かつては海外留学、語学留学といえば欧米諸国へ渡航するのが主流でした。しかし、近年ではセブ島留学も日本人の間に急速に浸透しつつあります。
高校生や大学生など10代の学生から、親子留学などで親と一緒にいらっしゃる小さなお子さんたち、更には60代から70代のシニアの方々まで幅広い層に支持されています。
やはりその中でも一番多い年齢層は、社会人です。
そこで今回は、社会人の方がセブ島留学を成功させるためのポイントを探ってみたいと思います。
目次
なぜ社会人が留学するべきなのか?
英語+専門スキルは不況に強い
英語を使った仕事をしている方にとったアンケートでは、60人中32人が「不況に強い」と回答してくれました。
ビジネスとして実務的に英語を使用している人、法律関係や貿易関係、保険関係などの専門知識を必要とし、なおかつ海外との取引が必須の職業については、英語を使う仕事は不況であっても強く、特に専門性が高い職業ほどその傾向が強いと言えます。
英語のスキルだけがあれば不況に強くなるわけではありません。
さらにより専門分野に特化して英語を使う職業を持つこと、「他の人と替えが効かなくなり、その人でなければできない仕事を持つ」ことが不況に強い仕事と言えます。
関連:英語を使う仕事をする60人に聞きました【コロナショック】ズバリ不況に強いですか?
世界の最新情報は常にアメリカ発で英語
インターネット上の情報は英語が圧倒的に多いです。英語で情報収集できれば、日本語で情報収集している人に比べて、より多くの情報を入手できることができます。
W3TECHSによる2020年3月25日時点の調査では、上位1,000万ウェブサイトのうち、59%が英語で書かれたものでした。一方日本語はわずか3%、英語のサイトが約20倍多いということが明らかになっています。
Wikipediaも英語が約605万項目あるのに対し、日本語は約119万項目と英語と日本語では約5.5倍の差があります。(2020年4月8日時点)。
特にIT、マーケティング、コンサル関係のお仕事をされている方なら英語で世界の最新情報を取得することが、これからの時代は必須となります。
国内では、英語学習を優先しづらい
社会人の方は、平日に何時間の勉強時間が取れるでしょうか。残業がないという方でも、2、3時間ぐらいが限度だと思います。残業があったり、通勤に時間がかかる方は、平日は時間を作るのが難しい方もいると思います。
留学した場合には、8時間の授業以外と自習時間を加え、1日に10時間以上は勉強時間が確保できます。留学中は英語の勉強を最優先にすることができます。そのため、英語漬けの生活を遅れることができます。
社会人にはセブ島留学がおすすめな8つの理由
1.マンツーマンで確実に英語が身に付く
欧米留学ではグループ授業が一般的ですが、セブ島留学の場合はマンツーマン授業が一般的なスタイルとなります。生徒1人につき講師も1人なので、生徒の英語レベルや苦手な箇所に合わせて授業を受けることができます。
グループ授業に比べると生徒のスピーキングの時間が圧倒的に増えるので、短期間でスピーキング力を伸ばすことができます。
また少人数制の学校では、TOEICなどの試験勉強や英語でのプレゼンの練習など、自分で勉強したい内容をリクエストすることで、それぞれの生徒さんにあわせた授業を展開してくれます。
2.圧倒的な英語学習濃度
留学中は、英語勉強を生活の最優先にできることはすでにご紹介しましたが、特にセブ島留学は集中して英語の勉強をできる環境が整っています。
授業面ではマンツーマン授業で効果的に英語力を向上させることが可能ですし、宿泊施設や食事でも学校が提供しているため、生活面でのストレスもなるべくかからないように学校がサポートしています。
宿泊施設は一体型なら通学時間もかかりませんし、部屋の清掃、洗濯などは学校で行ってくれます。さらに3食付きの学校なら食事の心配もいらないので、勉強にだけ集中できる環境が整っています。
3.英語を街中で実践できる
セブ島のモール内にあるレストラン「SOCIAL」、欧米人が集う店として有名
