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2024年 11月23日 土曜日
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海外大学院への留学のススメ (フィリピン・タイ・マレーシアの大学院を紹介)

海外留学なんてバカンスの延長

私はイギリスでMBA(経営学修士号)という修士課程を修了しているのですが、よく聞かれる質問が「どうしてイギリスでMBAを取ろうと思ったのですか?」。私の回答は、「旅行の延長です」です。

私は以前から海外に行くことが好きだったので、次第に海外に住みたいという思いが強くなっていました。ただ、当時は海外で生きていく英語力もなかったので(いま思うとアジアなら十分なレベルでしたね)、一度「完全英語環境」に身を置いて英語を勉強したいと思っていました。

そこで「一番タフそうなコースはMBAかな」「それからアメリカだと2年必要だけどイギリスなら1年で終わるし」ということで英国のMBAにしたのです。ですから、学校選びもMBAランキング等は気にせず、学費が安くて環境の良い学校を選びました(結果的に最高の学校を選べたと思っています)。

私が卒業した最近のSouthampton大学に関しての記事。

『Southampton tops three subject tables in the Complete University Guide』
https://www.southampton.ac.uk/news/2019/05/complete-university-guide.page

そして、美しいSouthamptonの街並みはこちら。サッカー好きの方なら、日本代表キャプテンの吉田麻也選手が所属するチームの本拠地としてご存知かと思います。

私の場合、ほとんどのMBA学生が考える「キャリアアップのため」という目的は全くありませんでした。とにかく、働き過ぎだった日本の環境から脱し、好きに旅行をして、英語を勉強して、世界中に友達を作りたい、という想いだけでした。

ですから、私にとってMBAはバカンスの延長だったのです。そう、人生を楽しむための手段でした。

そして、私はイギリス生活を満喫し、多くを得ました。高額の授業料(約250万円)はとっても良い投資でした。もしかしたら、これまでの人生の中でベストの投資だったかもしれません。1ミリの後悔もありませんね。

1年の休職なんて「誤差」 全キャリアのたった2.3%

留学
ということで、忙しい社会人への海外留学のススメについて少し書きたいと思います。そして、ここでの留学の定義は語学学校ではなく、大学院への留学です(1年か2年)。投資するなら、少しハードルが高い方が良いですよね。

海外留学と聞いて、おそらく皆さんが一番気にするであろうことは「キャリアの中断」でしょうね。でも、たった1年や2年なんて「誤差」です。大学を出て22歳で働き始めて65歳で定年になれば、43年も働くのです。1年の留学なら、キャリアのたった2.3%なんです。微々たるものです。

次に学費と生活費の問題があると思いますが、要は安い学校、手頃な国を選択すれば良いのです。きっと、皆さんの貯金額で十分通える学校が見つかると思います。無ければ借りれば良いのです。ビジネスだって、多くの起業家は借金から始めるのです。

そう、人生を楽しむために必要なリスクを取りましょう。実際に私のクラスメートには、学費は借金で賄っている人が結構いました。ハングリーだなと思いましたね。

そして、その投資で得られるリターンは、英語力と、外国人の友達と、海外マスター(修士過程)をやり遂げたという達成感と自信、更には海外戦闘力。数えればキリがありません。

ということで、ここからは私自身が調べた3つのアジアの大学を紹介していきます。アジアにしたのは、コスト面(学費と生活費)で大きなメリットがあるからです。

フィリピンの大学院

まず、安くて手頃と言えばフィリピンですね。そして、セブ一番の名門、サンカルロス大学の経済学修士コース(MA in Economics)は、

・期間:2年
・学費:70,000ペソ(約15万円) *2年分

下記が参考にしたウェブサイトです
https://www.finduniversity.ph/universities/university-of-san-carlos/graduate-courses/
激安ですよね。ウェブサイトには「外国人はもう少し高い」「その他の料金が発生することもある」との記載がありますが、仮に倍にしても学費は2年で30万円です。

セブの生活費は激安なので、月10万円もあれば十分です。そうすると、2年での必要経費はざっくり270万円くらいです。

更には、セブの大学には「パートタイム制」もありますので、働きながら大学院に通うこともできます。実際に、私がセブで経営する学校の講師の1人は、週末は大学院に通っていました。

タイの大学院

タイ
次にタイ。バンコクにあるStamford Universityが「1年制のMBA」を提供しています。

・期間:1年
・学費:10,758ドル(約120万円)

学費はフィリピンに比べると高いですが、1年で修了できるのが魅力的です。フィリピン同様、バンコクも生活費は安いので月10万円もあれば十分です。そうすると、年間の必要経費は約250万円くらいです。圧倒的に安いですよね。

しかも、この学校、調べてみるとかなりインターナショナルな感じです。僕が通いたいくらいですね。タイですが、当然、授業は全部英語です。

マレーシアの大学院

マレーシア
最後に、これまた物価の安いマレーシアから。マレーシアには、イギリスの大学の分校のようなものがあって、そこで安価にイギリスの大学のMBAを取得できるようです。

マレーシアは歴史的にイギリスの影響が強く、クアラルンプール空港のアナウンスなんか聞いていてもブリティッシュ・アクセントですよね。

そして、今回見つけたのがウェストミンスター大学。ウェストミンスターって、英国の国会がある地区の名前ですね。

Westminster International College (WIC)
・期間:1年
・授業料:7,316ドル(約80万円)

これは素晴らしいですね。マレーシアも月間10万円もあれば生活できるので、年間の必要経費はざっくり200万円です。更に朗報は、入学に必要な英語力のレベルが低いこと。

イギリスの大学院ではIELTS 6.5が最低条件ですが、この学校ではIELTS 5.5でOKとのことです。正直、5.5なら頑張れば誰でも取れますよ。

下記の動画、ご参照下さい。

下記が参考にしたウェブサイト
https://www.easyuni.ph/malaysia/westminster-international-college-wic-11008/master-of-business-administration-mba-258340/

コスパなら欧米よりアジアの大学院

以上、アジア3カ国の修士コースをご紹介しました。正直なところ、アメリカやイギリスのブランドが必要でなければ、また「人生を楽しむ」ことが目的であれば、アジアの大学院で十分なような気がします。

上記に紹介したタイやマレーシアであれば、「1年間、200万円」程度の投資で、圧倒的な経験を得ることができるのです。それと、偉そうですが、英語が分かるとこうした日本語では得にくい情報にも簡単にアクセスできるのです。

先ほども書いたように、43年の会社員生活の中のたった1年です。思い切って自分に投資してみては如何でしょうか?

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青木 啓次 (セブ英語倶楽部)
青木 啓次 (セブ英語倶楽部)
セブ英語倶楽部 共同オーナー/英語講師千葉県出身。

早稲田大学法学部&英国サウサンプトン大学MBA卒。 世界で最も認知されている英語講師資格『ケンブリッジCELTA』を保有。また、NSCA認定パーソナルトレーナー資格を待つ体作りのプロ。ベンチプレス100kg。訪れた国40カ国以上。

セブ在住は6年、2016年に共同経営者と共にセブ英語倶楽部を創業し「セブで一番親切な学校」を目指しています。

著書に『37歳/半年でIELTS 6.5  42歳/英国MBA留学 を実現した英語勉強法』、『フィリピン留学の成功者たち』(いずれもAmazon Kindle電子書籍)。

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