「お世話になったフィリピン人講師や友達を日本に呼びたい!!」
フィリピン留学を終えた方の中にはそう思う方も多いのではないでしょうか?
フィリピン人の先生や友達をどのように日本に呼んだら良いのか?
今回はそのやり方を知る機会がありましたので、観光目的(90日以内)でのビザ取得方法をご紹介します。
1,フィリピン人を日本に呼ぶための流れ
大きな流れは以下です。
1,VISA取得に必要な書類を招待する側、される側で集め、それを代理申請機関に依頼する。
2,代理申請機関が書類を確認後、書類をマニラの日本大使館へ持ち込み代理申請を行う。
3,追加書類が必要ない場合は、最短1週間~10日で許可がおりる。
たまに追加書類が必要であったり、インタビューが必要になる場合もあります。その時は10日~2週間、もしくはもっとかかる。
*ビザが発行されないケースもあります。
4,日本へ招待
なお、日本大使館に申請する方法としては、大使館に認可を受けたエージェントさんに依頼する必要があります(もしくは自力でマニラにある大使館に持ち込む)。
日本大使館側から認可を受けているエージェントさんであれば、どこでも問題ありません。(この記事の最後にエージェントリストを追加しました)
2,フィリピン人を日本に呼ぶ2つの方法
方法は2パターンあります。
1,フィリピン人が全て自分で手続きをする方法(身元保証人がいない場合に、ツアーパッケージ参加者や個人旅行者で旅費などを全て申請者ご自身がが負担する方法です。)
2,日本人の招へい人が身元保証人になり旅費、滞在費等を一部でも負担する方法
基本的にはどちらの場合もほとんど同じ書類が必要で、要はそれをどちらサイドで集めるか・・・という話になります。
ただし、1の場合は招待されるフィリピン人側のパスポートが必要なのは元より、銀行口座や納税証明書を持っている必要があります。(旅行するだけの資金的余裕や仕事内容を確認するためです。日本に逃亡しないために)
フィリピン人の中には自分の銀行口座を持っていない方(意外と多い)や、小さい会社であれば納税していない違法な会社もあるので、そういった場合はフィリピン人側で書類は全て集まらないと思います。もしくは長時間がかかる。
なので、あまり旅行日まで日数がない場合や書類を集めること自体が難しい場合は、2番め目の「招待する日本人側が多くの書類を集める」方法が確実です。
今回はこちらの2番目の方法を具体的にご紹介します。
日本人が渡航費用の一部又は全部を負担する場合でも、渡航目的「親族訪問」「知人訪問」「観光訪問」により、必要な書類が変わってきます。
親族訪問や結婚しているフィリピン人配偶者を呼ぶ場合などには、戸籍謄本が必要な場合もあります。
詳しくは外務省リリースのPDF資料、またはエージェントさんにご確認ください。
▶︎外務省:一次有効の短期滞在ビザを申請する手続の概要(フィリピン国籍の方)
3,フィリピン人側が集める書類
パスポート
これは大前提。フィリピンでパスポートを取得するのは数ヶ月~1年(?)かかるそうなので、これがないとだいぶ辛い。パスポートのコピーではなく、フィリピン人はパスポート自体を日本大使館に一度預けます。(もちろんすぐに帰ってくる)
査証申請書
いわゆる、申込書です。(VISA APPRICATION FORM TO ENTER JAPAN)
2インチ×2インチの顔写真が必要で、旅行日も書く必要があります。航空券を取得していればその日をご記載ください。ただし、ビザが発行されないケースも考えられるため航空券は必ずしも取得しておく必要はありません。
これは貼り付けた写真が剥がれやすく、大使館側が誰か分からなくなってしまうのを防ぐためだと言われています。なので、深刻な話ではないのですが、一応裏側に氏名をアルファベットで(フィリピン人なので)書いておいてください。
出生証明書(NSO発行)
これは取得が最も簡単で、1日~2日で完了します。
方法は3つあります。
1,ネットで申し込む(最長で約1週間)
https://www.ecensus.com.ph/Secure/Terms.aspx
必要事項を書いて、指定口座に銀行振込をすると1週間以内に書類が届きます。
2,SMモールの3階に行って申し込む(最長で約1週間)
SMモールの3階に証明書を取得できる場所があるらしいです。(場所不明)
手続きをすると1週間以内に連絡が入るので、その後SMモールに再び取りに行きます。
3,コロンストリートにあるNSO発行元で申し込む(朝一でいけば1日で済む)
場所はおそらくこちら
ものすごい混んでいるそうで、朝一で行かないと2日間かかるようです。
*唯一の注意点は「出生届が未登録の方」「出生届が遅延登録の方」です。これについてはエージェントさんに確認して下さい。
婚姻証明書(結婚していればNSO発行1年以内)
既婚であれば、婚姻証明書をあわせて提出する必要があります。
公的機関が発給する申請人又はその扶養者の所得証明書又は預金通帳及び納税証明書
銀行の残高証明書または、Form2316(日本で言う源泉徴収票)です。
未提出でもビザが下りた例は多々ありますので、必須ではないと思います。
航空券のコピー
フィリピン人側が自分で既に取っているのであれば、航空券のコピー(Eチケットのコピー)を提出します。
*上記でも書いていますが、これは必須ではありません。むしろ審査に落ちる場合もありますので、念のため購入は審査に通ってからにしましょう。既にお持ちの方は提出しましょう。
4,日本人側が集める書類
この日本人側が集める書類が非常に重要らしく、これで決まると言っても過言ではないとか。
パスポートのコピー
