このコーナーではフィリピン留学をした方の体験談をご紹介します。
今回の留学生
お名前:N.M
ご年齢:留学当時28歳
ご職業:会社員
通われた語学学校:QQイングリッシュ ITPARK校
留学滞在期間:1か月(2015/6-2015/7)
1.この学校を選んだ理由
留学をするにあたり譲れない項目が「カランメソッドがある学校」「門限がないこと、自由な雰囲気」を条件に探していました。
QQイングリッシュは、カランメソッドの正式認定校であったこと、日系の語学学校でセブの中で大規模な学校だったこと、ITPARK内という治安の良い場所に学校があることが決め手となりました。
また、セブには主に日本資本と韓国資本の学校が多くありますが、日本資本の方が何かあった時になんとなく安心できるかな、と思い決めました。
2.フィリピン留学前に準備してきた事
セブにいる間は、スピーキングを伸ばしたいと思っていましたので、日本にいる間にある程度の単語・イディオム・よく使われるフレーズを叩き込みました。
主に使用したのは、「Padcasts」の『ECC Podcasting 知ってる単語でこんなに話せる!』『スピードラーニング ポッドキャスト』『Hapa英会話potcast』『English Grammar in use』です。
potcastはリスニングの練習にもなるし、英語を聞いて、日本語解説、例文などもわかるのでオススメです。通勤中に聞いていました。
English grammar in use は英語で文法を解説してあります。ニュアンスであったり、日本語のテキストには書いてないような違いが書いてあったりして、日本語の参考書には飽きてきた…という人にはオススメです。
3.実際留学してみて準備が足らなかった事は?
「口に出す」という事です。日本にいるとなかなか難しいかも知れませんが、頭ではパーフェクトに言いたい事、文章が思い浮かんでいるのに口からスラスラ出てこないんです。
今はいろんなところで英会話カフェとかオンラインレッスンが充実しています。留学の目的にもよりますが、日本にいる時からもっと「話す」練習もしておくべきだったと実感しました。
3.学校の施設について
家(寮)は、見た目普通の一軒家で中に個室がたくさんあります。部屋によって1人部屋、2人部屋、4人部屋があり事前に選べます。キッチン、シャワー、トイレは共同です。1つの部屋に20人くらい住めると思います。
私が行った時は閑散期で満室ではなかったですが、日本の長期休みシーズンは混みあうそうです。部屋の中はクローゼットとベッド、エアコン、机、イスととてもシンプルですが、特に困る事はありませんが、断水、停電は起こります。
1か月の滞在で2回くらい断水がありました。でも飲み水はウォーターサーバーがありシャワーも提携してるホテルのジムのシャワーが使えます(ちょっと歩きますが)。
あとはいくつか寮の建物があり、同じ敷地内なのですが、家によって断水してたりしてなかったりなので、友達の家に借りに行ったりとかもできます。住環境は最初は日本との違いにびっくりする事もありますが、すぐ慣れると思います。
学校施設については、教室はマンツーマン授業が主なので狭い個室がズラと並んでます。机とイス、パソコン(←基本的に講師しか使わない)があり狭いですが、気が散る要素が特にないので、集中出来ると思います。
他にもカフェのようなオープンスペースでのマンツーマンレッスンもあり、ここでは周りがガヤガヤした雰囲気でのレッスンなので、友達とカフェに行って話しているような雰囲気です。
好き嫌いはあるかと思いますが、それぞれ雰囲気が全く違うので良かったです。週末には学校でイベントを企画しているので希望すれば参加する事ができます。
カオハガン島という日本人がオーナーの島くツアーや、ジンベエザメと泳ぐツアーなどセブならではのものばっかりでした。料金設定も学割で少し安くなっているので気になるものがあればオススメです!
