こんにちは。
TARGET Global English Academyの石原です。
ここ数年日本でも話題になっているLGBT。
LGBTとは、Lesbian(レズビアン、女性同性愛者)、Gay(ゲイ、男性同性愛者)、Bisexual(バイセクシュアル、両性愛者)、Transgender(トランスジェンダー、性別越境者)の頭文字をとったセクシュアル・マイノリティ(性的少数者)の総称です。
日本でもオネエ系と言われる人たちがテレビなどでも大活躍してきており、だいぶ社会的に受け入れられてきています。
しかし、そうは言っても一般社会ではまだまだ完全に受け入れられているわけではありません。就職の際に不利になるので隠さないといけなかったり、会社で公表することを禁じられると言うこともあるようです。
僕は10年以上前からLGBT先進国のオーストラリアに住んでいたこともあり、周りに普通にLGBTの人がいたりするのでLGBTの人たちに全く抵抗がありません。
僕は個人的に全ての人は幸せになる権利があり、その権利を奪う権利は誰にもないということが心情なので、同性を好きになろうが異性になりたいという人がいるのであれば尊重すべきだと考えています。
LGBTの人たちを受け入れる会社に
フィリピン社会ではLGBTの人に寛容で、街中で明らかにLGBTという人を見かけますし、接客業界でも多く見かけます。当たり前にいるというレベルなので全く気になりません。
しかし、では完全に受け入れられているかというとそうでもないようで、政治家や公立の先生などの堅い業界では敬遠されるし、親が自分の子供がLGBTだとわかるとショックを受ける人も多いとのこと。
そんなこともあり、僕はTARGET創業当初からLGBTの人たちを全く差別することなく講師やスタッフに採用してきました。
幸せになる権利を守る
もともとこの語学学校業界を目指す人にはLGBTの人が多く、ほとんどの学校にLGBTの先生がかなりいるのではないかと思います。
しかし、中には「学生さんの中には嫌悪感を抱く人もいるので隠すように」と指示している学校もあるようです。TARGETの採用面接でも最初はどう見ても男性という感じで振舞っている人が少なくないので「当校はLGBTであることを隠す必要は一切ない。先輩もみんな好きに振舞っているから安心して欲しい。」と伝えると結構な割合で「そうなんですか!?前の学校では隠せと言われていたのでよかった!」と急にゲイっぽくなる人がいます。
やはり誰でも本来の自分を隠して生活するというのは辛いものです。TARGETにはできるだけ個人の自由を尊重しようという社風があります。
出世だってできる
入社できても、その後見えない壁があるなんていうケースもありますが、TARGETではそれもありません。LGBTでもチームリーダーになることができます。
写真右のFraim先生は現在チームリーダーとして10名以上の先生を束ねて活躍しています。
写真左のJohn先生は長らくTARGETでチームリーダーとして活躍してくれたのち一度退職したのですが、やはりTARGETの労働環境が良いと戻ってきてくれました。
その他にレズビアンの先生もリーダーを勤めていたことがあります。この先生は今は転職して公立校の教師となっていますが、また最近ちょこちょこTARGETに遊びに来て「来年あたりまた戻ってきたい」と言ってくれています。
問題になったことは1度もない
とは、言うもの僕も全くの不安がなかったわけではありません。僕自身は海外生活が長く、オーストラリアと言うLGBT先進国かつ人種の坩堝のような環境で生活していたので、人に直接迷惑をかけなければなんでもありと言うスタンスですが、学生さんの考えは十人十色です。まだまだ日本にも「生理的に受け付けない」と言う人もいるだろうなとは思っていました。
しかし、蓋を開けてみればTARGETには老若男女名が約3,500名が学生さんとしてきてくれてますが、1度も「LGBTの先生が嫌だから変えて欲しい」と言われたことはありません。
もちろん最初は抵抗があった人もいるかもしれません。しかし、彼らはとてもソフトな性格を持っていることが多く、逆に最初学校に対していろいろとコンプレイン(クレーム)をあげてきた学生さんが、ゲイの先生が良いと指名してくることもありました。
シニアの学生さんも、皆さん特に気にせず楽しく授業を受けてご満足いただいています。
特別扱いもしない
一方LGBTだからといって特別扱いも一切しません。評価は全て公平に行われます。LGBTであることが何ら話題にならない状況こそが、理想の状況だと考えています。
授業を受けた学生さんがしっかり満足する授業を提供することが全先生の目的で、そこに性の問題を持ち出すのはナンセンスです。
TARGETは、LGBT問題以外でも皆にとって働きやすい職場を目指して労働環境を整えるよう日々改善に務め、1人でも多くの人が楽しく働ける環境の提供を目指しています。
海外ならではの経験を積める
そんな環境なので、TARGETではLGBTの先生の授業を受けることが普通にあります。
日本でもLGBTの話題はマスコミでも多く取り上げられていて市民権を得つつありますが、まだまだ偏見を持っている方も少なくないのではないでしょうか。
その1つの原因としては、実際の身の回りにLGBTの人がいない(公表していないのでわからない)ということもあるかと思います。経験がないと予想や先入観で考えてしまいがちです。
ですが、実際に彼らと授業を介してコミュニケーションを取ることで、彼らの教育にかける情熱、優しさ、繊細さなどに触れ彼らに対するイメージは大きく変わります。
留学は単に英語力を伸ばすことだけが目的ではありません。実際に異文化の中で生活することで、日本では得られない経験を通してより広い視野を持つことができるというメリットがあります。
これからのグローバル化社会では多様化は1つの大きなキーワードになってきますので、ぜひ留学を通して新しい価値観をアップデートしてもらえたらと思います。
TARGET Global English Academy
石原智之