セブ島では学校の講師以外でも英語が通じるので、レストランやホテルのスタッフ、ガードマン、コンビニの店員、タクシードライバーなど街中で学校で勉強した英語を実践することができます。
フィリピン人はフレンドリーな性格なこともあり、仕事中の店員さんでも気軽に話に付き合ってくれます。
学校の講師以外のフィリピン人と英語で話すメリットはたくさんあります。「英語が通じる」楽しさを実感することができます。留学中に勉強のモチベーションを維持する上でもとても役に立ちます。
反対に、学校の講師なら日本人訛りの発音でも聞き取ってくれますが、一般のフィリピン人ですと正しい発音でないと理解してくれない場合があります。「英語が通じない」という経験も、自分のレベルを正確に把握するのには非常にためになります。
4.留学費用が安い
セブ島留学の場合は欧米留学と比較して、約1/3の費用で留学することができます。
授業・宿泊費用、航空券、食事代、生活費全てが欧米と比べて安いので、同じ予算であってもセブ島留学の場合には全てマンツーマン授業、移動はタクシー、そしてホテルに宿泊することが可能になります。
5.日本から行きやすい
セブ島へは、フィリピン航空が成田・関空・名古屋から、セブパシフィック航空が成田から直行便を飛ばしています。航空券は往復で、フィリピン航空が5-7万円ぐらい、セブパシフィック航空が4-6万円ぐらいです。
経由便でも、マニラ、韓国、香港、台湾などを経由することでセブ島に行くことができます。
6.1週間から留学ができる
セブ島留学では、1週間から短期留学が可能です。(一部の学校では2週間からのみ、また中長期向けのコースがあります)
1週間の留学の場合には、日曜日に移動して入寮、月曜から金曜日の5日間が授業、土曜日に帰国が一般的な流れになります。多くの学校で前泊や延泊は可能なので、休日に追加授業を入れたり、またはセブ島観光を楽しむこともできます。
7.ホテルに宿泊可能
写真:QQ English ITパーク校のホテル1人部屋
日系の語学学校では、ホテルの1人部屋に宿泊できる学校も多いです。
学校によってはホテルタイプでも学校と宿泊施設一体型と、別の建物で移動が必要なケースがあります。移動が必要な場合でも学校で送迎車を出していますが、昼休みに部屋に戻って休むというようなことはできません。
参照:フィリピンセブ島留学の宿泊施設(部屋)を解説!寮生活・ホテルの違いは?
8.インターネット環境が充実
セブ島のほとんどのレストラン、カフェ、ホテルラウンジでは、無料のWIFIを用意しています。注文時に店員さんにパスワードを聞けば教えてもらえます。
数年前までは、遅くてあまり使い物にいならなかったのですが、2020年現在ではよほどの大きなファイルの送受信をする以外の使い方では、まず問題ありません。速いお店ですと100Mを超えることもあります。
またSIMフリーのスマホをお持ちの方は、現地でSIMカードを入れ替えることで、電話や通信が可能です。SIMカードは100円程度、1日1Gのデータ通信で1週間500円ぐらいです。
目的別:社会人のセブ島留学タイプとは
写真:桐原グローバルアカデミーセブプレミアム校
一口に社会人と言っても、その留学のきっかけや目的は人それぞれです。そのため社会人の留学にはいくつかの傾向が見られます。
ここでは、社会人留学を大きく3つのタイプに分けてみます。皆さんも自分がどのタイプに当てはまるのか考えてみると良いでしょう。そうすることで留学前の学校選びを始めとした、様々な準備の仕方が変わってくるかもしれません。
タイプ1:キャリアアップ
■こんな方におすすめ
・仕事を辞めてからいく方。
・ワーホリ・世界一周も考えている方。
・英語+ITを学びたい方。
・セブ島留学後、欧米にも留学したい方。
文字通り、留学をきっかけとして英語力だけでなく、新しい分野の専門知識を身につけてその後の就職などに活かそうとするタイプ。このようなタイプの人にとって英語力を身につけることは海外で MBA などの学位、専門知識を身につけるための第一歩として捉えています。
