皆さんは、英語で自己紹介をしたことがありますか?
「Hello, my name is ○○. Nice to meet you.」くらいは言えるかもしれないけど、その先が続かない…と感じている方も多いかもしれません。
というのもの、なかなか その先の自己紹介を学校で教わることってないんですよね。でも、海外に留学すれば自己紹介は嫌でもついてきます。
おそらく、人生でこんなに自己紹介をしたことはないかも、くらいの頻度で…(笑)それもそのはず。一歩海外に飛び出れば、全員が初対面なので当然です。
では、そんな自己紹介をする際に気をつけておきたいマインドセットとは何なのか――今回は「7つの心構え」と題してご紹介したいと思います!
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然ですが、皆さんは日本人同士で自己紹介をした後に、初対面の相手から「WHY?(なぜ?)」という質問攻めにあったことはありますか?
しかも、自分の住んでいる国や文化、歴史などについて突っ込んで聞かれることなんて…ないですよね。
でもこれ、 海外では日常茶飯事の出来事!最初は驚いて戸惑ってしまう留学生がほとんどなのですが、答えられない事柄が多すぎて「自分は日本や自分の周りのことを何も知らない…」とショックを受けてしまいがち。
まさに海外留学ならではのカルチャーショックの1つなんです。よく海外では自分の意見を求められるという話を聞きますが、はたしてそれは本当なんでしょうか。
私も実際に海外留学をした際に痛感したことですが、赤の他人であるコンビニの店員との挨拶でさえ自分の意見というのを求められるのでビックリです。
「How are you today?(調子はどう?)」なんてカウンター越しに声をかけられることは、日本ではありえないですよね?故に、何か自分で意見を常に持ち合わせていないといけないという感覚は、海外生活をする上でじわりじわりと自分に入り込んできます。
自己紹介含め、 相手から「What do you think?(あなたはどう考える?)」「How about you?(あなたはどう?)」と聞かれたときに「I don’t know…」と答えることは「私は意見がありません=自分のことが分かりません」「自分の国・文化について興味がありません」と取られてしまう ことも!
こうなると、日本人としての自尊心やアイデンティティを傷つけがち。自分の意見を常に準備しておくことは、外国人とコミュニケーションを取る上でとっても重要なんです。
日本人同士での自己紹介で出身地を伝えることはよくありますよね。しかしながら、たとえば「栃木県出身です」と答えて「それはどこですか?」と尋ねてくる日本人はいないと思います(笑)
共通点や一般常識としてお互い持ち合わせている情報が多い文化のため、詳細まで伝える必要性がないことが日本国内ではとても多いですよね。
しかしながら、これを日本の知識がない外国人に伝えるとなると結構大変!
「Where are you from?(どこ出身ですか?)」という質問に対して「I’m from Tochigi.(栃木です)」と答えれば「Where is Tochigi?(Tochigiってどこ?)」と聞き返されそうなのは予想がつきますよね(笑)
となると、誰もが「栃木県という場所をどう説明すれば分かってもらえるのか」と、相手の立場になって考えるでしょう。
「流石にTokyoという地名なら知ってるかな?」「栃木県はTokyoから比較的近いなぁ…交通手段でたとえるなら電車で○時間くらいと言った方がイメージが沸くかな?」「特産品を伝えたら興味を持ってもらえるかな?」なんて具合に。
たとえば…「I’m from Tochigi. You can easily visit my place from Tokyo. It takes about 1 hour by train (shinkansen). The special local products are strawberries!(私は栃木県出身です。東京から簡単に訪れることができて、電車で1時間くらいかかります。特産品はイチゴです!)」
短い文章を繋いで、このくらい言えたら理想ですよね!皆さんのお住まいの場所はどうでしょう。ぜひ渡航前に練習しておくことをおすすめします!
英語初心者が自己紹介で頭を悩ませるポイントといえば、なんといっても「単語力」。
相手の言っていることが分かったのに、言いたいことは沢山(頭の中には)あるのに、それを口で説明できるだけの単語が自分の引き出しには入っていない!…なんて苦悩は皆さん味わったことがあるはず。これ、本当にもどかしいですよね!
でも、そんな時こそ頭をやわらかくして、 分からない単語に執着しない練習をすることが大切です。分からないものはいくら考えても分かりません。
考え込んでも時間だけが過ぎ、目の前にいる相手を待たせられない…それなら「だって分からないんだもん!」と開き直ってOK!むしろ、その分からない単語を自分の知っている単語で説明していくスキルを身につけましょう!
