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2024年 5月7日 火曜日
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QQEnglishの由来と世界進出!中国でぶつかった大きな壁・・・

こんにちは、QQイングリッシュ代表の藤岡です。

今回はQQイングリッシュの名前と、中国の英語事情について紹介しましょう。

QQイングリッシュの由来

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QQイングリッシュって変な名前ですよね。

「QQ」の名前の由来は当時、私が東京でバイク便の「QQ便」を起業していたことに基づいています。そのため、QQイングリッシュの「QQ」になにかの意味があったわけではありません。

ところが、セブ島で「QQイングリッシュ」と看板を上げてみると、会う人ごとに「なんでQQなの?」と聞かれるようになったのです。

これにはまいりました。いちいちバイク便の説明をするのも疲れてしまいます。

そこで考え出したのが、「Quick and Quality」です! 「早く伸びる品質の良い英会話学校」といった意味になります。

無理矢理ひねり出した感があふれていますが、その割に様になっているのが不可思議なところです。後付けには違いありませんが、「Quick and Quality」はQQイングリッシュの特徴をよく表しています。

世界を舞台に!

一般

前回、私には夢があることをお話ししました。それは、フィリピンに恩返しをするためにもQQイングリッシュで10万人の雇用を生み出すことです。そのためには、QQイングリッシュを年商1000億円規模の企業へと育て上げる必要があります。

そこで私は、QQイングリッシュの事業を世界に向けて展開することにしました。QQイングリッシュで行っているオンライン英会話と語学学校の生徒を日本だけに限定するのではなく、世界中から広く集めることにしたのです。

こうして言葉にすると、要するに世界展開したというだけの話なのですが、周囲からはかなり驚かれました。

東京でバイク便をやっていただけの私が、いきなりフィリピンで畑違いの語学学校を起業しただけでも、周囲からはいぶかしげに見られたものですが、今度は世界各地に支店を設けようと言いだしたのですから、とても正気の沙汰と思われないことも当然です。

でも幸い私は、いわゆるエリートではありません。頭の回転の速いエリートの方たちは、なにか事をなす前によく考え、損得を正確に計った上で成功の目算が立たなければ行動しません。

しかし私は、頭のなかで損得計算をごちゃごちゃするよりは、まず実際に動くことからはじめます。だから踏み込みよく、世界へ向けてビジネスを展開しました。

もっともそうした踏み込みの良さがなければ、資金力のない私が世界へ向けてチャレンジする機会など永久に訪れなかったことでしょう。多くの人には私のチャレンジは無謀に映ったかもしれません。でも私は、QQイングリッシュの世界展開がけして無謀とは思いませんでした。

なぜなら私には信頼できるスタッフがいたからです。もし私が孤軍奮闘して一人だけで世界進出を図るなら、それは無謀以外のなにものでもありません。私一人でできることなど高が知れているからです。

しかし私には、同じ夢を追いかけてくれるたくさんのスタッフがいました。私にとってスタッフとは、信頼という太い絆で結ばれた仲間です。

仲間が助け合うことで、世界進出の夢も必ずかなうと信じていました。仲間の絆がさまざまな出会いを生み、世界各地にQQイングリッシュのスタッフは広がっていきました。

今日では中国をはじめ、韓国のソウル、ブラジルのサンパウロ、イランのテヘランにもQQイングリッシュのオフィスが開設しています。その他にも台湾・ロシア・イタリア、そしてイギリスにもスタッフがいます。いつのまにかQQイングリッシュは、インターナショナル企業として成長していたのです。

机上の空論に頭を悩ませているよりは、まずは行動あるのみです。動き出しさえすれば、信頼関係で結ばれた仲間は必ずあとからついてきてくれます。

多くの仲間に支えられることで、QQイングリッシュは世界進出の夢をかなえることができました。

中国への進出

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海外進出に向けての第一歩は中国からはじまりました。QQイングリッシュの展開するオンライン英会話とフィリピン留学の本丸は中国だと、私はかねてから心に決めていました。

中国では国をあげて英語教育が行われているだけに、英会話に向ける関心には並々ならない熱気があります。そしてなんといっても中国には13億もの人口が控えています。そこに大きなビジネスチャンスが眠っていることは間違いありません。

中国進出の架け橋となってくれたのが、弟の王軍(わんじん)です。弟といっても実際に血がつながっているわけではありません。2005年に日本への留学生として私の実家にホームステイをした縁で知り合ったのが王軍です。

そのとき以来、王軍とは不思議と気が合い、兄弟のちぎりを結ぶことになりました。

王軍は日本で大学院を卒業したのち、帰国して中国の一流企業に勤めていました。いわゆるエリート街道を進んでいたのです。給与の額も周囲の誰もがうらやむほどでした。

しかし、私が中国に進出しようと思うと打ち明けると、「兄さんが勝負するなら給料が半分になってもついていく」とさっさと会社を辞めてしまったのです。

これには私のほうが焦ってしまいました。誰か優秀な友達を紹介してくれるかもしれないとは思っていましたが、まさか王軍自身がエリートの地位をかなぐり捨ててまで馳せ参じてくれるとは想像もしていなかったのです。

私は深く感動するとともに、王軍の決断を絶対に無駄にはできないと、不退転の決意で中国進出を推し進めました。

気心が知れた王軍との連携で中国オフィスのスタッフも集まり、いよいよQQイングリッシュの世界進出がはじまったのです。

中国では「QQ」の商標が使えない!

