近年、留学費用の安さと、距離的な行きやすさから人気があるセブ島留学。
金額の相場は、1ヶ月で30万円程度と言われておりますが、実際はどのくらいかかるのでしょうか。
今回は、セブ島留学の相場とリアルな留学費用、実際はどの程度かかるのかということについて解説します。費用に関してはどのような内容かで差が出てくるので、参考程度にお願いします。
目次
セブ島留学の主要な費用としては、授業料、航空券、海外保険、現地の支出の4つに分類できます。それでは早速4つの項目について、それぞれ解説します。
セブ島留学の授業料
セブ島留学のメインの費用になります。セブ島留学では多くの場合、この授業料に宿泊費、食費、部屋のクリーニング費、洗濯費も含まれております。そのため現地で買い物や旅行、アクティビティをしなければ、授業料の支払いのみで生活することもできます。
授業コースの種類
授業コースは、1日に何コマの授業を受けるのかをベースに料金が変わります。
私の通っていた語学学校は、
・マンツーマンレッスン4コマ
・マンツーマンレッスン5コマ+グループレッスン2コマ
・マンツーマンレッスン6コマ+グループレッスン2コマ
・マンツーマンレッスン8コマ
・IELTS対策のマンツーマンレッスン5コマ+グループレッスン2コマ
の合計5つの授業コースがありました。
料金はもちろん、コマ数が多ければ多いほど高くなり、あとはマンツーマンレッスンのコマ数や専門的な授業を取りたい場合は金額が高くなります。
3つのタイプごとのおすすめ授業コース
英語中級者以上・体力がある人
マンツーマンレッスン6コマ+グループレッスン2コマがおすすめです。このコースの場合は朝の8時から夕方の17時まで、昼ごはん休憩の1時間を除いて通しで勉強することになります。
マンツーマンレッスンというだけで疲れますが、英語があまり話せなければ体力的にも精神的にも疲れるため、英語がある程度できる中級者や体力がある人におすすめです。
英語初心者・体力にあまり自信がない人
マンツーマンレッスン5コマ+グループレッスン2コマがおすすめです。理由は一息つける時間があるからです。1コマ分、つまり1時間空きの時間があるため、休憩や授業の準備時間が取れます。
せっかく英語を学びに来たのだから、できる限り授業を入れようと思いがちですが、疲労で授業に集中できなければむしろ逆効果です。無理に授業を入れるよりも、自分の体力に合ったコースで質が高く集中できる授業にするように心掛けましょう。
短期集中で来た人
マンツーマンレッスン8コマがおすすめです。体力的にきついと思いますが、1週間など短期間で追い込みに来た人にはおすすめです。ただ、英語があまり話せない人は精神的にも辛いので、ある程度話せる人に特におすすめです。
宿泊施設のタイプ
宿泊のタイプは私の語学学校の場合、1人部屋、2人部屋、3人部屋、4人部屋、6人部屋がありました。基本的には学校内にある寮で生活しますが、外部寮やホテルで宿泊するオプションもあります。
もちろん部屋の人数が増えるほど、金額は安くなります。金額は高くてもプライベートが欲しい人は1人部屋に、なるべく安くしたい人は6人部屋にすると金額を抑えられます。
大人数部屋の懸念点
安いなら6人部屋にしようと安易に考えるのは止めましょう。語学留学に来ているとはいえ、語学学校にはいろいろな人がいます。遊び盛りの大学生や、旅行感覚で来ている人、深夜まで騒がしい人など、部屋の人数が増えるほどそのような人と同じ部屋になる可能性も高くなります。
学校としてもなるべく年齢層は同じによう部屋分けしてはいますが、必ずしもそうなるわけではありません。また、みんな目的が違えば生活のリズムも違うため、トラブルが起こることもあります。
せっかく海外留学に来て、人間関係のストレスはなるべく抱えたくありませんよね。大人数部屋の方が友達はできやすいですが、勉強に集中したい人は予算と相談しつつ少人数の部屋にしましょう。
セブ島までの航空券費用
日本の成田空港からセブ島のセブ・マクタン空港まで、直行便でおよそ4時間弱で行けます。直行便はフィリピン航空(成田、関空、名古屋)、セブパシフィック航空(成田)の2社あります。
フィリピン航空が手荷物預入や機内食がついているフルサービスの航空会社で、料金は通常時往復60,000円ぐらい。セブパシフィック航空はLCCで手荷物預入や機内食は別料金で、往復40,000円ぐらいです。
おすすめのセブ島への行き方
基本的には、格安航空会社のセブパシフィック航空の直行便をおすすめします。直行便でなくどこかで経由した方が安くなる場合がありますが、移動中にロストバゲージをして荷物が届かない留学生もいたため、その危険性を考えると直行便がおすすめです。
もう一方の直行便があるフィリピン航空も不定期でセールをしています。そのためセブパシフィック航空より安くなる場合があるので、少しでも安く行きたい場合は、フィリピン航空とセブパシフィック航空両社のセール情報に注目しておくといいでしょう。
海外旅行保険費用
海外保険に加入せず留学へ来ている人もいましたが、必ず加入していくことをおすすめします。学校によっては、海外旅行保険の加入は必須となっています。現地に到着してからでは加入できませんので気をつけてください。
エポスカードなど海外旅行保険が付帯したクレジットカードなどもありますが、補償の保険金額が低かったり補償適用の期限があったりします。
クレジットカード付帯の海外旅行保険は、保険の保険として、第2オプションとして考えておくといいでしょう。
関連記事:フィリピンセブ島留学で失敗しない【海外旅行保険】の選び方