一般的にこうした方々は将来のビジョンが明確で、どのような場面でどの程度のレベルの英語力が必要なのか、予め理解していることが多いです。
多くの場合、海外での学位取得やその後の仕事の場面で高い英語力を求められるため、その要望にきちんと応えられる語学学校を選ぶ必要があります。
タイプ2:スキルアップ
■こんな方におすすめ
・転職の合間に数週〜数ヶ月留学したい方。
・TOEICの点数をあげたい方。
こちらのタイプの人たちは、留学で身につける英語力を主に現在の仕事に活かそうと考えています。社会人による『セブ島留学』としては、もっとも多いパターンと言えます。
留学するにあたって高い英語力は求められません。しかし、彼らの多くが留学後には会議やプレゼンテーションで英語を使うなどの具体的な目標もって留学に臨んでいます。
また、社内評価に影響を及ぼす TOEIC や TOEFL などのスコアアップを目指すいわゆる『試験対策』を希望するのもこのタイプです。そのため、『ビジネス英語コース』などがきちんと整った語学学校を選ぶ必要があります。
タイプ3:リフレッシュ
■こんな方におすすめ
・英語学習+仕事もしたいフリーランスや経営者の方。
・英語+ボランティアやリゾート観光をしたい方。
社会人の中でもリフレッシュを目的とする場合、リゾートや様々なアクティビティを楽しめるセブ島留学は最適な環境と言えるかもしれません。
特に1週間程度の休暇を兼ねて英語を学びたい人や、転職の合間に時間が取れたために海外の滞在そのものを楽しみながら英語を学びたい人が、このタイプに当てはまります。
このような場合は、現地での体験なども目的の一つとなっており、『スパルタタイプ』の語学学校は向かないかもしれません。
セブ島語学学校選びの4つのポイント
留学先の語学学校をよく吟味しないと、自分が想像していた留学とのミスマッチが生じてしまう可能性があります。
社会人の多くが、留学を自分の仕事やその後の人生設計に結びつけて考えています。有給休暇を利用したり、場合によっては仕事を休職・退職してセブ島へ来ている方も多くいます。
貴重な時間とお金を無駄にしないためにも、社会人のセブ島留学を成功させるための学校選びの注意点を考えましょう。
大事なことは、「安さ」だけで学校を選ばなようにしましょう。
現在セブ島だけでも、語学学校の数は70校近くあります。当然、それぞれの学校はコンセプトも違えばターゲットも異なります。『安さ』だけで学校を選んでしまうと、生徒の年齢層は若め、宿泊施設もコスパ重視のことが多いです。
1.在校生の年齢層を調べよう
まず意外と重要なのが、留学先の学校で実際に学習している生徒の年齢層です。
学校によっては、メインの学生層は10代から20代の若いです。いわゆる『ビジネス英語』のカリキュラムがあまり充実していなかったり、宿泊施設のコストを抑えている場合があります。
また、社会人と大学生では、留学の目的も異なれば留学後のビジョンも異なります。そのため、校内の他の留学生との交流の中で各々が目指している英語スキルを、お互いに刺激しあって共に上達するということが難しいのが現状です。
30代以上の社会人が、大学生中心のグループに入って馴染めるかという問題もあります。実際、過去に社会人の留学生に直接伺った際に『大学生たちの中に入って一緒にワイワイやるのは難しい』との声が多く寄せられました。
留学する際は同じ話題や、共通の目標を持った同世代の留学生が周りにたくさんいる方がいいです。
2.宿泊施設のクオリティに注意
学習以外の本来必要ではないストレスを抱えることは、貴重な時間を無駄に費やしてしまうことにつながります。そのため、社会人にとって施設の充実した学校を選ぶことは、思った以上に大切です。
フィリピンの語学学校の多くは、学習施設の他に留学生の宿泊施設を提供しています。そしてその多くが『ドミトリー』と呼ばれる学生寮になります。
もともと大学生をターゲットにしているような学校では、学費を抑えることができ、外国籍を含む同年代の他の学生と交流できるドミトリーですが、社会人にとっては快適とは言えないドミトリーもあります。