上海にオフィスを開くにあたり、さっそく思いもかけなかったトラブルに直面しました。「QQイングリッシュ」の屋号を使うことに問題が生じることがわかったのです。

日本ではあまり知られていませんが、中国には世界有数の「QQ」というネットワーク企業があります。フェイスブックとツイッターとスカイプとLineとを合わせたような会社で、中国人であれば誰もが知っている有名な会社なのです。

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こちらが中国のQQ→https://www.qq.com

そのため「QQイングリッシュ」の屋号を中国で使うとなると、大企業のQQから商標権の侵害で訴えられる可能性があるかもしれないと指摘され、スタッフ一同頭を抱えてしまいました。

バイク便の「QQ便」は25年前から使っていた屋号のため、「中国のQQ」より歴史があります。QQの本家本元はQQ便だとアピールしようと中国スタッフに訴えたのですが、中国では相手にされないと専門家から簡単に退けられました。

「QQ]の屋号は人に覚えてもらいやすいというメリットはあるものの、アルファベット二文字だけのためパテント(特許)が取れないという欠点があります。

「QQの中国の知名度は抜群で7億人が使っている。絶対に勝てないからおとなしくしておこう」とスタッフに説得され、やむをえず中国で「QQイングリッシュ」の屋号を使うことを断念しました。

そういえば中国ではオンライン英会話にSkypeではなく、QQのメッセンジャーを使っています。Skypeがほとんど普及していないためです。どうやら中国では、QQのほうがマイクロソフトよりもはるかに有名なようです。

「QQイングリッシュ」の代わりに中国では、QQ の発音に近い「快酷英語」という屋号を用いています。ですが私には「カウカウ」イングリッシュと聞こえてしまい、なにやら変な感じがします。

そして何より英会話学校に「酷」の漢字はないだろうと思うのです。「酷」は日本語では「残酷」とか「むごい」や「ひどい」といった意味を表す漢字です。中国語の辞書を見ても、本来の意味は日本語と大差ありません。

ですが中国語の「酷」は「cool」の発音とよく似ています。そこで「cool」を訳す際に「酷」の漢字が当てられるようになり、「かっこいい」とか「素敵」という新たな意味が付け加えられたとのことです。

それにもともと「ひどい」という言葉にも二面性があるようです。日本語でもひどい暑さのときに「酷暑」という表現をしますよね。

中国では「酷愛」という言葉があります。これは「ひどく愛している」を表す言葉で、日本語で言えば「大好き」という意味になります。「ひどい」という言葉は程度を表しているだけで、良い意味でも悪い意味でも使われるといった感覚です。

ですから「快酷英語」の「快酷」は、中国では「とても心地よい」とか「かっこよくて心地よい」といった意味になります。

しかし、頭では理解しても、それでも「酷」な英会話学校はないよなと、やっぱり思ってしまいます。

現在では上海にある中国オフィスには40名ほどのスタッフがいて、オンラインの営業と顧客サービスをしています。会員数は中国のQQの数万分の一ですが、王軍を筆頭に頑張ってくれています。

中国の英語事情

http://www.webonchina.com/?p=1799
http://www.webonchina.com/?p=1799

せっかくですから中国の英語事情についても軽く紹介しておきましょう。

日本では2011年度から小学校5、6年生に対して週1コマの外国語活動が必修化されています。外国語活動ですから本来は何語であってもよいのですが、実質的には英語教育が行われています。

日本でもようやく小学生からの英語教育が導入されたわけですが、現在はまだ英語は正式な教科にはなっていません。ですから教科書もなければ、テストもなく、成績がつくこともありません。

それでも2020年度からは、英語は小学5年生から教科化され、小学3年生から必修化されることが決まっています。英語が正式な教科になることで教科書が作られ、テストが行われます。成績表には国語や算数と並んで英語の評価も書き込まれるようになります。

では、中国の英語教育はどうかといえば、すでに2001年の時点で小学校3年生から必修化されています。

日本に比べて中国がいかに早く英語教育に国をあげて取り組んでいたのかがわかります。13億の人口を抱える中国では、北京や上海などの都市部と地方で教育のあり方が大きく異なります。

