このコーナーではフィリピン留学をした方の体験談をご紹介します。
今回のセブ島留学生
・お名前:ののちゃんさん
・ご年齢(留学前):24歳
・ご職業(留学前):語学学校教師
・通われた語学学校:MeRISE(ミライズ)
・留学滞在期間:2019年7月(2週間)
1,なぜその学校を選んだのですか?
留学エージェント「Transit」を利用して語学学校を決めたのですが、中でも「ミライズ」は校舎がきれいで、学生よりも社会人向けの語学学校で落ち着いた雰囲気があり気に入りました。
また、女性1人での留学になるため治安面がどうしても気になっており、語学学校から寮までの移動が短いことが絶対条件でした。
ミライズは同じ建物内に寮を完備していたので、もし授業が遅くなっても外出することなく帰宅できるので安心だなと思いました。
2,フィリピン留学前に準備してきた事は何ですか?(勉強やアイテムなど)
【参考書や勉強】
3年近く英語の勉強というものに触れていなかったため、ブランクがとてもあり、中学英語すら危うい状況でした。
そのため留学を決めた半年前から「中学英語をもう一度ひとつひとつわかりやすく。」という参考書を最初の2か月間、暗記してしまうような勢いでやりこみました。
が、文法優先の勉強になってしまって留学に必要なスピーキング・リスニングの力がついていないと気が付き、3か月目からは「ジェシー」「グリー」「オースティン&アリー」などのティーン向けドラマを見て生きた英語を聞く勉強に切り替えました。
すべて日本語吹き替えされているドラマのため、最初は日本語で聞いて、2回目は英語字幕をつけて、3回目からは英語音声+英語字幕。聞き取れるようになってきたら字幕なしで何回も見て、一緒にセリフを読み上げて発音の練習をするようにしていました。
英語の勉強をブラッシュアップすることは大前提に行っていましたが、日常英会話にフォーカスをあてるのではなく、日本について英語で説明できるように「英語で日本紹介ハンドブック」という本を購入し、異文化交流を積極的に行えるための英語勉強もしました。
独学で英語の勉強をしていたため、留学前は海外の人と出会う機会が全くありませんでしたので、言語交換アプリでインプットした英語をアウトプットし、英語を書く・話すことに慣れる環境を積極的に作りました。
【アイテム】
海外で病気やケガで病院にかかる場合、医療費が高額になるため「海外保険」への加入も2週間の滞在でしたが手続きをしました。持っていく電子機器は100-240ボルト対応製品でしたので「変圧器」は購入しませんでした。
女性特有の問題になってしまうのですが、「生理用品」はかさばってしまいますが日本で普段使用しているものを持っていくと安心だと思います。
薬(頭痛薬・整腸剤など)・アメニティ―類(洗顔フォームや歯磨き粉など)は日本で使用していたものを持っていきました。(現地で調達することも可能ですが、私は慣れ親しんだメーカーの物の方が安心なため)
あるとやっぱり便利だったのが、延長コードです。
パソコンのコードはそこそこ長いですが、基本的に電子機器のコードは短いため、延長コードを持っていくととても便利でした。ベッドから遠い所にコンセントがあって、充電しながらベッドで携帯を触れないのって結構不便です。
3,フィリピン留学してみて、準備が足らなかったものは何ですか?
英語力は到底足りない状態でした。
ネイティブとやり取りをしていたと言ってもSNS上だったため、いざネイティブスピーカーの人たちと話そうと思うと、自分の英語力は大丈夫かな?相手が言っていることはこれで合っているかな?とかすべてのことに自身がなく、堂々と英語を話すことができませんでした。
持っていけばよかったアイテムとしては、「折り畳み傘」です。
フィリピンの雨季(日本でいう梅雨)は6月~11月までで、地域によって異なるそうなのですが、日本のように梅雨の間はほぼずっと雨が降っている感じではなく、突然雨が降ってくることがありました。
日本はコンビニをすぐに見つけられて、ビニール傘を簡単に手に入れることができますが、海外だとそうはいきません。そのため、折り畳み傘は持っていけばよかったなと後悔しました。(急な雨でびしょぬれになりました…。)
4,学校の施設はどうでしたか?
