2017年10月から、6週間にわたってセブ島に留学していた「恋する旅ライターかおり」です。私は、ライターの芸を活かし学費と滞在費が無料で提供される「一芸留学」という制度を使って、語学学校「3D ACADEMY」にて英語を学びました。
そこで、私が感じた「フィリピン留学のすべて」を、Vol.8までの連載として寄稿させていただいています。
いよいよやってきました最終回!
Vol.8では「セブ島留学の総まとめ」と題して、この6週間で私に起きた「変化」を綴ります。英語が大の苦手、高校を卒業してから一度も英語学習を継続できなかった私は、一体どこまで語学力を上げることができたのか!?私と同様に、英語学習に課題を持つの方々の参考になれば幸いです。
変化その①「単語のボキャブラリーがものすごく増えた」
マンツーマンレッスンの様子
英語での自己紹介さえまともにできず、外国人の友達は1人もいないまま、30代半ばに差しかかってしまった私。入学初日のレベルチェックテスト(TOEIC)のスコアは、なんと190点。点数とは言えないぐらいの最低ランクで、一番未熟な「ビギナーレベル」から学習はスタートしました。
実践英語(ESL)コースを選択し、1日にグループレッスン3コマ、マンツーマンレッスン4コマを受講していたのですが、最初の1週間はまったく英語が聞き取れず、とても苦しい思いをしました。グループレッスンでは、他の生徒の足を引っ張っているんじゃないかと申し訳なさでいっぱいに。
ですが、2週目、3週目とレッスンを続けるうちに、大きな変化に気づきます。
「先生が話す英語が知らぬ間に聞きとれるようになっている」
耳が英語に慣れたこともありますが、何よりも「単語のボキャブラリーが増えたから」だと私は思います。
陽気で熱心な3D ACADEMYのジム先生
毎日、毎日、新しい単語をインプットするなかで、すべてが脳に定着するわけではないものの、確実に知っている単語は増えていきました。
先生が話す英語の文章のうち、8割ぐらいの単語がわかれば、文章全体のおおよその意味は理解できます。正直文法やスピーキングは思ったより伸びませんでしたが、リスニング能力は「伸びた」という実感がありました。
以前は呪文のように聞こえていた英文が理解できるのは、めちゃくちゃ嬉しいし、すごく自信になる。先生のジョークを理解して笑えたときは快感です!きっと100%に近い留学生が「リスニング能力の向上」を実感できたのではないかなと思います。
変化その②「異国に1人でいるのが怖くなくなった」
スクールトリップで訪れたカオハガン島にて
海外一人旅の経験が浅い私はセブ島に留学する前、、言葉の通じない異国にいることに少なからず恐怖感がありました。「道に迷ったらどうしよう」「タクシーが捕まらなかったらどうしよう」など、言葉が通じれば解決できるような何気ないことでも、言葉が通じないとなると大問題だからです。
セブでは休日に1人で遊びに行ったり、取材に行ったりすることが多くありました。まだまだ英語力が未熟な私はカタコトの英語ではありましたが、タクシードライバーやショップ店員とスムーズに意思疎通ができたのです。
道に迷ったときに、その辺を歩いていたフィリピン人数人に積極的に声をかけ、たどり着けたということもありました(その道中、困り果てて「Help me!!」と訴え、ランドリーの店員さんに無理を言ってWi-Fiを借りたりもしました。笑)
きっと以前の私なら、ここまでできずに途中であきらめていたと思います。でも、単語のボキャブラリーが増えたことで、「私の英語は絶対に伝わる」という自信が芽生えたため、強気の行動に出ることができたのです。
取材で訪れたセブ島の貧困地区
もともとフィリピン人は、フレンドリーで困っている人を放っておけない気質を持っているので、みんなわりと親切に教えてくれました。(ランドリーの店員さんには相当渋い顔をされたけど……笑)
「セブを全力で楽しみたい!セブの魅力やフィリピン人の価値観を伝えたい!」そんな気持ちを強く持っていたことはもちろんですが、語学力が向上したことで恐怖感がなくなったのだと思います。
実はセブ島留学を終えたあと、1人でバリ島に3週間ステイしていたのですが、ここでも恐怖感なく過ごせました!異国の一人旅が心から楽しいと思えるようになったのは、このセブ島留学のおかげです。
変化その③「外国人に対する心の国境が消えた」
3D ACADEMYの先生たち