顔写真記載部分と海外旅行経験があるページ(スタンプ)全て。モノクロでOKです。
必須とは書かれていませんが、あったほうがいいのではと思います。
知人関係を証明する資料
これが大切。スカイプやラインでのやり取りや一緒に写っている写真、その他もろもろ。招待するフィリピン人との交友関係を証明するものを提出する必要があります。
書類はあればあるほど良いようです。白黒でプリントアウトでOK。例えば以下・・・
・LINE
LINEでやり取りをしていれば、PCラインからタイムラインをエクスポート出来ます。
・SKYPE
スカイプはエクスポート機能はないので、自力でさかのぼって全てをコピーする必要があります。
スクリーンショットを使いましょう。
もしくは、スカイプ画面をスマホか何かで写真取るという荒業もあります。
・フェイスブックの写真
これは上記のやり方やブラウザーの「グーグルクロム」や「ファイアーフォックス」などをお使いなら拡張機能を使って出来ます。
*写真は出来るだけ色々なバージョンがあった方が良いらしいです。二人だけのツーショット、様々なグループでの写真など。モノクロで良いと思います。
・フェイスブックのチャット
フェイスブックのチャットは基本的にエクスポート機能がないので、自分でスクリーンショットを取るか、過去までさかのぼってコピペするしかありません。
・その他
「通話記録や請求書」「Eメールでのやり取り」「送金控え」などもあれば証拠として提出した方が良いです。
こちらが新たに追加になりました。内容としては関係性を示す詳しい内容・・・とのことですが、次の項目にある招へい理由にきちんと記載すれば良いのではないかと思われます(内容自体が被るため。)
どの程度必要かは不明ですが、少なくともそれぞれの写真や資料が何を表しているのか、ぐらいは書いておいた方が良いかもしれません。
ワードかなにかでさくっと、相互の関係性について書いておきましょう。その分招へい理由のところで詳しく!
招へい理由
直筆。ただし招へい目的等は出来るだけ詳しく書いたほうが良いので、別のA4ファイルの紙にワードなどで書くのが良い。(200文字以上必須、A4で1枚分ぐらい推奨)
ワード作成後にプリントアウトして、直筆のサインを入れておく事。印鑑はいらないと思いますが、押しておくに越したことはないです。
・何のために日本に招待するのか、どのような関係成果、どのような経緯でそうなったのか、書いてください。
・フォーマット用紙でも別でA4に1枚で詳細を書く場合も、フィリピン人の人の名前はパスポートと同じアルファベットで書いてください。
・招聘人の名前は手書きで日本語で書き、ハンコ(印鑑)が必須になりました。(拇印は不明)
住民票(発行3ヶ月以内)
世帯全員の続柄が記載されているもの。市役所・区役所で取りましょう。
また、家族に外国人がいる場合は在留カードの記載を一部省略できますが、これも省略なしになりました。
身元保証書
直筆+印鑑必須
滞在予定表
どのぐらい具体的に書く必要があるかは分かりませんが、1日1マス以上を目安に書けば良いようです。
それ以上の滞在については不明ですが、いずれにしても分かる範囲で出来るだけ詳しく書きましょう。
所得証明書、銀行残高証明書、納税証明書、確定申告の写しのどれか一つ以上
信用に値する人かどうか(?)の確認かと思われます。
当然しっかり納税していること、残高があることが望ましい。どのぐらいの金額があれば通りやすいのか・・・というのは全く不明。
・所得証明書は市役所・区役所で申請できます。
税務署からの納税証明書でも可能ですが、総所得が乗っていることが必須です。原本必須。
・銀行残高証明書は申し込みをしてから届くまで、約1週間程度かかってしまうが、すぐに欲しいといえば2日前までの残高状況であれば30分以内で出してくれます(りそな銀行の場合)。全ての銀行が対応してくれるかどうかは分かりませんので、詳しくは各銀行へ確認をお願いします。
なお、銀行残高証明書の場合は、申請後に追加書類として残高証明書をもう一回提出するように・・・という依頼が来る可能性があります。銀行残高証明書というのはその日のみの残高しか数字で出てこないため、その前後の流動性を大使館側は確認したいと思われます。
よって予め、2週間前、1ヶ月前・・・なども一緒に提出しておくといいかもしれません。もしくは通帳コピーなど。(とにかく書類はあればあるだけ良い。)
*なお、残高証明の場合は50万円でも通る人もいれば、1,000万円でも通らない人もいるようです。なので、単純に金額が多ければ通るという事ではないようです。残高だけでなく他の書類も重要ということだと思います。
・納税証明書
所轄の税務署で取得が出来ます。原本必須。
・確定申告の写し
確定申告の写しで問題ないとのことです。ただし、税務署受理印のがあるもの、またe-Taxの場合は「受信通知 (平成○年の申告書等送付票(兼送付書))」を印刷したもの。
航空券のコピー
こちらも既に取得してしまった方のみ提出してください。まだの方は審査が通ってからで問題ありません。
申請人名簿
これは複数名のフィリピン人を招待するときに必要です。一人のみであれば必要ありません。
その他の情報
*VISAの申請は90日以内まで可能だが、日本に一度も来たことがない場合は、90日で設定するよりも1週間や2週間程度にしておく方が無難(らしい)。90日でも通るかもしれないが、通らない可能性も高くなる(要は90日も「何するの?」っと思われてしまうため)。
*ビザは最短で申請してから1週間~10日で取れる。ただし常に1週間とは限らず2週間やもっとかかる人もいる。
*一度申請に失敗すると、半年間は同じ方法で申請が出来ない!