新型コロナウイルス(covid-19)に関する海外旅行保険について
現在、新型コロナウイルスが猛威をふるっています。それに伴い、新型コロナウイルスに対応した保険会社も出てきました。
死亡や治療、または入国拒否時での補償などが対象となっています。ここでは、新型コロナウイルスに対応している保険会社を紹介します。
会社・保険名 | コロナ補償の有無 | 関連URL | コメント |
---|---|---|---|
損保ジャパン 新・海外旅行保険off | あり | 関連URL | 海外で感染が確認された場合の治療費などとして利用できますが、国よっては様々な制限がなされているため、キャッシュレスでの受診が難しく、いったん個人でたてかえなければならない可能性もあるので注意が必要です。また本来の保険内容に加え現在新特約「指定感染症追加補償特約」が無料で自動追加されています。 |
エイチ・エス損保 たびとも | あり | 関連URL | 対象となるの新型コロナウイルスによる死亡と治療です。感染による旅行のキャンセル、また旅行行程を離脱した場合も補償されませんので注意が必要です。 |
三井住友海上 ネットde保険@とらべる | あり | 関連URL | 現在自動的に特約が追加されており、旅行中の感染、また旅行終了後も30日以内に治療を開始すれば補償を受けることができます。 |
ジェイアイ傷害火災保険 たびほ | あり | 関連URL | 渡航前の感染によるキャンセルや責任期間開始後の日本人の入国拒否など、補償対象となっています。ただオプションを追加しないと、補償対象にならないケースなど細かな取り決めがあるので注意が必要です。 |
ソニー損保 海外旅行保険 | あり | 関連URL | 細かいルールはありますが、新型コロナウイルスによる死亡、治療、旅行のキャンセルや中断など、様々な補償を受けることができます。 |
東京海上日動 海外旅行保険 | あり | 関連URL | 従来の保険内容のまま、指定の感染症として新型コロナウイルスが追加されています。 |
あいおいニッセイ同和損保 海外旅行保険 | あり | 関連URL | 旅行期間中や終了後30日以内の死亡や治療開始の際に保険金の支払いがあります。 |
au損保 海外旅行の保険 | あり | 関連URL | 従来の保険内容のまま、指定の感染症として新型コロナウイルスが追加されています。 |
AIG損保 海外旅行保険 | あり | 関連URL | 従来の保険内容のまま、指定の感染症として新型コロナウイルスが追加されています。 |
関連:新型コロナウイルス|フィリピン入国制限とセブ島の状況【最新情報】
なぜ海外保険に入った方がいいのか
セブ島は発展途上の国で、日本とは治安の状況が全く違います。軽犯罪が多く、日常的に盗難にあう危険性もあります。
また、アクティビティ中に羽目を外しすぎて、怪我をして留学途中で帰国した人もいました。予期せぬことも起こるため、念のために加入することをおすすめします。
海外保険会社とプランの選び方
海外保険会社やプランの選び方は難しいと思います。多くの保険会社がさまざまなプランを出していてややこしいからです。国の情勢やタイミングによっても金額が大きく変動します。実際に私が行った時と現在でも金額がだいぶ違いました。
なにを選んだらいいかよく分からないという方は、「価格.com」や「i保険」などの海外旅行保険の一括比較で、保険会社とプランをある程度絞り、残った数社で内容を比較してみると選びやすいと思います。
現地の支出
現地で支払う費用として施設保証金、SSP申請費、ビザ延長費、テキスト代、電気代、共益費があります。
SSPとは、Special Study Permitの略で、語学留学の許可証です。これはどの学校に行っても留学期間にかかわらず必ず必要です。ビザ延長費は入国後30日以内であればかかりませんが、それ以上の滞在であればビザの延長が必要です。
SSP、ビザ延長の取得については、留学中に学校が全て代行してくれますので、事前に取得する必要はありません。
その他オプションで、空港ピックアップ費、追加でマンツーマンレッスンを受ける際の費用、前泊、延泊の費用があります。
その他の費用
その他の費用としては、外で友達と食事したり、お酒を飲んだりするための外食費。綺麗な海に行ったり、島に行ったり、アクティビティ楽しんだりするための旅費、娯楽費。スーパーマーケットで買い物したり、お土産を買ったりするための雑費などがあります。
個人差がありますが、1ヶ月に3~4万円あれば、ほどよく友達と食事できて、旅行にも行けて買い物もできます。
まとめ
今回は、セブ島留学の相場とリアルな留学費用、実際はどの程度かかるのかということについて紹介しました。
私の場合は、2ヶ月間のセブ島留学で約45万円でした。
仮に1ヶ月で計算すると30万円程度だったため、相場と同程度でした。もちろん語学学校によっても、受講する授業コースの種類や宿泊タイプによっても安くもできますし、逆に高くもなります。
授業コースの種類にこだわりがない場合は、同じ期間、同じ宿泊タイプで、4万円程度の差があります。また宿泊タイプにこだわりがない場合は、同じ期間、同じ授業コースで、10万円程度の差があります。
そのためセブ島留学に興味はあるけど、30万円も出せる余裕がないという場合でも、まずは検討してみることをおすすめします。部屋代を大部屋にするなど、何か妥協すれば行く方法はあります。
セブ島留学に興味がある人の参考になれば幸いです。
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