留学に旅立つ前は、海外の知人が数人いるぐらいで「友達」と言えるような外国人はいませんでした。その一番の原因は、私が「心に国境をつくってしまっていた」こと。国際交流をしたいと強く願う一方で、言葉が通じない=気持ちが通じないとどこかで思ってしまっていたんです。
語学学校のフィリピン人の先生たちにも、最初はなかなか心を開けませんでした。彼らが「いい人」だということはわかるんですが、どうしても心にバリアを張ってしまうというか……。
でも熱心に教えてくれる先生たちに触れて、だんだんと彼らの言葉が理解できるようになると、「もっと先生のことを知りたい」「もっと私や日本のことを知ってほしい」という想いが湧いて、私の口から自然と言葉が出てきました。
グループレッスンでお世話になったダンスが得意なライリーン先生
1カ月ぐらい経って、ようやく先生たちと素直に笑い合えるようになり、恋バナなどプライベートな会話も楽しめるぐらい仲良くなりました。
でも正直、これは性格的な問題で、まったく英語がしゃべれなくてもすぐに先生と仲良しになれる生徒もいます。そう、心がオープンな状態であれば言葉がわからない相手でも、通じ合えるんですよね。
でも私の場合は一定期間、毎日のように顔を合わせて会話をして、お互いの言葉が通じるようになってきて初めて、心の国境が消えたのだと思います。これは留学したからこその嬉しい変化。
変化その④「英語を操る自分の未来像が見えるようになった」
3D ACADEMYのセミナーで登壇したときの様子。「フリーライターの働き方」をお話しました。
日常のなかでセルフイメージを高めることって、案外難しいと思いませんか? 私はもともと楽観的な性格ではあるものの、これまでに英語を勉強しても上達した実感が湧いたことがなく、「英語がスラスラとしゃべれる自分」を想像することさえできなかったんです。
留学中もそこそこガッツリと仕事をしていた私は、ほとんど予習復習の時間を取ることができませんでした。当然、英語の上達は他の生徒よりも遅く、スピーキングに限って言うと、大して上達した実感がありません。
そんな私でも、留学を終えたあと、驚いたことに自分のセルフイメージが高まっていることに気づきました。
「このまま勉強を継続すれば、そのうち英語を操れるはず」
今回の留学で満足できる語学レベルに達したわけではありませんが、リーディングや単語のボキャブラリーなど、「確実に伸びた」という手応えをつかめたことで見える未来が変わったのだと思います。
スクールトリップで訪れたカオハガン島の子どもたちと
英語を学ぶうえで一番大事な「ベース」ができた気がします。中学高校とマジメに英語の授業を受けてきたのに、あの時間はなんだったのでしょう(笑)。
英語を操る自分の未来像が当たり前に想像できるようになれば、あとは日々の学習をいかに楽しく、いかに効率的にやっていくかを考え実行するだけ。
英語学習のスタートラインに立つまで長かったなぁぁ(笑)。これも個人差があるとは思いますが、「英語ってわけわかんない」というちんぷんかんぷんの人は、短期でも留学に行くと、早くスタートラインに立てるんじゃないかなと思います。
2018年からは「専属トレーナー」を付けて英語学習に励みます
留学を終えたあと、「どうやって英語学習を継続していくか」が私の最大の課題でした。最初は空いた時間に気軽に受けられる「オンライン英会話」で学習を続けるつもりだったのですが、日本にいながら「専属トレーナーによる徹底指導型の英語学習」が格安で受けられるというキャンペーンを耳にして、思いきって応募してみたところ、なんと合格!
思ってもみない話でしたが、まずは半年間、コーチに付いてもらい徹底的に勉強することに決めました。目標はTOEICスコア450点。この目標に向けて、カリキュラムを組んで毎日勉強します。
日々締切に追われているフリーライターの私は、仕事との両立が心配の種ですが、専属トレーナーに付いてもらえる機会なんて、後にも先にも今だけかもしれないので、気を引き締めて臨みます。
英語学習については、今後、私のブログでもゆるく綴っていこうかと思いますので、気が向いたら覗いてみてくださいね〜!
最後に私からのメッセージを一言。
セブ島留学はアラサーでもアラフォーでも遅くない。楽しむ気持ちがあれば絶対に楽しめる。
スクールトリップで訪れたカモテス島にて
以上!
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。「俺のセブ島留学」で連載が持てて、とても幸せでした♪