5.選んだ授業のカリキュラム内容と感想
カランメソッドコース1日8コマ中2コマがカランメソッドの授業が入っているコースです(他はグループレッスン(3~4人)2コマ、リーディング、フリートークなどが4コマ)。
カランはテキストに沿って先生が質問、それにフルセンテンスで答えるをひたすらやる授業です。かなりのスピードでやり、母国語で考える習慣をなくす、英語での瞬発力をつけるレッスンです。
その他グループレッスンはテーマに沿って意見を言い合ったり、英語でゲームをしたりします。フリートークは昨日学校の後何してた?とか、趣味の話とか、今まで行った旅行の話とか決まりやテーマはなく話す授業です。
詰まったり変な表現だとそこで止まって教えでくれたり、レッスンの最後にまとめてくれたりします。そのままひたすら話し続ける時もあります。
6.最もためになった授業は?
カランメソッドです。講師の質問に英語のフルセンテンスで答えるというもので、最初は本当に簡単な文から始まります。(what is this ?→this is a pen.みたいな)この授業で1番大変なのはフルセンテンスで答えなきゃいけないこと。
例えばpenとかit is a pen.と答えても意味がないのです。質問に答え対して正確に瞬発的に答えることが求められます。もちろん、詰まっていれば講師が助けてくれますし、発音が違っていたら何度も指摘されます。
最初は正直、こんなの意味あるのか?と思いましたが、簡単な文なのにスラスラ出てこない自分がいましたが、何度も続けて言うと頭で日本語に変換するという感覚がなくなり、英語が出てきます。
例えば簡単な文で言うと今までは、where is he? →彼はどこか?って聞かれた!→家の前にいるから…→he is in front of the house. のように頭でいちいち訳して会話をしていたり、一回訳さないと間違った事言ってしまうんではないかと怖くてどんなに簡単な事で確認するように訳していました。
でもカランを続けていると、訳していた部分がすっかりなくなり、日本語を話している感覚で英語が出てきます。その感覚を感じた時は、英語を話す事がすごく楽に感じました。
7.周りの環境、治安の様子
建物内は安全です。ITPARK内も他よりは安全だと思いますが、たまにストリートチルドレンがいます。でも攻撃してくるわけではないので、自分のものを目の届くところに置いておく、肌身離さないを徹底していれば特に問題ありません。
スリは本当に上手らしいので、貴重品は持ち歩かないのがベストです。ITPARKを一歩出ると、警戒度はかなり上げたほうがいいと思います。ポケットに携帯を入れていたらすぐ取られます。
セブで出会った友人はITPARKの近くを歩いていて子供達が走ってきてぶつかったな、と思ったらポケットの携帯がなかったそうです。そんな話は毎日聞きます。
ショッピングセンターでショルダーバックを後側にして歩いていたらいつの間にかファスナーが開けられていて携帯がなかったという話もききます。お財布よりも携帯が狙われます。荷物は自分の体の前にしておく事が必須です!
8.日々の食事内容
1番ショックだったのは食事です。食事が合わないのは嫌だったので日系の学校を選んだというのもありますが、やっぱりフィリピン人のスタッフが見よう見まねで作っているのか美味しくはありません。
何種類か出てきますが、そのうちおかずは3種類までと決まっているので最初はいろいろ試しますが自分の口に合うのを探して、だんだん選ぶものが決まってきます。たまになにこれ?みたいなものが出てきます。
1番びっくりして忘れられないのが、ミネストローネがあったので選んだら激辛だった事です。きっとトマトではなく、本場韓国のキムチの赤だったんだ…と衝撃でした。
韓国料理は好きでよく食べますが本当に辛くて全然たべられませんでした。食事の有無は事前に選べますが毎食外食だとやはり1000円前後しますし、屋台のご飯はお店によって現地の人でもお腹を壊すらしいので…充分注意が必要です。パンはおいしいです。
9.インターネットの環境について
学校ではラウンジで使えます。教室はラウンジとは違う階にあるので使えません。お昼休みなど、人が多くいる時間帯は遅くなりますが、気長に待てばつながります。
家では、特に問題なく使えましたが、部屋の位置や天候によってかなり左右されます。大きなショッピングセンターなどにもフリーWiFiがありましたが、あまり繋がりません。カフェなどのWiFiはわりと接続が良く、入り浸っていました。
10.この学校の最大のメリットを教えて下さい。
大きな学校なのでいろんな世代の方、職種の方と出会える事。生徒の60%くらいは日本人であとは、台湾人、韓国人、中国人などですが本当にいろんな人脈ができます。
日本人以外は学生が多いですが、日本人の留学生は大手に勤めてる方やフリーで仕事をしている方、リタイア世代の方もいますので、いろんな価値観をもった方と話せるので刺激がありますし、とても楽しいです!