たとえば、先ほどの特産品の流れで考えてみるとこんな感じでしょうか。
「The special local products are strawberries! They are named “Tochi-otome”.(特産品はイチゴです!“とちおとめ”と言います)」
「Oh, what does “Tochi-otome” mean?(”とちおとめ”ってどんな意味があるの?)」
「”Tochi” from “Tochi”gi. “Otome” means “pretty girl” in Japanese. Together, Tochi-otome!(とち、は栃木からきていて、おとめ、は日本語で”かわいい女の子”を意味していて、あわせて”とちおとめ”なんです!)」
こんなふうに、最初はシンプルに単語を並べて説明するだけでもOK!十分通じます。
完璧な英文を作るよりも、相手に伝わる方が大切。こういう体験を沢山踏んでいくと、「あぁ…もっと上手く伝えられるようになりたい!」という気持ちがどんどん出てくるので、そこからまた自分で学びたいと思うことができる…まさに英語学習において理想の形ができあがります。
こういうシーンで「I don’t know…I can’t explain…(分かりません…説明できません…)」で済ませず、勇気を出して挑戦しようとする積極的な留学生こそ、人よりグングン英語が伸びるんですね!
…とはいえ、知らない単語を知っている単語で説明すればOK!と言われても、なかなか最初は難しいと感じることも多いと思います。そこで、身近なものを使って(自分ひとりでも練習できる方法で)、ぜひ日本にいるうちにトレーニングをしてみましょう。
おすすめは 自分の携帯の中にある写真や動画!なにより現地でも自己紹介や友達との交流で使えるネタでもあるので、話をしているシーンのイメージも掴みやすいと思います。
手元に写真があるということは、「今私はこの写真に写っているものについて話していますよ」と共通認識がもてるので、相手があなたの言葉だけを頼りに想像しなければならないというシチュエーションは避けられます。
お互いにとても話しやすくもなりますね!言葉に詰まったら辞書で単語を調べて覚えていくのも、ただ単語帳を暗記するよりも記憶に残りやすいのでGood!ぜひ試してみてください。
海外留学あるあるの1つでもある、複数の日本人・対・外国人というシチュエーションでの対話で起きがちなNGマナーについてもご紹介したいと思います。特に自己紹介をするような初対面の時には注意したいことが。
それは、 外国人の前で日本語オンリーの会話をしないこと!英語で話すことが苦手であっても、外国人の相手が居る限りは必ず日本人同士でも英語を使うようにしましょう。
意味が全く分からない言語を目の前で話されると、疎外感を感じたり、何か自分に伝えたくないことがあって日本語で話しているんじゃないかと思われたりすることも。
いずれにせよ不快感を与えてしまうので、どうしても隣の日本人に日本語で話しかけたい時があった場合には、「Excuse me」の一言でもいいので、外国人にしっかり配慮した上で日本語を話すように心がけられると良いですね。
日本の文化では、友達の友人(自分の知らない人)が突然目の前に現れたら、黙って二人の会話を邪魔しないように身構えていることが多いかと思います。それは日本人としての一種のマナーみたいなものにもなっていますよね。
ただし、海外の場合は異なります。この場合、友達があなたに友人(自分の知らない人)を紹介するのがマナー。
「Chris, this is Miyuki. Miyuki, this is Chris.(クリス、この人は私の友達でミユキっていうの。ミユキちゃん、彼は友達のクリス)」
みたいな感じですね。よく海外ドラマなどでも見かけるシーンだと思います。 こうすることで、知らない人同士もコミュニケーションができるようになり、3人で会話が成立するといった流れです。
私もこのマナーを知らなかった頃にアメリカ人の友達に言われたことがあるのですが、「日本人はどうやって紹介もなしに知らない人同士が友達になれるの?」と…。たしかにそうだなと思ったのですが、深く考えたことはありませんでした。皆さんはどう思いますか?
日本人はどうしても完璧な英語を話さないと恥ずかしいというマインドを持ってしまっていますよね。それ故に、シャイで後手後手にまわってしまい、いつになってもネイティブの会話についていけない…なんてことがありますよね。
でも、やっぱり人間同士のお付き合いはコミュニケーションが一番!
初対面で自信なさそうに口を閉じている人よりも、文法がちょっとおかしくても、単語をつなげているだけの文章でも、「私はあなたのことを理解しようとしているよ!」「自分の気持ちを伝えようと頑張っているよ!」という気持ちを表す人のほうが断然好感が持てるものです。
当たり前ですが、相手は学校の先生のように、あなたの発する英語に対していちいち時制や文法、発音についてチェックなんてしません。「そこは過去形にすべきだったよね」なんて、言いませんし、気にも留めません(当たり前ですが…)。
だからこそ、失敗してもいいや!くらいの気持ちであたって砕けてみると、意外と多くを語らなくても(ブロークンイングリッシュでも)外国人とコミュニケーションって取れるものなんだなぁと実感できると思います。
グローバル化の進んでいる今、 英語で自己紹介をする機会は、留学先だけでなく日本国内にいても増えてくるでしょう。仕事上でしなければいけないシチュエーションに遭遇する人もいるかもしれません。
そんな時に、ただ完璧な英語を話すのではなく、相手を思いやった本当の意味での異文化コミュニケーションができる自分であれたらステキですよね。
皆さんもぜひ今回ご紹介したことを踏まえて、オリジナルの自己紹介を練習してみてくださいね!