今回のセブ島留学生
・お名前:藤山りか
・ご年齢(留学前):22歳
・ご職業(留学前):大学生
・通われた語学学校:HELP クラーク校
・留学滞在期間:2か月
1,なぜその学校を選んだのですか?
もともとはアメリカやオーストラリアなど他の国を検討していたのですが、どの国も値段が高い割に滞在期間は少なくしっかり学ぶことができないと感じていました。
しかしフィリピンは値段も比較的安く、長い間滞在できることからフィリピンを留学先に決めました。
なぜHELPクラーク校を選んだかですが、TOEICをしっかり学べる環境が整っていたからです。HELPはグループ授業が少なく、マンツーマン指導がどの学校より多かったので、しっかり英語を学べると思いました。
セブ島にも学校がたくさんあったのですが、私の場合遊ぶことより勉強することのほうを優先したかったので、海がないクラーク校を選びました。
2,フィリピン留学前に準備してきた事は何ですか?
【参考書や勉強】
私の場合、ほぼ勢いで留学に行ったので、あまり英語の勉強はせず行きました。ただ、電子辞書と単語帳(DUO)と“成川博康の深めて解ける英文法“の3点をもっていきました。
【アイテム】
初めての海外だったので、パスポートの発行を最初に行いました。海外に行ったら日本のものが恋しくなると感じたので、ブラックサンダーやキャラメルなども持参しました。
あと風邪を引いたとき用にポカリスエットの粉末を数個もっていきました。他は携帯、電子辞書や服、ドライヤーを用意事前にもっていきました。
3,フィリピン留学してみて、準備が足らなかったものは何ですか?
絶対いると感じたのは、ケータイと電子辞書。あと以外とポカリスエットの粉末は全部利用しました。
電子辞書は授業中や部屋で勉強するとき必ず持っていました。授業がない休みの日でも、出かけるとき電子辞書をもっていき使っていました。
ポカリスエットは私が使用した訳ではありませんが、同じ日本の留学生が風邪をひいて全部あげました。生活環境が変わると、精神的にも肉体的にもやられてしまい、風邪をひきやすくなるので、風邪対策は必要だと思います。
勉強は英語が得意な人でも苦手な人でもやっていけると思います。ただ、英語が苦手であまり勉強せず留学に来た人は最初大変かもしれません。グループ授業は嫌でも英語で話しをしないといけないので、毎週きつかったです。
4,学校の施設はどうでしたか?
私は2人1部屋の寮にしました。値段に応じて1人部屋~4人1部屋まで選べます。
8割韓国人が留学にきていました。ただ私の部屋の隣で暮らしていた韓国人は、夜中騒音がすごかったです。その時は廊下にガードマンがいたので、その方に注意してもらうようお願いしました。
あと衛生面では、トイレとシャワーが部屋についているのですが、小さなゴキブリが結構いました。
同じ部屋に住むパートナーはそれがだめで、バスルームの改装工事をお願いし、実際改装工事もしたのですが、それでもいなくならず、途中で帰国していました。
あとベッドのダニがすごいです。夜中足がかゆくなって目が覚めるときが何回かありました。ダニ対策はきちんとしていたほうがいいかもしれません。全体的に虫が苦手な人は大変かと思います。
いい点は、エリアが比較的治安がいい場所なので事件に遭うことはありませんでした。昼間に1人でスーパーに行っても平気だったので、過ごしやすいと思います。
あと、日本人の従業員がいることも安心できます。問題なく過ごしましたが、日本人がいるだけでだいぶ安心します。
いいなと思った点は洗濯物を週2、3回業者にお願いするのですが、すごくいい匂いでキレイに折りたたまれて返ってくるのが感動しました。
あと近くにスーパーやコンビニ、韓国料理店やアイスクリーム店があるので、休みの日も気楽に過ごせます。少し歩けば、スターバックスもあります。
5,授業のカリキュラム内容を教えて下さい
まず入ってからすぐランク分けが行われます。テストと会話から自分のランクが決められます。そのランクによってグループ授業の内容も変わります。
1日のスケジュールは朝1に、ランクごとに集まって音読の授業が行われます。そのあと私の場合マンツーマン授業が行われます。たいだい一日に5回マンツーマン指導をしました。
一日のスケジュールも値段によってだいぶ変わります。私は毎みっちり英語を勉強したかったので、朝8時から夕方17時までスケジュールを組んでいましたが、人によっては、1日2,3時間勉強したら終わり。という人もいました。
その人はみっちり英語を勉強するというよりは、異国でのんびりしたいという人でした。自分の好きなスケジュールを立てやすいのも大きなメリットだと思います。
私はTOEICと英会話が混在したクラスを選んでいました。英会話は教材をもらって日常でも扱う言葉を学んだり、雑談で英語を伸ばす感じです。
ただTOEICの授業は、英文法・長文・リスニング・選択問題と細かく分けて勉強していきます。英文法の授業だと、まずTOEIC専用の教材で英文法を自分で解いて、あとで先生に解説してもらう形式でした。あと週に一度4人グループの授業が行われます。
6,最もためになった授業と、ためにならなかった授業を教えて下さい
英会話の授業はあまりためになりませんでした。ほぼ雑談です。真面目に勉強してくれる先生とあまり勉強を教えてくれない先生といます。だいたい2週間くらいで先生がランダムで変わります。
反対にためになったと感じるのはグループ授業です。私にとって最もつらい授業でした。まず先生が写真を見せてきて「これはなんの写真か英語で答えなさい」ときいてきます。
そしたらすぐ名指しで指名され答えを要求されます。結構パニックになります。なにも言葉が出ず、授業が早く終わってほしいと何回も思いました。しかし、その経験のおかけで夜中も勉強を自ら進んでしましたし、結果としてTOEICも300点伸びました。
7,周りの環境、治安はいかがでしたか?