都市部では実は、小学校1年生から英語教育が施されています。しかも授業時間も日本の比ではありません。

都市部の小学校では、小学校卒業時点で1600語の英単語の習得が課せられています。中国で言う「習得」の意味は、単に理解できる単語という意味に留まらず、実際に書いたり、話したりできる単語のことです。

ちなみに日本では中学校卒業時点で1200語ですから、その英語力に格段の差があることがわかります。中国の小学6年生用の教科書は、日本の中学3年生で学ぶ内容に匹敵するともいわれています。

さらに中国の英語教育が日本と大きく異なるのは、中国では英単語・フレーズの数や英文法の知識よりも、英会話そのものに焦点が合されていることです。もちろん読み書きの力も鍛えますが、それ以上に話すことに重点がおかれているのです。

そのため、中国の英語の授業はすべて英語で行われます。小学校1年生から、英語による英語の授業が徹底されます。生徒同士のディスカッションや発表もすべて英語です。

こうした実践的な英会話を身につけるための教育方針と圧倒的な勉強量の差が、日本人と中国人の英語力の差となって現れています。

中国の英語教育が優れていることに輪をかけて、中国人の英語に対する熱心さも日本をはるかに上回っています。英語が日常生活に必要とされていないことは、日本も中国も大差ありません。

ですが中国では、英語の能力が各種の資格試験や就職試験の最低条件として設定されているため、良い仕事に就きたいのであれば英語を学ばざるを得ない環境にあります。

たとえば人気の高い企業や団体では、就職試験に参加する条件として、英語の能力が大学6級以上と設定することが一般的のようです。

6級であればたいしたことがないと思うかもしれませんが、日本と中国では級の扱いが実は真逆です。日本では数が減るほど上位のレベルを表すため1級が最上位です。ところが中国では1級はもっとも初級レベルを表し、数が上がるほどレベルが上がっていきます。

大学4級で日本の英検2級以上といわれていますから、大学6級となると英検1級以上のレベルと思ってよいでしょう。英語の能力次第で人生が大きく変わるだけに、中国人が英語習得にかける情熱にはすさまじいものがあります。

そんな中国で、オンライン英会話が注目されないわけがありません。今でもオンライン英会話は中国で大人気を博していますが、13億の人民が控えているだけに、その需要は今度もますます増える一方と思われます。

ドゥテルテ政権となり、フィリピンと中国が政治的に接近していることからも、中国から大量の中国人がフィリピン留学に押し寄せる時代が、もうすぐ訪れるかもしれません。

セブ島の語学学校にとって、中国人留学生が増えることは千載一遇のチャンスといえます。しかし、その反面、中国人留学生が増えれば中国系の語学学校も当然新たにできるでしょうから、ライバルが増えることにもつながります。

いずれにせよ、大きな変化が訪れることは間違いなさそうです。

中国では英語熱が高かったこともあり、QQイングリッシュもとい「快酷英語」は順調に事業を展開することに成功しています。現在では世界各地で事業展開をしていることは冒頭で紹介した通りです。

それでもやっぱり「快酷英語」の「酷」の漢字はないよなぁと、いまだに思ってしまいます。こんなことなら「QQイングリッシュ」ではなく、バイク屋らしく「バリバリ英会話」にしておけばよかったかなと、ちらっと頭の片隅をよぎります。

その昔、1980年から90年にかけて「バリバリ伝説」というバイクの走り屋の漫画があり、大ヒットしたのです。でも、さすがに古すぎるかもしれませんね。

「QQイングリッシュ」ではなく、「バリバリ英会話」にしておけば、どうなっていたのでしょうか?

そんなことに思いを馳せてしまう今日この頃です。NHKで放送されたビデオがあります。宜しければ御覧ください。

それではまた。

QQEnglish代表:藤岡頼光

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QQEnglishオンライン英会話公式サイトはこちらimpression?a id=3191617&p id=2655&pc id=5946&pl id=34223 QQEnglishの由来と世界進出!中国でぶつかった大きな壁・・・

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藤岡 頼光 (QQEnglish)
藤岡 頼光 (QQEnglish)
QQEnglish 代表

フィリピン・セブ島に拠点を置く英会話学校「QQイングリッシュ」を経営。

約800人の教師が、年間5000人の語学留学生と1万人を超える世界中の生徒にオンライン(スカイプ)で授業を提供している。1992年バイク便のキュウ急便設立後、2000年バイクショップのコネクティング・ロッド設立。

2005年フィリピン・セブ島に留学後、2009年オンライン英会話事業のQQイングリッシュを開始。2010年には留学事業も開始。

「QQイングリッシュ」は現在、東京、セブ、上海、ソウル、サンパウロ、テへランでも展開。フィリピンでNo.1(留学者実績、教師数)の語学学校に成長し、NHK「おはよう日本」、朝日新聞 「フロントランナー」でも取り上げられた。

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