語学学校によっては、生徒の宿泊施設としてホテルやコンドミニアムを利用しているところもあります。一人部屋が利用できるか、Wi-Fiの接続は快適かなど、自分の求める環境に合った施設かどうかを事前に確認することも大切です。
3.相部屋ではなく1人部屋
部屋選びは、充実した留学生活を送る上で非常に重要となります。
1人部屋を選ぶと留学費用は高くなりますが、社会人の方は最低でも1人部屋、余裕がある方はホテルやコンドミニアムの1人部屋に宿泊することをおすすめします。
プライバシーが保たれるのはもちろん、体調管理がしやすい、睡眠時間をしっかり確保できる、シャワーやトイレをいつでも使えるなど、相部屋と比べると圧倒的なメリットがあります。
4.マンツーマン授業をメインにする
短期間で集中的に英語力を伸ばしたいならマンツーマン授業がおすすめです。可能な限り全コマをマンツーマン授業、特に留学期間が限られた1ヶ月以内の短期間の方なら平日放課後や土日にも追加授業をとることをおすすめします。
マンツーマン授業を多めにするとグループ授業に比べて留学費用は上がりますが、マンツーマン授業を格安で受けられることがセブ島留学の大きなメリットです。
20・30代の社会人におすすめの語学学校
CEGA
日本人スタッフによるサポートが丁寧で、細かい要望にも答えてくるれることで定評がある語学学校です。
講師陣も経験豊富な落ち着いた先生が多く、DMEメソッドという国際的な英語学習メソッドを受講できます。アットホームさが売りです。
<特徴>
1. スピーキング力の短期強化が可能なメソッド授業
2. 平均講師歴8年のベテラン講師陣
3. カリキュラム完全カスタマイズ制
セブ英語倶楽部
ホテルの中に、学校施設・宿泊施設・日本食レストランがあり、勉強に集中できる環境が整っています。ショッピングモールまでも徒歩1分。
日本人の代表がグループ授業を担当するので、わからないことは日本語で質問をすることも可能です。
<特徴>
1. 日本語で習える日本人講師 / 英国MBA・ケンブリッジCELTA保有
2. 「ダイエット&肉体改造留学」や「ゴルフ留学」などの多彩なコース
3. ホテル個室に宿泊&日本食レストランで快適な環境
40・50代の社会人におすすめの語学学校
CAEA(カエア)
日系ホテル内に学校・宿泊施設・24時間営業の日本食レストランを完備しています。
授業は全てマンツーマン、食事も日本食が食べられ、日本と同じ快適な生活ができます。
留学生の年齢層が特に高めの学校で、60代、70代以上の方にもおすすめできます。
<特徴>
1. 日系ホテル内にある一体型語学学校
2. 全授業マンツーマンレッスン
3. 24時間営業の日本食レストラン併設
英語+αを学べる語学学校
Kredo(IT)
ITを英語で学べる日系で唯一の語学学校です。
クラスは少人数でしかもレベル別に分けられているため、学習のペースがつかみやすいです。日本人スタッフも多数常在しているため、もしもの時のヘルプをすぐに受けられるのも魅力のひとつ。
学校・宿泊施設ともにITパークという治安の良い場所、かつ徒歩で通える圏内にあり、宿泊施設のコンドミニアムの設備が良いだけでなく、利便性もセブ島留学できる学校の中では指折りです。
HLCA(医療英語)
医療英語を学べるセブ島の語学学校です。
授業で医療英語を勉強するだけでなく、大学病院と提携して医療現場の見学なども実施。
国内に戻ってスキルアップ、キャリアアップを狙う方はもちろん、欧米医療スクールへ留学するためのステップアップ、JICAのような国際協力機関を目指している方にもおすすめです。
まとめ
社会人留学と言ってもその動機や目的は人それぞれです。
そのため、留学を成功させるためには、自分にとってどのような学校が合っているのか、どのようなスタイルの留学が目的を果たす助けとなるのか事前によく調べて検討しておきたいものです。
実際に語学学校に質問して情報収集することをおすすめします。
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