フィリピンでは治安がいいほうだと思います。ただ日本と比べるとやはりあまりよくないと感じます。まず、ストリートチルドレンが普通にいます。スーパーの前に何人もいてクッキーを買ってほしいといわれますが、スルーしたほうがいいです。
あと野犬が至る所で歩いています。かまれたり、追いかけられることはないですが、結構怖いです。猫も近づいてくるのですが、触ったらいけないと注意されます。
しかし、昼間に歩いても何も起きないので比較的安全だと思います。
8,食事内容はいかがでしたか?
食事は3食でます。味は特別おいしいわけでもまずいわけでもないです。ただおなかはずっと下していました。水も市販のもの以外飲んではだめみたいです。
フィリピンから帰国して病院に行ったら、いろいろな細菌が腸にたくさんいるといわれ、点滴しました。体が強い人は向いています。私は体があまり強いほうではないので、結構体調を崩しました。
寮の食事が合わず、スーパーでパン買って食べてる人もいたので、そこらへんは結構自由です。
9,インターネットの環境はどうでしたか?
寮はWi-Fiがついています。時々電波が悪く感じることもありましたが、まったくつながらないというわけではないので、そこまで不便は感じませんでした。
10,その学校の最大のメリットと最大のデメリットを教えて下さい
TOEICを勉強したい人はいいと思います。ほかの学校と比べてもTOEICの授業が多いですし、勉強に集中できる場所だと思います。
デメリットは人のふり幅が広いです。勉強したいという人もいますし、あまり勉強する気がない人もいます。あと廊下では英語しか話したらダメというルールもありますが、そこまで厳しくないです。いい意味で自由です。
11,ずばり、この学校での留学を成功させるコツとは?
危機感を持つことはすごく大事だと思います。異国に行くとどうしても英語ができる人になんでも頼りたくなりますが、英語が得意な人に頼らず自分の力だけで買い物に行ったり、乗り物に乗ったり、なんでも一人で挑戦することはとても大事だと思います。そして失敗して恥をかくということが、もっと英語を勉強しようという気持ちになれます。
TOEICを伸ばしたい人は、授業で出た英単語をすべて覚えるくらいの勢いでいたほうがいいです。単語やイディオムがすごく大事だと感じました。
言葉がわかっていれば他わからなくてもある程度推測で言葉の意味を読み解いたりできますが、逆はなかなか難しいです。とにかくひたすら英単語とイディオムを覚えてください。
12,何か他に留学エピソードや、今後の留学生のためにお伝えしたいことがあればお願いします
フィリピンに限らず留学に行くことは勇気がいりますが、大事だと思います。私も高校時代、学校を3か月で中退し、2年間引きこもりの生活をしていました。
高校認定試験を受けて高校卒業をしたものの、大学でも最初はバイトもサークルも入らず、ただ大学と家を往復していました。そんな自分を変えようと勢いでフィリピンに留学に行ったのですが、とにかく失敗ばかりした記憶があります。言葉の壁はそうとうきついです。
特にグループ授業はみんながいる前であてられて、答えられず恥をかくということを何度もしました。ハウスキーパーの人に変な話を持ち掛けらえて危うくへんなことに誘われそうになったこともあります。
航空チケットを英語で手配するのに、苦戦して失敗し、追加で航空チケットを買う羽目になったこともあります。結構いろいろなことが起きました。
しかし、そんな問題も日本に戻ってきたら、なんてことありません。その時に「どんな失敗も時間と場所で解決できる」と感じました。それを機にバイトをするようになり、今は社会人として働くまでになりました。
引きこもりだった私にとって、自分が働けるようになるとは思ってもいませんでした。
環境を数か月変えるだけで自分の考えがガラッと変わることもあります。留学はただ英語を勉強するだけではないと思います。フィリピンは9割クリスチャンです。日本で宗教の話を出すと怪訝な顔をされますが、フィリピンでは当たり前のことのように存在しています。
また、私は広島の大学にいたのですが、広島の話をすると、原爆の話に必ずなります。一番記憶に残っているのは、「広島にいて放射能大丈夫なの?」という質問です。
日本人同士でそういう話はあまりしたことがない。異国だからこそ出る会話なのかなと感じました。このように普段しないような会話がでてくることもあるので、結構考えさせられます。
案ずるより産むがやすし、はすごく大事だと思います。なんでも勢いでやってしまえばある程度うまくいくと思っています。フィリピンが無理そうだったら、他の海外に行くのもありだとおもいます。自分に合った国で自分に合う留学先を探してみてください。行けば数か月で変わります。頑張ってください。