的に教えてくれて、逆にもう分かっているところは勉強する意味がないのでやりません。これは後で解説するカリキュラムにも関わってきます。
学校によって数時間のグループレッスンもありますが、生徒は4人ぐらいです。
特に初心者にとってはおすすめで、自分だけわからないまま置いて行かれることはありませんし、授業中ほぼ半分は自分が話すことになるので、アウトプットの時間が欧米留学とは比べものになりません。
2. フィリピン留学で何を学べるか
欧米留学ではグループレッスン用のテキストを1冊、2冊使います。これも日本の学校のようなイメージですね。フィリピン留学では細分化されたカリキュラムから選択可能です。
① カリキュラムを選べる
フィリピン留学は日本の大学のように自分でカリキュラムを割り振ります。まず授業時間から選べて、基本的に1日6時間か8時間ですが、3,4時間にもできます。4時間の場合、午前のみ、午後のみといった時間割になり、半日は観光したり仕事をすることもできます。
授業の内容も自分で選べます。リスニング、リーディング、スピーキング、ライティング、発音、文法をベースに選べて、何を何時間選ぶかも自由です。
例えば「海外旅行のために英語を勉強したい」「外国人と話したい」という人は、リスニング、スピーキングを中心に選んだり、TOEICなどのテスト対策のための勉強ならリーディングやライティングを選んだりできます。
② 豊富なカリキュラム
フィリピン留学は基本の授業以外にも学校によって様々なカリキュラムがあります。例えばTOEIC対策専用の授業、ビジネス英会話、トラベル英会話、語彙や熟語などがあり、自分に合ったレッスンを自由に組み合わせることができます。
基本の授業 | プラスαの授業 |
リスニング リーディング スピーキング ライティング 発音 文法 |
TOEIC対策 ビジネス英会話 トラベル英会話 語彙 熟語 |
3. フィリピン人の英語力、発音って大丈夫?
次に、よく言われるフィリピン人の英語力についてです。ご存じの方もいると思いますが、フィリピンで通常話されているのはタガログ語やビサヤ語などの現地の言葉で、英語は第二言語です。
「フィリピン人は訛っている」「フィリピンに留学したって現地語を覚えるだけ」などといわれることもありますが、実際はそんなことはありません。
① フィリピン人の英語力
まずは客観的なデータを見てみましょう。
EFによる英語能力指数ランキングによると、世界112か国中、フィリピンは18位です。アジアでは24か国中、シンガポールに次ぐ2位で、これだけでもフィリピン人の英語力は高いと言えます。
ちなみに日本は世界78位、アジアでは13位でした。
また、TOEICではフィリピンが793点で5位、日本は574点で31位でした。
参照:世界各国・地域のTOEIC® Listening & Reading Test平均スコア
これに対する反論で「フィリピン人で受験するのはそもそも英語力が高い人だけ」と言われるのは容易に想像できます。ただ、フィリピン人の先生はそういう人たちなので、何の問題もありません。
② フィリピン人の先生
フィリピン人の先生は大学を卒業していて、フィリピン国内ではそれなりにエリートです。教科書通りのきれいな発音で、正しい文法を教えてくれます。
よく「ネイティブから学びたい」という人がいますが、ネイティブといっても授業でスラングを教えるわけではありませんから、実は授業中で学べることはそこまで変わりがありません。
むしろ、欧米留学ではグループクラスで授業を受けるため、ネイティブの先生から受ける発音の影響は良くも悪くもほとんどありません。欧米留学の場合は午後は授業がありませんので、その分、外で英語を感じる機会が多いはずです。そのため、選ぶ街なかが大事になってきます。
フィリピン留学はそもそも1日8時間勉強するので、街なかがどうだ・・・というのは本質的にはあまり関係がありません。
「どうしてもネイティブの先生が良い」という方は、学校によってネイティブ講師がいるところもあります。こだわりが強い方は探してみてください。ただし、そこまで強いこだわりがあるのであれば、選択肢の少ない「フィリピン留学×ネイティブ」よりも、最初から欧米留学をするほうが良いのではないかと思います。
フィリピン人の先生が気になる場合、オンライン英会話がおすすめです。フィリピン人の英語力や訛りに不安があるなら試してみてください。オンライン英会話の先生はフィリピン人が多いです。また、フィリピンにある各学校も体験レッスンをしているので、こちらでもお試しできます。
③ フィリピン留学をおすすめする人
以上のように、フィリピンの英語は基本に忠実で教科書通りです。なので、超初心者から中級者におすすめです。また、TOEICで800点、900点を取るような人で、話せないという人にもおすすめです。
テストは得意でも会話はできないという人は多いですよね。日本の学校の教育がそうなっているので、英会話をしたい人にとってはフィリピン留学が合っています。
4. 英語力に関する注意点
① フィリピン人の先生
フィリピン人の先生についてですが、実は学校によって、人によって、質が低い可能性もあります。先生の質は経験量や学校の研修によって決まります。繁忙期にはパートタイムの先生を雇う学校もあるので注意してください。正社員で常時しっかり雇っている学校を選びましょう。
やっぱり安かろう悪かろうで、事前の準備で留学の充実度が決まります。
先生の質とは別で、人と人なので合う合わないもあります。同じ先生でも「あの先生はテンションが高くて授業が楽しい」「あの先生はうるさくて勉強できない」など、人によって評価が分かれます。
なんとなく話しにくい先生とマンツーマンレッスンで1時間2人きりは結構苦痛です。学校によっては先生の変更も可能です。
② 一般のフィリピン人
フィリピン人の先生の英語力は基本的に問題ありませんが、一般のフィリピン人はどうでしょうか。これは人によるとしか言いようがありません。流ちょうに話す人もいれば、全くといっていいほど話せない人もいます。
ただ、フィリピンでは小学校から英語で授業をしていて、ほとんどの人がある程度話せると思っていただいて大丈夫です。
留学生が話す機会といえば、レストランやタクシーなどですが、ほぼ伝わります。英語は国によって違いがあり、そもそもコミュニケーションのツールなので、英会話が目的なら英語力が低いフィリピン人と話せるかどうかも重要です。
5. 授業に関する疑問
① コロナ対策は?
マンツーマンレッスンだと近くで向き合って話すので、コロナ後の留学で気になるのがコロナ対策です。今の学校では、先生と生徒の間にアクリル板を置いているところが多いです。
また、海外ではマスクをしていない人が多くなっていますが、フィリピンではまだマスクをしています。ショッピングモールなどの建物ではマスクなしで入れないので、フィリピン留学の際は忘れずに持参するようにしてください。
ただ、コロナ対策はどんどん緩和されているので、そのうちマスクも必要なくなるかもしれません。
② スラングは学べる?
フィリピンの英語は第二言語なのでスラングはほぼ学べません。スラングも覚えたい方は欧米留学の方が良いと思いますが、欧米でも学校では教えてくれません。日本の学校で「なんでやねん」と教えないのと同じです。
どうしてもスラングを学びたいなら地元の人から学びましょう。長期滞在して、仲良くなって、スラングを学んで、そうなると留学では難しいですね。関西弁を学ぶ外国人のような物好きです。
6. まとめ
フィリピン留学では英語力が高い先生と、マンツーマンで自分に合った授業ができます。また、カリキュラムも授業時間も選べて、効率よく英語力を伸ばすことができます。
そのためには先生の質が重要です。質が悪い先生に当たらないよう、学校はしっかりと選びましょう。
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