11.私が考えるフィリピン留学を成功させるコツ
フィリピンに限らずだと思いますが、日本との違いを楽しむ事だと思います。あとはフィリピン人と多く接する事、話す事。価値観が日本人と全然違います。
いろんな価値観を知る事はいろんな事を受け入れられるようになり、多様性を受け入れられることは、日本に帰ってからも必要なスキルだと思います。
英語に関しては具体的な目標を作る事。
TOEIC何点取る!とか、IELTSでここまで取る!とか、カランをレッスン○○まで行く!とか客観的に見える目標があると、そこから外れそうな時軌道修正できますし、留学が終わった時になんとなく過ぎた時間で終わってしまう事はないと思います。
12.その他
学校のイベントでカオハガン島というところに行きました。この島は日本人がオーナーで「何もなくて豊かな島」というキャッチフレーズがついています。
バンカーボートに乗って海の上を移動し、(現地のビールを飲みながら)ビーチでご飯を食べゆっくり過ごします。遠浅なのでどこまでいってもふくらはぎくらいまでの深さで透明でとってもキレイでした。
海の真ん中でシュノーケリングをしてカラフルな魚を見たり、南の島に来たな!という感じで勉強尽くしの平日の疲れも癒す事ができました。
留学する事はちょっと勇気がいりますが、迷ってる時間がもったいないと思います。私は留学前は社会人で東京に一人暮らしをしていました。
正直、留学に行く前に仕事を辞めて手続きなどやる事がいっぱいで、大変でした。でも不思議と諦めようとか、やっぱり辞めようかと思った事は一度もありませんでした。決意さえしてしまえば誰でもいけます。
セブ留学は欧米留学に比べ格安にチャレンジする事ができますし、いきなり欧米に留学・ワーホリに行くよりもセブ留学で英語への度胸をつけて行くのもアリだと思います!
月並みな言葉をですが、行きたい!と思った時がタイミングなので、是非一歩勇気を出して飛び込んでみたらいいと思います。
おまけ、留学に持って行った方がいいもの
今後の留学生にお伝えしたいセブ留学に持って行った方がいいものです(留学サイトとかによく載ってるもの以外)。だいたいのものは買えるのですが、大きなショッピングセンターを巡っても見つからなかったのが下記です。
・拭き取りクレンジング
・拭き取りシート
・化粧水
日本では考えられないくらい頻繁に断水があるので、ダブル洗顔が要らない拭き取りクレンジング、拭き取りシートがあると重宝します。一年中常夏のセブでシャワーに入れない、顔が洗えないのは本当に悲惨なので笑
友達のツテなどでシャワーに入れない!って事はありませんでしたが、あった方が安心かと…。あとセブにはあまり化粧水を見かけません。
乳液、クリームは薬局で買えるのですが、化粧水ななくて、エチュードハウスとか資生堂とか輸入品はありますが高いです。なので、日本から持っていくのがオススメです。
・シャーペン、シャーペンの芯、ノート、ファイルなど文房具
こちらもあるのは輸入品ばっかりで高いので、日本から持ってった方が安く、クオリティのいいものが使えます。