完全個室で、エアコン・扇風機がついていたためとても快適でした。モダンなデザインで統一されていて、おしゃれなホテルのよう。
ミニキッチンもついており、卓上コンロ・冷蔵庫・調理器具など一式揃っていたので、自炊もできます。
ユニットバスですが、水回りもしっかりと清掃がされていて清潔感がありましたが、シャワーヘッドが浴槽の外に向いてしまうなどのハプニングもありました。(海外らしいですね笑)
5,授業のカリキュラム内容を教えて下さい
私が選択したコースはマンツーマンの授業しかありませんでしたが、他のコースでは5人ぐらいのグループ授業が1日2コマあるそうです。
ビジネス英語・発音・ライティング・日常英会話・時事問題・リスニングの授業を1日8時間行います。
ビジネス英会話だけ1日2回あり、この先生が自分の担任の先生になっているため、他の授業についてのサポートなども行ってくれるためとても心強かったです。
時事について取り上げる授業は政治問題などちょっと難しい内容ではなく、ユーチューバーや歌手について質問されることが多かったです。
6,最もためになった授業と、ためにならなかった授業を教えて下さい
授業の中でディスカッションをする機会があったのですが、日常会話では使ったり・聞いたりしないようなワードを聞く・使うことが多く、英語でのコミュニケーション能力をブラッシュアップすることができました。
先生はこう思うけれど、あなたはこのトピックに対してどう思う?という授業のため、日本語でもディベートしにくい内容を英語で行うことになるため、大変ではありましたがディスカッション後に、使った表現の中でここは良かった・これはこう言い換えると良いなど、丁寧にアドバイスをくれたのも良かったです。
ディスカッションは相手の話を聞きながら自分の意見を発言しなくてはいけないため、頭の中で日本語から英語に変換しようとするのではなく、英語で聞いて英語で考えて、英語で話すことが自然にできた授業でした。
マンツーマンのビジネス英語は、自分の職業に沿ったシチュエーションを先生がその場で作って英会話をするのですが、間違った英語表現をしてしまっていても指摘が入らないため、間違った英語を使っていたとしても自分で気が付くことができないのでちょっとイマイチかな?と思いました。
ただ、自分の職業に合ったシチュエーションで会話ができるという内容自体はとても良かったです。
一点気になるのはどの授業もそうなのですが、パーテーションを隔てただけ・フリースペースのソファーでという形式のため、他の生徒と先生の会話が丸聞こえで雑音が凄く集中しづらい環境ではありました。
7,周りの環境、治安はいかがでしたか?
セブ島=ビーチ!という印象でしたが、校舎はビーチから離れており夜間は少しディープな雰囲気も感じられます。街灯がなく、舗装されていない道も多かったです。
飲食店やスーパーなどもあるため、滞在しやすくはありました。
8,食事内容はいかがでしたか?
朝食だけ1階に併設されているレストランでビュッフェ形式の朝食を食べることができます。味噌汁や白いご飯もあります。日本資本の語学学校のため、日本で食べる食事と同じものを食べることができました。
おにぎりも売っていてびっくりしました。
フィリピンは日本と味付けが似ているため、外食をした場合でも普通に美味しかったです。
9,インターネットの環境はどうでしたか?
ネット環境も良く、YouTubeもさくさく動いていました。
TV電話をする機会があったのですが、自宅のWi-Fiよりも安定しているのでは?と思えるぐらい通話画面がフリーズしてしまうことなく使用できました。
10,その学校の最大のメリットと最大のデメリットを教えて下さい
マンツーマンの授業が多いだけでなく、自分のレベルに合ったカリキュラムを組んでくれる学校です。
他の語学学校はグループレッスンが主になってしまうため、細かい部分のサポートを受けることがあまりできませんが、ミライズはマンツーマンの授業の中で発音トレーニングもしてくれます。
日本人スタッフもいるため、もしものときに日本語でサポートを受けられるため、英語初心者の人でも安心して通えます。
11,ずばり、この学校での留学を成功させるコツとは?
とにかくスパルタな学校のため、意識を高く持った状態で通う必要があると思います。
セブ島留学はのどかな雰囲気があって、アクティビティをしながら語学留学できそうなイメージを持っている人は、ミライズに通うとギャップで挫折しそうになるかもしれません。
生徒は100%日本人のため、語学学校で海外の友達を作ろうと思っている人にも不向きだと思います。
12,何か他に留学エピソードや、今後の留学生のためにお伝えしたいことがあればお願いします
私自身そうだったのですが、留学前に「セブ島 治安」とネットで検索しまくっていました。
発展途上国=犯罪が多そうというイメージがあったし、実際に事件のニュースを見かけることもありました。
もちろん、渡航前にこんな危険なことがあるよ!ということを知っておくことは大事かもしれませんが、危険情報ばかり集めてしまうと大丈夫かな…とモチベーションが落ちてしまうこともあるため、良い情報も収集するようにしましょう。
実際にフィリピン留学している人のYouTube動画を見ると、私も留学したらこんなことしたいなとかいろんなイメージを持つことができて、留学への意識を高めることができるのでおすすめです。
とくに、初めて留学する人は不安が大きいかもしれませんが、自分の英語通じるかな?と不安になっても現地の人はとってもやさしいです。
授業の中でも、英語につまづいて上手く話せなかったとしても先生がサポートしてくれます。だから、レベルに関係なく胸を張って英語で会話することを楽しんでくれたらいいなと思います。