5,書類を届ける
書類を届ける場合は、郵便局で取り扱っているEMS(Express Mail Service)でフィリピン側に届けるのが確実で一番はやいです。(エージェントさんに届けるときはバラバラに送るのではなく、日本人側とフィリピン人側の書類が集まった状態で届けてください。)
この際に知っておきたいことは以下
1,EMS代は「必要書類+プリントアウトの写真や証拠コピー」を入れると1200円前後かかる。
必要なファイルケースは郵便局側に聞けば、無料でくれます
2,EMSは早ければ5日間ぐらいでセブ島に届く。
控え番号で随時、現在地を確認できます。
3,EMSはあくまでセブ島側の郵便局までにしか届かない。そのため、到着を確認次第取りに行く必要がある。
このPHZONEというマークになったら、セブ島の郵便局支店に到着しているという状況です。
「Cebu Central Post Office」、おそらくほとんどの書類はここに届くはずです。
Cebu Central Post Office Facebook page
荷物を受け取るために手数料がいくらかかかります。取りに行く場合は身分証明書のIDカードを忘れずに(日本人の場合はパスポート)。ホテルや住所が分かりやすいコンドミニアムなら、1週間以内に届けてくれる可能性もありますが、急ぎであれば取りに行くのがベターです。
6,最後に
以上色々書きましたが、VISAの審査が通る通らないは別にして、書類を集めること自体は思ったほど難しくはありませんので、「フィリピン人を日本に招待する」ハードルは意外と低いです。
追加書類を送るように要求されるかもしれませんが、追加書類が出てくるということはここを乗り切ればビザは発給されるところまで来ている、と考えられます。
プラスに考えて書類を出来るだけご用意しましょう。追加書類の依頼も来ないまま、ビザが発給されないケースも多いらしいので、そこはポジティブに!
念の為に日本から書類を送る前にエージェントさんに一度、写真やPDF化して送る内容を事前に確認してもらってください。
*日本では行政書士を通して行う方法もあるようですが、行政書士さんの場合はあくまで書類を日本側で整えてくれるのがメインです。
最終的には大使館から認可がおりているエージェントしか、マニラ大使館に書類を送ることが出来ません。つまり行政書士さん→認可を受けたエージェント→大使館という流れになります。
行政書士さんに頼むと価格がどうしても数万円からになります(手続き+エージェントに送る手数料の合計)。集める書類は変わらないのでフィリピン側でまとめてしまい、5000円前後で頼めるエージェントに頼む方が安く収まるのではないでしょうか。
ちなみに、フィリピン人と、1年以上フィリピンに滞在した外国人にはフィリピン出国時にトラベルタックスが課されます。
一人、1620ペソ。空港で支払うか、航空会社によっては航空券の購入時に支払うことができます。子供や、OFWのフィリピン人は割引があります。
申請に必要な書類はこちらでダウンロード出来ます
ビザ代理申請機関一覧(セブオフィスのみ)
[table “324” not found /]セブ島にオフィスがあるエージェントはこちらの会社です。
SMモールのアティック・ツアーズ
SMモールのアティック・ツアーズ
どこの会社を使っても良いですが、「アティック・ツアーズ」は、セブ島からマニラに平日は毎日書類を郵送しているそうなので、かなり迅速です。また、マクタン島のウォーターフロントホテルとSMシティモールの中に2カ所にオフィスがあるのでアクセスも良いです。
ディスカバリーツアーズ
フレンドシップツアーのオフィス
セブのマンダウエ、オークリッジにあるフレンドシップのオフィスです。こちらでも各ビザの手続きが可能です。入り口はこちら。
エレベーターで5階へ。
こちらがオフィスです。
各ビザの代金です。