前述の自己紹介で私がフィリピンに流れて来た明確な目的等なかった事を書きました。
っていうか、明確な目的があったら流れ着くなんて言い方しないですね(汗
フィリピンに来た当初38歳
空手とキックボクシングあがりで、やたらと身体能力ばかりに特化し語学戦闘力はゼロ状態・・・
そういえうば誰かが「英語は日本で必要が無い」と言っていましたが、私はむしろ「英語に興味が持てない環境」という言い方をしたいと思います。
私にとって英語は単なる大学受験ツールで、楽しいと思った事は一度もありませんでした。そして、私はフィリピンに全く興味が無いまま来たので、全く下調べもありませんでした。
風向きがたまたまフィリピン方面だったという感じでしょうか。
私を連れて来たフィリピーナの元カノ〇からのフィリピン関連オリエンテーションは全く無し。
16歳で日本へ渡ったのでフィリピンの事を全く知らなくても無理は無かったのかもしれません。
言葉が全く通じないと、必然的に接するのが犬とかヤギとか小さい子供に限定されます。そうやって今までの人生経験を無理やり結集し、野性的に修行生活していました。
眉を大きく動かすフィリピン人
顔見知りになったフィリピン人が私と目が合うと大きく眉を動かします。
ちょっとしたカルチャーショックでした。
あれは何の合図やろ??
どうやら相手に敵意はなさそうです。
私はとりあえず毎朝のジョギングの最中、目があったフィリピン人全員にやってみました。
恥ずかしそうに俯く女性もいました。
なんで????
そして経験的に挨拶やYESを伝える時に使う表現方法だと分かってきました。
毎朝山の上から眉を動かしながら走ってくる変な日本人。
一生懸命走ってる最中にわざわざ果物を売りつけに来るフィリピン人も居ました。
フィリピンに空気を読むという文化はありません。私はポケットを捲って「オカニ無いよ」と示し、切ない顔をしてみせました。
すると、そのフィリピン人はひと房果物をくれました。宗教上の理由か、フィリピン人って適当な優しさがあると思います。
私は眉を何度もピクピク上げて感謝を示しました。
そうやって暫く眉だけで生活しました。
次に覚えたのが、ネガティブな感情を示す顔でした。困ったときやNOを言いたい時に、まるで地球の引力に従うように口をへの字に下げます。
ポジティブな眉とネガティブな口。
今まで顔だけを使ってコミュニケーションを図ったことが無かったので刺激的でした。
ジェスチャーとマインドのコネクション
それがきっと言語の前身だと確信を得ました。
私が最初に覚えたビサヤ語はラカオラカオ(散歩)とソロイソロイ(お出かけ)。
もちろん感情が絡むので、会得した眉と口も同時に機能させます。そして少しずつ単語やセンテンスを経験的に蓄積され、ジェスチャーとマインドと言語が包括的にコネクトされました。
■ジェスチャー
■マインド
■言語
この三要素が一つでも欠けると流暢に話せません。
フィリピン的に言えば3IN1の甘ったるいネスカフェでしょうか(笑
例えば試しに一切体を動かさず、表情も全く動かさずに流暢に話すのは不可能レベルです。
現在私はセブノーマル大学という所でフィリピン人大学生に日本語を教えてますが、最初にジェスチャーから入ります。
特に頷き方を厳しく指導します。なぜなら日本人の頷きは日本人のマインドの象徴だからです。
日本人は基本的に他人の話を聞く時はもちろん、自分が話す時もお互いに頷きます。逆にそれをしないと日本人は変な人扱いされるでしょう。
ジェスチャー、マインド、言語の相互関係。
この説が正しければ、英語を話す時に、頷いていては上手く話せません。
なぜならマインドがまだ日本人のままだからです。
ちょっと長くなりましたが、以上の理由から「スピーキングのレッスンを遣る前に英語らしいジェスチャーを取り入れる事」を是非お勧めしたいと思います。
関連記事:http://cebusurvive.doorblog.jp/archives/33697698.html
ここで総まとめ的ビデオを作りましたので、是非ご覧ください。
ちょっと切ない音楽に乗せてメッセージが流れます。
心に染みるビデオシリーズ BY モトボサツ(笑
モトボサツ