2021年 1月26日 火曜日
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元ジャパニーズヘルプデスク看護師が伝えたい、フィリピンセブ島留学に推奨する予防接種

初めまして!

東京新橋のインターナショナルヘルスケアクリニックで看護師として働いています、福岡愛巳と申します。

これからセブを始め海外に行かれる方に、経験者として医療者としてなにかお役に立てる情報を「俺のセブ島留学」さんを通してお伝えできればと思います。

私は2016年末まで約3年半、セブで働いていました。現地の病院で日本人患者さんの受診予約や受診時通訳、加入されている海外旅行保険の代行手続きが主な仕事で、ジャパニーズヘルプデスク(JHD)といえば、セブにいらっしゃる方はお分かりいただけるかと思います。

意外と知られていませんが、セブだけでなく世界中どの地域でも(ヨーロッパやアメリカ等先進国も含め)渡航する際には、外務省より接種を推奨されているワクチンがありますので、セブ留学後の2か国留学やワーキングホリデー等をお考えの方にも参考にしていただけるかと思います。

最近当院でも、新しく海外駐在の辞令を受けられた会社員の方や、短・中期留学の方からの渡航ワクチン接種ご希望のお問合せが増えております。

また、話題になりました麻疹ワクチンについてもご質問を頂くことも多いです。ということで、今回は予防接種についてです!

フィリピンセブ島留学の予防接種について

予防接種

セブに行かれる方の中には、留学される方、留学後世界中に旅に出られる方、駐在される方等々、目的はそれぞれあるかと思います。セブもリゾート化してきているとはいえ、日本とは環境が異なる東南アジアの国。渡航前には予防接種が推奨されている地域です。

ところで、基本的な予防接種を受けられていますか?と聞かれて確実に答えられる方はほぼいらっしゃらないと思います。

まずは幼少期の接種記録を母子手帳で確認してみましょう。何らかの理由で接種していない場合は、ポリオや日本脳炎の追加接種など、渡航ワクチン以外に受ける必要がある場合があります。

外務省のホームページでは、フィリピン渡航にあたりA型肝炎・B型肝炎・破傷風・狂犬病・日本脳炎の予防接種が推奨されているかと思います。これに加えて、日本国内でも重要な麻疹(はしか)や風疹(3日はしか)も推奨します。

特に麻疹については、現在20~30代の方は、小児期の定期接種時期に麻疹ワクチンが不足していたため、通常2回の定期接種を行うところ、1回のみ摂取されている方がほとんどです。

かつ麻疹に罹患されていないため、抗体価が十分にない方が多くおられます。つまりは麻疹に罹患する可能性が高いということです。

渡航前にはぜひ、この抗体検査(血液検査)をされることをお勧めします。麻疹の抗体があるのに麻疹ワクチンを接種しても無意味になり、またワクチン自体も不足していますので、まずは検査をされる方がよいかと思います。

ちなみに麻疹はフィリピンでもよくある疾患です。しかし症状で判断することがほとんどで、日本のような詳細な検査はしないので、麻疹なのか風疹なのかはっきりとはわからずじまい…ということもよくあります。

また、セブでは抗体検査という概念があまりありませんので、たとえワクチン接種を済ませていても実際に麻疹の抗体ができているのか否かはっきりとはしません。

これらすべてのワクチンは、セブの病院でも接種が可能です。しかし、フィリピン国内でのワクチンの供給に偏りがあるため、不足している時期によっては供給不足で手に入らないこともあります。

小児期に定期接種するもの(麻疹や風疹、日本脳炎)は、多くの小児科医が自身のクリニックに置いていますので、予約電話時に在庫の確認ができます。また、A型肝炎やB型肝炎は、日本でも輸入ワクチンとして流通しているブランド(日本国内で接種する場合も、海外渡航される方へは輸入ワクチンを推奨することが多いです)が流通していますのでご安心下さい!

ちなみに、なぜフィリピンでも日本でも、輸入ワクチンは同じブランドのワクチンがメジャーに流通しているのかというと、それらはWHOが国際的に認定をしているからなんです。

特にインドや中国で、他のブランド名のワクチンが安価で流通しているのを見かけましたが、これらはWHOから認定されていないため、たとえ接種していても、他国でその接種歴が認められないなんていうケースがありますのでご注意を!

WHOから認定されていないと接種し直しに?

実際、セブに新たに駐在に来られた某有名企業の社員さんたちが、日本でのワクチン接種が間に合わず、(そのワクチンは暴露前接種は3回でコンプリートとされているものでした。)続きをセブで打ちたいとお越しになられましたが、接種されていたのが日本国産ワクチン(WHOの認定は受けていない)ものでした。

*予防接種で言う暴露とは、症状が発症していないことを指します

セブの担当医師にお願いはしましたが、最終的にはWHOで認定されている輸入ワクチンを始めから打ち直すという事態になりました。

一般的に、ブランドの異なるワクチンは、たとえ同じA型肝炎に対するものでも、ブランドをミックスして接種することはできません(例えば初回は日本国産のA型肝炎ワクチン、2回目は輸入のA型肝炎ワクチンといったように)みなさん注意してくださいね!

ちなみに、接種後は下記のような証明書を発行しますので、海外に行く際にはパスポートに挟んでおく、写真を取っておくことをおススメしています!

予防接種

なぜなら、狂犬病のように、暴露前の予防接種をしていても、噛まれたりなめられたりした後の暴露後接種が必要なものは、暴露前の予防接種でどのブランドのワクチンをいつ、何度接種したかが重要な情報となりますので、その際にこの証明書を見れば、どの国の医師でもすぐに理解ができ、早期の治療開始につながります!

意外と知られていないことですが、狂犬病は犬からのみうつる病気ではなく、コウモリやネコでも狂犬病菌を保菌している場合は感染する恐れがありますし、噛まれた際にのみではなく、キズのある部分を舐められたり引っかかれたりしても感染する恐れがあります。さらに発症すれば致死率はほぼ100%です。正しい知識を持ちましょう!

尚、狂犬病の輸入ワクチン(verorab)の世界的供給不足により、つい最近、暴露前接種は3回から2回でよい(暴露後接種を1回増やす)という情報がWHOから出されました。詳しくは当院のホームページにも掲載しておりますので、ぜひ一度チェックしてみてくださいね。

ワクチンは決して安価なものではありませんので、はっきりいって、つい節約したくなるものだと思います。また渡航先によっても推奨されているワクチンは異なります。

しかし知らないことで招くかもしれない事象は、取り返しのつかないような大きな傷跡を残す可能性もあります。

予防接種は、自分の身を守るだけでなく、周囲大切な人へ移すことを防止できます。風疹は大人がかかっても治りますが、もし奥さんが妊婦さんで旦那さんが移してしまった場合は、その胎児に重篤な後遺症が発生することもあります。

皆さんまずは情報を収集し、ご自分に必要か否かを判断されることを私は強くオススメします!

どのようなワクチンを接種すべきかお悩みの方は、私福岡はだいたいクリニックにおりますので、お気軽にご連絡下さいね!

予防接種のご相談はこちら:東京新橋のインターナショナルヘルスケアクリニック

ゲストライター
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当サイトに不定期で寄稿しているゲストライターさんの記事です。

様々な職業や経験を持ち合わせた方から寄稿頂いているので、ぜひチェックしてみてください。

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