フィリピン国内の有名企業
これについて調べていた所、とある英語サイトの情報を見つけましたので今回はこれをご紹介したいと思います。
*こちらの記事はTop 10 Corporations in the Philippinesの記事を翻訳編集していますが、いくつか解説が必要なものもあり自分のコメントも加えています。
何を持ってフィリピンのトップ企業とするかを決めるのかは、なかなか簡単ではないです。
一年間の売上高を見てランク付けしていくなど、フィリピンのトップ企業を決定する方法はいろいろあります。他にも使えるデータとして国税庁による納税額の多い企業を調べることもできるかもしれません。
しかし企業によって異なる税の算出方法を取っているため、これもまた正確とはいいがたいです。リンク先では色々な事が書かれていますが、端的に言えば「一般の人たちにとって最も有名な企業」という位置づけで今回は進めたいと思います。
以下でご紹介。
SM Investments Corporation
これはSMのホールディングカンパニーで、ショッピング、モール経営・開発、不動産、小売、観光、銀行業といった分野のありとあらゆるビジネスを手がけています。
この会社はHenry Sy Sr.によって創設され、SMとともに小売業界のトップの位置をつかみ、フィリピンのホールディングカンパニーの中で最大手になるまで成長しました。47デパートのほか、SM HypermarketやSaveMore Storesなど100以上もの店舗を展開しています。
SM Prime Holdings
この会社はショッピングモールを展開するSMグループの親会社として知られており、フィリピンにおいて最大手の小売業者、そしてショッピングセンターとして認識されています。
現在のところ、SM Mallsは全世界において最も大きなチェーン店の一つであるとも言われています。
またSM Prime Holdingsの一部ではSM Store、SM Supermarket、SaveMore、Pilipinas Makro、SM Hypermarket、Banco De Oro、SM Development Corporationなどそのほかの分野の管理も行っています。
PLDT (Philippine Long Distance Company)
この企業は1928年11月28日に創設され、現在フィリピンの情報通信産業において最大手として知られており、我々にとっては「SMART」という名前の携帯電話子会社の方が馴染み深いかもしれません。
所有権という点では、PLDTは約54%の国民、少なくとも12%の株を所有する民間企業、そしてうち約10%はMetro Pacific Resourcesが持つ38%の株を構成している様々な団体によって支えられています。
早ければ年内スタートということで、我々日本人は「価格破壊!」と「通信サービスの向上」を期待しています。
ソース:http://news.nna.jp/free/news/20151102php003A.html
ちなみに日本のNTTドコモも20%のシェアがあります。
https://www.nttdocomo.co.jp/info/news_release/2011/05/13_00.html
JG Summit Holdings
この企業はフィリピンで最も大きい複合企業の一つで、銀行業、交通、ホテル、食品、飲料製造、出版、不動産、発電、電気通信、土地開発といった分野で活躍しています。
このホールディングカンパニーの傘下にある主な企業にはCebu Pacific、Robinsons Group、Universal Robina Corporationといったものがあります。
Ayala Land
メガワールドと並んでフィリピンにおいて最も大きい不動産開発業者の一つだと言えるでしょう。オーナーはスパニッシュ系と聞いています。
Ayala Group of Companiesが所有している企業です。
Ayala Landは住宅開発、小売業、オフィス、ホテル、レジャー産業といった分野で盛んに活動しており、またフィリピンの様々な地域の企業との結びつきがあります。
その主な企業や団体の中には、Ayala Land Premier、Alveo Land、Avida Land、Ayala Mallsといったものがあります。
MERALCO (Manila Electric Railroad, and Light Company)
この会社は1891年に創設され、フィリピンで最初の発電業を担う企業となりました。
これは22都市、メトロ・マニラ、マニラ首都圏及びその周辺地域の89の自治体における電力フランチャイズを保持しています。
ところで、フィリピンはむちゃくちゃ電気代が高いです!
そのいくつかの理由について、こちらの動画で説明しています。
Nestle Philippines
この企業はフィリピン全土に何千もの正社員がいるほど、最も雇用の多い会社のひとつであると言われています。
同社の製品はそのカテゴリーの中でも主要ブランドとなっており、またランキングにおいても上位を占める存在です。さらにさかのぼると1895年にはすでにNido、Milkmaid、Nescafe、Miloなどといったブランドの製品が存在していました。
ネスレは世界的企業ですね。
San Miguel Foods
この企業は国内で最も大きな食品会社として知られており、会社の様々なオフィス、製造、配送、加工・処理、農場施設において3000人以上もの正社員が従事しています。
元々はこの会社はPurefoods Corporationとして設立されており、食肉加工品の製造業者でした。
そののち、San Miguel Corporationによって2001年に買収され、そのためSan Miguel Purefoods Companyという名に改称されました。
今日まで、全体の60%の利益は契約栽培、飼育、食肉加工、そしてマーガリンやアイスクリーム、チーズ、バター、油脂、水生及び動物の飼料などといった一般的な食品のマーケティングによるものと言われています。
「キリンのSMB保有比率は約48.39%で、サンミゲルの約51%に次ぐ大株主となっている。」
ソース:http://www.lapita.jp/2015/08/post-1545.html
今のところサンミゲルビールが嫌いという人には会ったことがないです(ビール嫌いは別として)。キリンさん、早く日本でサンミゲルを売ってください。
Smart Communications
これはPLDTの子会社であり、携帯やインターネットサービスのプロバイダーです。
2014年の時点で、Smart CommunicationsはSmart、Talk ‘N Text、Sun Cellularなどといった様々なネットワークから7000万人以上の加入者を獲得しています。
よく知られた子会社の中には、Smart Broadband、Primeworld Digital Systems、Smarthub、SmartMoneyがあります。
Petron Corporation
間違いなくこの企業はフィリピン国内で最も大きい石油精製会社でしょう。実際に国内の石油のニーズに対して30%以上の供給があります。
バターン州のリマイには1日に180000バーレルの生産能力がある石油精製所を抱えています。このリマイより海路にせよ陸路にせよ、フィリピン周辺の32の異なるターミナルや倉庫などに流通させています。同社は上場企業であり、その51%の株はSan Miguel Corporationにより保持されています。
これらが納税額、売上、収益、市場価値、純利益といった情報をベースに行われた調査によるフィリピンの大企業です。これらの企業は頻繁に様々な点でリストが作成されており、一貫してトップ20位以内の領域に位置するものです。
上記でなかった有名会社にジョリビーフードコーポレーションがあります。この会社はトニー・タンというフィリピン人が設立した会社で、ファーストフード店を多く展開しています。マクドナルドと同じようなハンバーガーのジョリビー、中華、ピザなど多数。日本にもジョリビーのフランチャイズが来るとか来ないとか言われていますが、実際はどうなんでしょうか。
トニータンはフィリピンで10番目のお金持ちです。
以上、フィリピンの有名企業をご紹介しました。日系企業が株式を持っている会社もありますので、あながち無関係ではありませんね。先生との話のネタとしてどうぞ。